週刊PONTE vol.169 2022/02/07

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.169 2022/02/07
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆

・青木直哉/板津大吾…投げないふたり Season2 第6回「100の”いいね”より一冊の本 -『投げないふたり』刊行記念対談-」

・単行本『投げないふたり』(PONTE BOOKS)発売中

・寄稿募集のお知らせ

・編集後記

◆投げないふたり season2◆
話し手・板津大吾(PM Juggling)& 青木直哉

第6回「100の”いいね”より一冊の本 -『投げないふたり』刊行記念対談-」

新型コロナウイルスの感染者拡大が進んでおり、引き続きオンラインで対談。またも場所は横浜にある本屋・生活綴方。

青木直哉(以下N)
やっと、対談のシーズン1をまとめた本、『投げないふたり』が発売開始です。本を手に取って、率直にどんな感想ですか。

板津大吾(以下D)
いやぁ、いいよね。紙質も面白い。2ヶ月前につくったプロトタイプよりも、さらに引き締まった感じ。まぁ、唯一の不安としては、メルマガを読んでもいない、ジャグラーでもない人たちは買ってくれるのかなぁ、ということだったね。早い話が、「売れるのかな」っていう心配は正直あったけど(笑)。

N
ふふ(笑)。どっこい、無事に第一刷の半分はもう売れました。まぁ、売れなければつくらなきゃいい、ってだけだから。

D
自分の手でつくれるっていうのは大きいねぇ。

N
うん、製本会社に任せるのとは全然違う経験。在庫を売らなきゃ、っていう意識じゃないんですよ。少部数を手製本するのがこの対談集には合ってる。届いて欲しい場所に、必要な分だけ自分でつくって届ける、っていう意識でやっています。最終的に人の手に届いているな、っていう実感もちゃんとある。大吾さんにとってのジャグリング道具づくりにも近いんじゃないですか?

D
確かに、そうかも。

N
……あの、そうだ。全然関係ないんですけど、先日部屋にいたらね、無性に誰かにチャーハンをつくってふるまいたくなって。

D
何それ(笑)。

N
いや、もう冗談じゃなく。本気で。それで、近所でカフェをやってる知り合いに、「厨房貸してくれたらチャーハンつくります」って言ったんですよ。そしたら、その二日後ですよ。店に友人が来るからどう、って言われて、実際に行って三人分チャーハンつくってきた。

D
すごいなぁ。

N
その時に思ったんです。時間をかけてつくったものを目の前で食べてもらえる、ってこんなにも充実感があることなんだ、と。

D
うんうん。

N
インターネットでいくら”いいね”をもらっても、バズっても、根本的には癒されないことが多いと思うんだけど。でも一杯のチャーハンを人にふるまうことは、こんなにも幸せなんだなって。っていうか、そういう欲が自分の中にあることに気づいたんですよ。手製のものをふるまいたい欲が(笑)。……で、この『投げないふたり』の一冊が人の手に渡ることも、やはり同じような感じがするわけです。

D
そういうことか(笑)。自分にとってのジャグリング道具であり、なおくんにとっては、チャーハンなんだこの本は。

N
そう。100の”いいね”をもらうよりも、つくった一冊を手渡しする方が嬉しい。

D
でもそれが、大きい意味でジャグリングと関わっていくためのモチベーションになっているわけだからね。

N
そう、これは、癒される。

D
ああ、なるほど! いや、対談の第一回で「ジャグリングで自分を治す」、ってなおくんが言っていた時は、実は完全にはピンときてなかったんだけど、つまり「癒される」っていうことなんだね。

N
そうです! じりじりと、自分が癒される方向に進めていく、っていうことなんですよ。それが、今はこうして、ジャグリング本をつくって顔が見える人に売る、っていう具体的な行動に落とし込まれてる。大吾さんはジャグリングで癒されてますか?

