週刊PONTE vol.30 2019/06/10

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.30 2019/06/10
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週刊PONTEは、「書くジャグリングのメールマガジン」です。
人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆

・青木直哉…編集長、いま日本にいる?

・Fuji…フジづくり 第30回「ヨコハマのハンドメイドイベントに行ってきた」

・きんまめ…29本目 「コアラの待ーち合わせ」(メルマガ第23回)

・寄稿募集のお知らせ

・編集後記

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◆編集長、いま日本にいる?◆ 文・青木直哉

先週はフランス人のエティエン君と一緒に、沖縄に行って来た。彼は沖縄に行くのは初めて。僕は4回目である。目的は、本当に一つだけで、沖縄で暮らしているジャグラー渡邉尚さんと、パートナーの儀保さんに会いに行くことだった。
初日は那覇の国際通りにあるゲストハウス泊。シーズンオフだったせいもあり、2人で2500円。安い。スタッフも親切で、英語も問題なく使えるので助かった。
特に何をした、というのでもなく、ご飯を食べただけ。沖縄ソバは、着くなり最初に目に入った店に入ったのだが、これは、当たり。昔ながらの食堂風で、もう一杯食べたくなるうまさ。エティエンも気に入っていた。夕飯は中華料理屋で餃子。これもエティエンのお気に入り。

二日目は移動日。
朝のんびりと起きて、やんばる急行というバスに揺られ、2時間超。目指すは今帰仁(なきじん)。今帰仁城跡が有名であったり、近くに美ら海水族館もあるので、それなりに名の知れたところではある。しかし何か特別なものがあるでもない。むしろ何もないことが取り柄の場所である。
尚さん、儀保さんと会うなり、海に出かける。天気はまずまずだったが、気温はなんといっても高いので、問題なく海に入れた。尚さんに勧められて、ドライバーを使って、ハマグリ大の白い二枚貝、シャコ貝を取る。岩に埋まっているので、それを掘り起こすのである。
そろそろ帰ろうか、というとき、向こうの空が暗くなり、あっという間に大雨が降る。
あまりにも早いスピードで不気味な暗雲が近づいてくるので、死に物狂いで砂浜まで泳いだ。あとでの笑い草。
シャコ貝は、新鮮なまま刺身でも食べられるし、炊き込みご飯にして食べても美味しかった。贅沢な味である。

近所の学童を夜中にふと覗くと、女性が三人集まって大正琴という楽器の練習をしていた。実はこれ、エティエンがずっと欲しい欲しいと言っていた楽器。ドアをノックして、少し演奏を聴かせてもらえるよう頼んだ。
その出会いがあった翌日、再び同じ学童の前を通って挨拶をすると、「使っていない大正琴がある」と一人の職員の方がいい、さっさと車で取りに帰ってくれて、なんとそれをエティエンにくださった。いやー、ははは、と笑うしかなかった。笑っているだけじゃ申し訳ないので、その日は、学童の子供達のためにジャグリングを披露した。
帰りは美ら海水族館に寄り、ベンチで一時間くらい昼寝をしてから、那覇に帰って、夜中の11時に羽田に帰着。

計4日間の旅。今思い返すと、本当にあちらにいたのだったか、不確かに思えてしまうくらい短く感じられる。ただ、さら、っと、行って、帰って来た感じがする。
ただ、それだけである。でもただ、それだけがいい。
旅に出た、などと思わないのがよい。

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【その他お知らせ】

☆PONTEとEtienne ChauzyのコラボレーションTシャツができました。☆
Tシャツについて https://jugglingponte.com/blog/2019/05/27/etienne_ponte_tshirts/

☆PONTEはどこへ消えた?☆
PONTE君が世界中を旅する動画シリーズを始めました。まずは中国から。
https://youtu.be/sEioMQav8jk

☆PONTE君 スタンダード Tシャツ☆
これから訪れる夏にもってこいです。白シャツ党の皆様、いかがでしょう。今のところ各サイズ数枚ずつしかありません。
http://store.jugglingponte.com/items/2189103

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◆フジづくり◆ 文・Fuji
第30回「ヨコハマのハンドメイドイベントに行ってきた」

昨日9日、横浜みなとみらいにあるパシフィコ横浜で開催していた「ヨコハマハンドメイドマルシェ2019」のイベントを見てきました。普段からハンドメイドのイベントはよく見に行くことが多く、東京ビッグサイトで開催する「デザインフェスタ」や「ハンドメイドインジャパンフェス」に行ったりもします。ただこの2つは会場も大きく、出店数も多いので、見るだけでもかなり疲れます。そのぶん来場者もすこぶる多いです。

それに比べて「ヨコハマハンドメイドマルシェ」は少し規模が小さく、2時間もあればゆっくり見て回れます。とは言っても2日間でクリエーター3000人が出店し、ハンドメイドブース・フードブース・体験教室に分かれているので、見応えはそれなりにあります。

