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    最新号

    • 週刊PONTE vol.153 2021/10/18

      === PONTE Weekly ==========
      週刊PONTE vol.153 2021/10/18
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      PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
      週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
      毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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      ◆Contents◆

      ・青木直哉/板津大吾…PM & PONTEのジャグリングセッション または瓶に詰めた手紙 第17回「なにをのこすか?」

      ・ハードパンチャーしんのすけ… 日本ジャグリング記 舞台編 第15回

      ・寄稿募集のお知らせ

      ・編集後記

      ◆PM & PONTEのジャグリングセッション または瓶に詰めた手紙◆
      話し手・板津大吾(PM Juggling)& 青木直哉

      第17回「なにをのこすか?」

      東京都現代美術館で『GENKYO 横尾忠則』展を見た。横尾忠則氏が60年以上にわたり制作してきた作品の多くを見ることができる、大規模個展だった(毎度すみませんが、このメルマガ発刊時には終了しています)。
      帰り道、フラットホワイトと呼ばれるコーヒーを手に対談。

      青木直哉(以下N)
      展覧会、どうでした?

      板津大吾(以下D)
      よかったよ。その人自身とか生き方が作品として残っているのは羨ましいな、と思ったね。

      N
      うん、たくさんの絵を見ているうちに、人柄が見えたな。人を食ってる感じもある。西洋のアーティストもたくさん引用して遊んでいるけど、そこには憧れと、対抗心両方が見えるようだった。全部こっちが勝手に受け取ってるだけだけど。絵のサイズは大きいし数も膨大でしたね。85歳になった今でも、まだまだ作品を描いている。必ずしも全部の作品が好きなわけではないけど、揺るぎない熱があった。

      D
      5歳の時に描いた宮本武蔵の絵とかもあったけど、その頃からうまかったねえ。年代、スタイルを横断的に見せられてこその、気づきもあったよね。

      N
      このエネルギーの源泉ってなんだろうと考えるんですけどね。最近、あるミュージシャンが「景色を忘れないように音楽にしてる。音楽で思い出す景色がある」と言っているのを聞いて。横尾さんも、死んだ猫のタマをこれでもかっていうぐらい絵に描いていて。これはかなりわかりやすい例だけど、何か作りたくなるのは、感じたことをまた思い出そうとしているからだろうなと思う。

      D
      うーん、なるほど。まぁ最近noteを毎日書いていて、やっぱり自分の記録を何かの形で残したい、っていう欲は誰にでもあるものなのかもな、と思っていたところ。それが利益を産むとかには関係なく。

      N
      大吾さんが今何か特に表現したい、って思っていうことってなんですか。言葉で言うとすれば。

      D
      「ジャグリングっていいんだよなぁ」っていうことかな。けどなんていうか、例えばそれを道具作りで伝えるとしたら、単純に時間がかかるなとは思う。そういう意味では、即時性がある表現には憧れがあるね。なおくんが旅のことを文章にするときは、思ったことがその場で形になっているのがすごくいいなと思う。

      N
      そうですね。確かに。まぁ、僕の場合、表現したいことはジャグリングとあまり直接関わることじゃないけど……。でも今大吾さんが毎日続けているnoteでは、思ったことをすぐ形にする、という表現を実現していますね。

      D
      そうね。まさに、憧れをそのままやってみる実験みたいなものかも。なんか、やっぱり本を出している人には、尊敬の念を感じる。この人には聖域があるんだな、って思うよ。それを見せてもらっている感じがする。

      N
      うん。伝える方も、時間をかけて自分の考えを読んでもらえるのは幸せですよね。

      D
      そうだね。

      N
      ……うーん、なんですかね、そろそろ、この対談を一区切りにして、別のアプローチで表現をしたい気にもなってきた。その前に振り返りもしたいから、内容をまとめて、手にとれる本にしたい。

      D
      そうだね、これ前にも言ったな、っていうことを話しちゃったりするしね(笑)。二人が確認するためのものでもとりあえずいいし。

      N
      対談形式で出したい表現欲は、大体出したんだろうな、いったん。ここからは本にする過程を書いたりしてもいい。まぁ、引き続き何かやりましょう。

      ……以上。来週以降は、少し形が変わるかもしれません。

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      ☆PM Jugglingのnoteを勝手に紹介☆
      右も左もわからないところから
      https://note.com/daigoitatsu/n/n90aeb961d847
      「まだすこし触れただけだけど「自分の手が動いている」感じがとても強い。」
      (記事本文より)
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      ◆日本ジャグリング記 舞台編◆ 文・ハードパンチャーしんのすけ

      第15回

      「10分の芸なら、技があればできる。
      30分の芸なら、演出があればできる。
      1時間の芸なら、物語が必要だ。」
      ―当時、師事していたマジシャン 村上正洋先生の言葉が、ジャグリング公演「堀の外のジャグリング」の背景にあります。
      (*注)前回、上記のように先生の言葉を書きましたが「演出」の部分は「キャラクター」であった気もしました。当時のメモが発掘されないものか…

      「堀の外のジャグリング」を思い立った時に、すでに村上先生が亡くなってから2年程の月日が経っていました。その間もぼくの心の中に響いていた言葉でした。

      物語のあるジャグリングをみたい。
      ジャグリングは、芸能としては曲芸に類することで、物語性よりも技術が前面に押し出されることが多かったし、何より求められていたと思います。
      一方、江戸時代まで遡ると、曲独楽の竹沢藤次は、物語をモチーフに曲独楽を演じ(マジック的な要素等も織り交ぜて入るので、総合的な舞台作品であったと思われる)大好評を博していました。想像ですが、ヌーボー・シルクから始まる現代サーカス的な感覚に近いのでは。そして、これはかなり大掛かりなものであります。もっとシンプルなものでは、手妻の胡蝶の舞は、技術をみせるというよりは、そこに在る物語性を届けるものです。
      ジャグリングでも、そんなものをみたい。それが当時のぼくが思っていたことでした。
      極端に言い変えると、途中で拍手が起こらないジャグリングが見たいな、と。

      ジャグリングへの意識を物語へ向けるにはどうすれば良いでしょうか。
      改めて村上先生の言葉へと戻ると、ジャグリングを技から解放して行くためには、時間を条件にして、その中で工夫して行くのが良いのではなかろうか。そして、他の道具で目先を変えるでなく、一つの道具へととことん向き合う。
      それが第一歩となるのではなかろうか、そう考えたわけであります。

      こうして、「堀の外のジャグリング」には、「一つの道具で10分以上の作品を演じる」ことが条件となりました。当時の感じからすると、とても窮屈な条件です。そして、その中で出演者のジャグリングとの格闘が始まったのです。

      ◆寄稿募集のお知らせ◆

      週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
      800字以内でお書きください。
      編集長による査読を経たのち掲載。
      掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
      投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
      締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

      ◆編集後記◆ 文・青木直哉

      -この編集後記を書いている今、体感気温が前日比10度くらい下がっており、震えています。ずっと白いTシャツで済ましていましたが、どんな服を着たらいいのかわからなくなってしまいました。

      また来週。

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      発行者:青木直哉 (PONTE)

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