D
まぁ、山あり谷ありだねぇ。

N
いい時と悪い時は、それぞれどんな感じなんですか。

D
うーん、単純に、しっくり来ているか、来ていないか、の気持ちの違いかなぁ。ジャグリングの朝練をしても、道具をつくっても、noteを書いててもね。しっくり来ている時は気持ちよさとかワクワク感があるし、そうじゃないときは、自分で自分のことを騙しちゃっているような、居心地の悪さがあるかも。

N
ああ、なるほど。同じことをしていても、しっくり来る時としっくり来ない時の両方、ある。となると、上下の波があるのを前提にして、その波にうまく乗るようにする、場合に応じて適したことをするっていうのが、前に進むために大事なんでしょうね。

D
そういう意味ではさ、長く続けられる人って、興味の在り方をいろんな方向に流せてる人なのかも。ジャグリングを「練習する」以外のところに、きちんと分岐させる。それが続けていくコツなのかな。

N
まさにそうだと思う! そして僕は、それこそが「文化をつくる」ということだと思う。とりあえず今は、もっと本をつくりたいな。一冊を手渡すことが楽しくってしょうがないから。テーマも、別にジャグリングじゃなくてもいいし。まぁ、PONTEとしては、いろんな角度からジャグリングを本にしてみたい。

D
対談を出した「PONTE BOOKS」っていうレーベルにいろんなタイプの本があったらきっと面白いだろうなぁ。楽しみだね。それに、本づくりってPONTEならではのテーマだよね。

N
うん、たしかに。……まぁ、そうは言っても、ときどきでやりたいことは変わっていくと思うんだけど、その波をしっかり読んで、上手に乗りながら、楽しく癒されていきたい。

D
いいなぁ。なおくんはスピーディにものをつくったり、やることを変えていくのが体質にあってるんだろうね(笑)。癒されていきましょう。

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☆PM Jugglingのnoteを勝手に紹介☆
本物のサッカーボール
https://note.com/daigoitatsu/n/n968edc95cab5
「やはり子どもとの遊びは、こちらも手加減なし、忖度なしで楽しいものであるのが、2人にとって、一番なのだ。」
(記事本文より)
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◆単行本『投げないふたり』(PONTE BOOKS)発売中◆

オンラインストアからお知らせです。
https://store.jugglingponte.com/

PM Jugglingの板津大吾さんとの対談シーズン1が、まとまった本になりました。題して『投げないふたり』です。
A5版で全76ページ。内容を加筆修正した上、全17回すべてに、オリジナルの扉絵を描き下ろしました。
編集、レイアウト、印刷、製本まで、すべて著者の手でおこないました。
表紙、本文の紙も自分で選んできて、まるでビーンバッグを触っているかのようなモチーフの仕上がりになっています。
もともとこの本を作ろうと思った動機は、ごく個人的なものです。
それは、著者2人(青木・板津)が今まで考えてきたことを手に取れる形で振り返れるようにしたい、という思いです。
実際に作ってみて、やはり電子的にだけではなく本の形で対談が残るのは全く違う体験でした。とても満足しています。
一方でこの本は、僕たち2人に限らず、読者の方にとっても何かしらの足がかりになるのではないか、という自負もあります。
久々にPONTEのオンラインストアを再開させ、他のグッズと共に販売を開始しました。
少部数限定生産です。あと、数冊しか在庫がありません。増刷は未定。

詳しくはPONTEオンラインストア(https://store.jugglingponte.com/)まで。

◆寄稿募集のお知らせ◆

週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

◆編集後記◆ 文・青木直哉

-大吾さんのnoteを読んでいると、こどもがいるっていいな、と思ったりします。

-このメールマガジンってなんなんだろう、自分にとって、と思いましたが、ここがあることで始まったことがあります。例えば今回本を作ったことなんかは、その最たるもの。今回の本『投げないふたり』は、すでに15冊近くが売れて、届いて欲しい、と思う人の元に届いています。それと同じようなことを、このメールマガジンでもやっているんだな、という感じがします。

また来週。

PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

発行者:青木直哉 (PONTE)

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