個人的にこのイベントを気に入っている点は…とにかく近い!自分の場合、定期券内で行けるので交通費がかからないのがありがたいです。(笑) 横浜からでも桜木町からでも歩いて行けます。
そして、回りやすい!特に東京ビックサイトでやるデザフェス(略)は規模が何倍も大きいので、出店してる店の間隔も狭ければ、来場する人の数もケタ違い。通路を歩くのさえ、ひと苦労。あと、ブースの区切り方が均等でないので、どの店まで見てたか、わからなくなることがあります。それに比べ、ヨコハマハンドメイドマルシェはワンフロアに綺麗にブースが区切られているのと、通路の間隔も広いので、ストレスなくゆっくり快適に見て回ることができます。

このイベントでは雑貨・インテリア・アクセサリー・ファッション・アート・おもちゃ・フードと、様々なジャンルのオリジナル作品が販売されています。ただ、比較的アクセサリー雑貨を販売している店の割合が多いので、どちらかというと女性向けです。そして、いろんなハンドメイドイベントに行っていると、同じ店を見かけることが多々あります。今回も自分は見慣れてしまっているからだと思いますが、1時間で全部見終わっちゃいました…。(笑)

そういえば、去年あたり青木さんとも一緒に来たな~。

by Fuji

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◆デビステのてんぷら◆ 文・きんまめ
29本目 「コアラの待ーち合わせ」(メルマガ第23回)

先週、台湾vs日本、コアラのマーチ一本勝負、的なことするためにわざわざ台湾まで出向いたものの、レフェリーである筆者の舌が愚鈍過ぎた結果、笹を割ったようなスパッとした評価を下せなかった。
日本のコアラと台湾のコアラ、違うような変わらないような、笹いな違いがあるようなないよう。目を閉じて、眉間にしわ寄せながら、味わうというより疑うように食べるのもしんどいので、途中から、どうせ腹に入ったら一緒や!と身も蓋もなく開き直って、普通に食べた。
笹笹書いているが、笹はコアラではなくパンダである。

さて、コロンに引き続き、そんなコアラのマーチにも高校時代の友人から教えてもらった衝撃の食べ方があるので紹介しておこう。無論、一昔前に話題になった、未開封の状態でシェイクして巨大なチョコクッキー球体にするとかいう粗暴なものではない。

その食べ方に出会うまで、筆者は4つ角を先にかじって、コアラの身動き奪ってから本体を食べていたのだが(陰険)、友人の食べ方はよりエレガントで高度なものだった。簡単に言うとコアラを半分に割るのだが、胴体真っ二つではない。コアラの上下に歯を当てて、強すぎず弱すぎずの絶妙な加減で万力のように締めていくと、なんと印刷面と裏面にきれいにスッパリ分割されるのである。玄妙にして神妙、コアラが描かれた面だけが分離される。名付けてこれ、妙技ユーカリ離脱!

中側のチョコがくっついててきれいにスッパリ割れないのでは?と訝る方もあろう。しかし、コアラ内部がチョコで満たされているというの消費者の理想論であり、トッポの幻影に捕らわれているに過ぎない。実際の充填率はせいぜい25%程度。人生同様そんなに甘くはない。加えて、コアラの背面にチョコ注入口があるので、チョコは印刷面のクッキーにのみへばりついているのだ。だから、きれいにスッパリ上手くいく。

コアラも人生も、内側に余裕を持ってる方が上手くいくものなのである。

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きんまめ:ジャグリングサークルジャグてっく元部長。くらいしか経歴がない。デビルスティックをやっていました。おせちに出てくるレンコンも穴から先が見通せるという縁起物なので、コアラがおせちの仲間入りする日も遠くないなと感じます。好きなジャグラーは特にいません。

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と、うまいこと締めくくったところで1つ問題が。

しばらく前に、昔の記憶を懐かしみながら、上のようなコアラのマーチの食べ方を書き、PONTE寄稿用のメモ帳アプリに保存しておいたのである。
その後台湾へ飛び、日台コアラ交流戦のため久しぶりにコアラのマーチを食べたわけである。もちろん上記のユーカリ離脱方式で食べようとしたのだが、なんと、まったくキレイに割れないのである。台湾のはおろか日本のも。なんというか、クッキーがグシャる。パカッという感じになる気配すらない。
果たしてこれは、単にコアラ側の仕様変更で割れにくくなっただけなのか。パカッと割れるコアラは、あるいは、幽体離脱でもした私が見た幻だったのか。

旅というものは情け容赦無く、己の信ずるところを揺るがす契機となるのである。

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きんまめ:ジャグリングサークルジャグてっく元部長。くらいしか経歴がない。デビルスティックをやっていました。コロンはそのままではダメなので、クリームほじって先が見通せるようにして重箱に入れましょう。クリームは栗きんとん役として。好きなジャグラーは特にいません。

◆寄稿募集のお知らせ◆

週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

◆編集後記◆ 文・青木直哉

-相変わらずエティエンがいます。今も、これを書きながら向かいで寝そべって今日東京で撮ってきたビデオを見ています。
-海外から人を迎えられる、というのは非常にいい経験です。
-今回のきんまめさんのどんでん返しは最高でした。
-ハンドメイドマルシェ、行きましたねえ。革で小物を作っているお姉さんたちと仲良くなったのを覚えています。

また来週。

PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

<END OF THIS ISSUE>

発行者:青木直哉 (旅とジャグリングの雑誌:PONTE)

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