週刊PONTE vol.121 2021/03/08

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.121 2021/03/08
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆

・青木直哉…ジャグリングの雑想 20.「リズム」

・ハードパンチャーしんのすけ…日本ジャグリング記 青春編 第14回

・寄稿募集のお知らせ

・編集後記

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◆ジャグリングの雑想◆ 文・青木直哉
20.「リズム」

まぁ、集中力がないんですが、僕は。
デスクワークが多くて、しばらく動かずにいると(15分ぐらい)どうも体がうずうずしてしまいます。そういう時にジャグリングをすることが多いです。
なんとなく、窓辺とか棚にジャグリング道具が置いてあるので、投げます。
いったい何が面白いんだろうねえ、と我ながら思いますね。なんだか。ボールを5個、うまいこと投げるのが気持ちいいのってなんなんでしょうね。
この、トントントントン、というリズムと、腕にかかる適度な抵抗がいいんでしょうか。
なんなんでしょうか。
何も考えずにボールを投げ続けるのって、独特の気持ちよさがあります。

僕の机の上には、「フィジェットキューブ」という、ボタンやら歯車やら鉄球やらがゴタゴタついた、小さなサイコロがあります。
それも集中力を保つのにいい。パソコンの合間にそれでガチャガチャ手遊びをしていると、適度に脳みそが使われて、かえって雑念が無くなります。
そしてその感じは、結構ジャグリングをするときの感じに似ている。
それによって満たされる感情の範囲が、ジャグリングで「満たしたい」部分にオーバーラップしている。

雑念がなくなる、ということがいいんだろうか。
ジャグリング固有のリズムに身を委ねることで、余計なことを考えなくてよくなるのが面白いんだろうか。
理性で過ごしている時の、流れとは全く違う、強弱のはっきりしたリズムが刻めるからリフレッシュになるんだろうか。

そう思うと、ジャグリングをしたくなる感じ、って、なんだかリズミカルに踊り出したくなる感じとちょっと似ているかも。
でもまぁ、踊り出したくなるのも「なんでか」なんてよくわかんないけどね。

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☆勝手にPM Juggling(の板津大吾さんのnote)を紹介するコーナー☆
ミシンが到着
https://note.com/daigoitatsu/n/nb7fc13466580
「午前中にドカッと到着した新しいミシンを設置するため、仕事部屋を整理。(大きなミシンなのもあって、まだ置き場所も決められていない)」
(記事本文より)

今週は、PM Juggling 社長の大吾さんのnoteを紹介。なんだか新しい、大きいミシンが届いたみたいです。
新しい仕事道具ってなんか気合入りますよね。
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◆日本ジャグリング記 青春編◆ 文・ハードパンチャーしんのすけ
第14回

引き続き、2000年前後の話です。
ジャグリングが広がるにつれて、「大道芸人」も増えた気がします。
「大道芸」が広がったから、ジャグリングの認知も上がったのかもしれませんが。
当時の印象としては、
大道芸人=ジャグラー
と言っても過言でもないくらい、大道芸はジャグラーで占められていた印象があります。
とりわけ、若いひとの間では。それとクラウンかなぁ。マジックやパントマイムはとても限られていた印象がありますし、今でこそバルーンパフォーマーがいますが、当時はバルーンを専門にするパフォーマーは…いたのかなぁ。

ジャグリングクラブや日本ジャグリング協会という文脈を外れても、ジャグリングが広がっていったのもこの時期です。その枠組みに入らずとも(時に交わることもありましたが)、ジャグリングに取り組むひとたちがいて、大道芸として路上にジャグリングがあふれていったのです。それは大道芸を志す人たちによるものです。
そのことによって、世の中のイメージとしての「ジャグリング」が出来上がって行きます。そもそも当時を振り返ると、ジャグリングの見せ方は、80年代に来日した海外パフォーマーの影響を色濃く残していて、今振り返ると、極めてバリエーションが限られていたようにも思いますが。

私事になりますが、2001年に「デビルスティック大全」という教則本を、ナランハから出版しました…と書くと、いかにも能動的な印象が強いかもしれませんが、本当はこれよりも前から打診があったにも関わらず、とんと書くことなく、中嶋さんに尻を叩かれて2000年くらいになんとかかんとか原稿を作ったのでした。当時は大学院に通っていて、研究室を出て、深夜の駅前モスバーガーで夜な夜な作業したのが懐かしい。
そんな「デビルスティック大全」。僕自身は出版されても実感がなかったのですが…
2002年頃になって、大道芸に積極的になって行き、いろんな大道芸人とも出会います。するとなぜだか、しばしば向こうが一方的にぼくのことを知っているのです。
ここで、あぁジャグリングは大道芸の世界で広がっているのだなぁ、と感じました。


☆ハードパンチャーしんのすけさんより
最近、太神楽がロシアのサーカス、ジャグリングに与えた影響についてまとめました。
ジャグリング史に興味がありましたら、読んでみてください。
歴史ロマンを感じる話です。

「太神楽が変えたジャグリングの歴史 – ロシアサーカスと太神楽」
https://note.com/shinnosuke_hp/n/n10c449a9d005
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◆寄稿募集のお知らせ◆

週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

◆編集後記◆ 文・青木直哉

-暑いんだか寒いんだか、どっちかにして欲しいです。

また来週。

PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

発行者:青木直哉 (旅とジャグリングの雑誌:PONTE)

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