週刊PONTE vol.168 2022/01/31

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.168 2022/01/31
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆

・青木直哉/板津大吾…投げないふたり Season2 第5回「ドーパミン倍増計画」

・単行本『投げないふたり』(PONTE BOOKS)発売のお知らせ

・寄稿募集のお知らせ

・編集後記

◆投げないふたり season2◆
話し手・板津大吾(PM Juggling)& 青木直哉

第5回「ドーパミン倍増計画」

青木は、横浜の妙蓮寺にある本屋・生活綴方の小上がりから、大吾さんは自宅から。オンラインで対談。

N
今日はねえ、ちょっと話したい要点をメモでまとめてきたんですよ。


D
お、いいね。

(デジタルで書いたメモをシェアする)

N
手短に言うと、先日大吾さんがnoteで書いていた「小さく完結させていくと気持ちがいい」ということについて話したい。どういうことなのか、改めてご説明を。

D
そうだね、最近Twitterに、その日に作った道具の写真をあげているんだよね。前は、いちいち見せるのもなにか違うんじゃないか、っていう気持ちもあったから、あまりやってなかった。けどやっぱり「写真をインターネットにアップする」っていう一つの小さな目標があって、つくる、送る、アップするまでを一貫してスピーディに終わらせるのが、道具づくりとして心地いいなと思ってね。

N
何か目印になる終わりがあるってことですね。

D
以前の自分は、細かくはシェアしないタイプだったね。ある程度作り込んでから、バーンと見せる方が気持ちがよくて。でも全然公開しないでいたら誰とも共鳴しようがないな、と最近は思い始めて。もちろん、一人で作っている時間が自分にとっての聖域であることには変わりないんだけどね。聖域がもっと楽しいものになるなら、って感じかな。

N
「共鳴する」っていうのは特に大吾さんの最近のテーマですよね。

D
そう、前々回の対談でも話したけど、やっぱり他の人と共鳴するのは、大事な楽しい部分だなって思い始めてるよ。やる気を持続するためのコツかも。ちょっとした写真につく「いいね」とかでも、モチベーションは感じるよ。それでなんとか前に進める(笑)。

N
と同時に、バランスもありますよね。逆に僕はやたらにシェアしすぎちゃうなぁって自覚があってね。なんか、大事なところに流すべきパワーを、余計な支流に流しちゃってる感じがあるから。もう少し、黙ってやれるようになりたい。

D
けど逆に自分はそういうのが羨ましいなって感じるんだよ(笑)。なおくんが毎日描いてる絵にしてもさ。一日一枚、描きたいと思ったものがその場ですぐに実現しているじゃん。旅に関する文章でもそう。どこにいてもできるしさ。

N
確かにね。でも僕は、陸上に例えたら間違いなく短距離走型です。50mを全力で走るのは得意だけど、42.195kmをじっくり同じスピードで走れ、と言われると絶対途中で飽きる。

D
まぁでも、短いスパンで「気持ちいい」って思えるのはいずれにしても大事な気がするな。やっぱり長い距離を走る上でも、ノッてるのが大事だと思うから。

N
それはそうかも。

D
実はちょうど今さっき、なおくんと電話を繋ぐ直前にotomodamaの発送を済ませてきたところなんだよね。昨日注文があって、今日一気に作って、郵便局で送って、帰ってきたんだけど。これぐらいのスピードで、一つの流れを短時間で終わらせるのは気持ちがいいね。

N
うん、いいですね。デザイナーの佐藤オオキという人が「タスクをやりかけで放置すると、無意識に脳内のメモリを食う。一旦自分の手から離れるところまで早くやりきってしまって、すっきりした状態を保ちたい」って言っていたなぁ。「やりかけ」が少ない方がいい、というのは本当に真理だと思う。

D
A、B、Cと注文があって、ABCを全部作ってから一気に発送することもできるし、そっちの方が一見効率がいいんだけど、Aを作って発送、次にBを作って発送、というふうにする方が、一個一個着実に終わっている、という快感があるね。

A
毎日、絵を描き終わった時も、「ああ、今日も一個やるべきことをやったぞ」ってすっきりして気持ちいいですからね。

D
やっぱり「快感」っていうのがキーワードだね。

A
茂木健一郎さんがよく言うんだけど、自分にとってちょっと高めの難易度のハードルを越えられた時に、ドーパミンが出るんだ、って。やっぱりドーパミンですよ。自分が感じる「報酬」をコントロールするのが一番大事かも。具体的に何をやるか、っていうよりは、コレって俺に適切な報酬あるかな? って逐一確認するみたいな。

D
確かに。続けるには、報酬を感じられる仕組みづくりが大切だね。そう思うと自分が昔ギターを買ったけどすぐやめちゃったのとかも、人に見せたりする機会がなかったり、とにかく報酬がなかったのが原因かも……。自分が何か成し遂げたら、定期的に見せる人を決めちゃう、っていうのもいいね。

A
うんうん。いつでも適切にドーパミンが出るように管理するっていう発想ですね。一緒にドーパミンを倍増していきましょう。

D
ドーパミン倍増計画だ。

(最後に、生活綴方で今行われている展示をカメラ越しに見せて対談終了)
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☆PM Jugglingのnoteを勝手に紹介☆
その日のうちに完結する
https://note.com/daigoitatsu/n/n968edc95cab5
「つくり終わって、さっそく梱包して発送に行った。発送完了メールを送ると、2時間くらいして、「ありがとう」というメールが返ってきた。すこしやり取りしていたお客さんだった。本当はこうして、製作から発送完了まで1日で終わるくらいのスピード感がいいんだ、とあらためて思った。流れに淀みがないというか。なかなか難しいけれど、意識としてはそういう状態に近づけるようにしたい。道具をつくることもそうだし、お店をやるうえでもそうだし、何かを続けることに関しても、これは同じじゃないかと思う。小さく完結させていくと気持ちがいいのだ。」
(記事本文より)
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◆単行本『投げないふたり』(PONTE BOOKS)発売のお知らせ◆

オンラインストアについてのお知らせです。
https://store.jugglingponte.com/

突然ですが、PM Jugglingの板津大吾さんとの対談シーズン1が、まとまった本になりました。題して『投げないふたり』です。
A5版で全76ページ。内容を加筆修正した上、全17回すべてに、オリジナルの扉絵を描き下ろしました。
編集、レイアウト、印刷、製本まで、すべて著者の手でおこないました。
表紙、本文の紙にもこだわり、まるでビーンバッグを触っているかのようなモチーフの仕上がりになっています。
もともとこの本を作ろうと思った動機は、ごく個人的なものです。
それは、著者2人(青木・板津)が今まで考えてきたことを手に取れる形で振り返れるようにしたい、という思いです。
実際に作ってみて、やはり電子的にだけではなく本の形で対談が残るのは全く違う体験でした。とても満足しています。
一方でこの本は、僕たち2人に限らず、読者の方にとっても何かしらの足がかりになるのではないか、という自負もあります。
久々にPONTEのオンラインストアを再開させ、他のグッズと共に販売を開始しました。
非常に手間がかかる方法での少部数生産ですので、一度在庫が切れると補充までに時間がかかります。
欲しい、と思った方はどうぞお早めにご注文ください。
また、これを機に今まで気になっていたものをご注文されると、送料がお得です。
合わせてご検討ください。

詳しくはPONTEオンラインストア(https://store.jugglingponte.com/)まで!

◆寄稿募集のお知らせ◆

週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

◆編集後記◆ 文・青木直哉

-本を作る、ということの楽しさを味わっています。せっかく楽しいので、PONTE BOOKSという名前までつけて、レーベルにしました。これからも本をつくり続けていきたいと思っています。紙雑誌の方は長らく休止中で、今後も雑誌という形を再開することは当分ないだろうと思います。ですが、自分の手で製本して単行本を出す、という方はめっぽう楽しくて、こちらをこれから検討していこうかと思っています。

また来週。

PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

発行者:青木直哉 (PONTE)

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