週刊PONTE vol.115 2021/01/25

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.115 2021/01/25
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆

・青木直哉…ジャグリングの雑想 14.Object Episodesを聴く (3)

・ハードパンチャーしんのすけ…日本ジャグリング記 青春編 第8回

・寄稿募集のお知らせ

・編集後記

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◆ジャグリングの雑想◆ 文・青木直哉
14.Object Episodesを聴く (3)

Object Episodes 3 2020年10月31日公開

Object Episodes 3

ジェイもエリックも、今までいろいろな試みを通して(フォーラムを作ったり、レクチャーをしたり……)「ジャグリングの定義」について議論を深めようとしてきた。
しかし、なかなか、二人の意図が伝わらないようである。
「juggling」という単語そのものの、社会における使われ方や、それが指しているものの具体的な範囲を観察していこう、その上で、それを自分に関連のあるジャグリングの話として、みんなで建設的な議論をしよう、という思いが伝わらないのだ、ということを終始語っている。
オーディエンスから意見をもらっても、「なるほどね、でも、僕にとってのジャグリングっていうのは……」と、往々にしてそれぞれの主観に基づくジャグリングの定義を聞かされてしまうことが多い。
二人がやりたいのはそういうことではなく、現に「ジャグリング」という言葉で指されている何かがあるのだから、それについてもっと厳密に観察をしようじゃないか、ということである。

話はポンポン飛ぶのだけど、途中、ジャグリングにおける「ドロップ」とは何か、(ドロップの概念も、ジャグリングが何であるか、に大きく関わってくる)ジャグリングを指導する上で、何を目指すか、などといった話も面白い。
特にいいのは、ジャグリングの「正しさ」のようなことについて、22分18秒あたりでジェイが、”The point is, do you want to do that?”と言うところ。
仮に、一般に言えば「悪い」フォームでジャグリングをしているとしても、それが正当化されうる文脈は必ず存在するのである。
自分が、そのようなフォームを狙って作っているのであれば、それは有効になりうる。
とにかく、ジェイがジャグリングを指導をする上で生徒に覚えさせるべきだと気がついたのは、「自分の選択に意識的であること」なのである。
このポッドキャストでは、折に触れて、ジェイ自身が「ジャグリングを大学で教える」ということについて考えた軌跡も多く語られていますね。なかなか貴重だ。

そしてこのあたりに関連したジェイ自身の話は、4年ほど前に作った紙版のPONTEの記事のpdf版が無料で読めますので、よろしければ。
「ジェイ・ギリガン 特別寄稿 ストックホルムスクールの秘密」
https://jugglingponte.com/wp-content/uploads/2018/01/The-Secret-of-the-Stockholm-School-by-Jay-Gilligan-Translated-by-Naoya-Aoki.pdf

来週はエピソード4の感想をお届けの予定。

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☆勝手にPM Jugglingを紹介するコーナー☆
【Weekly PM】#49:PMロシアンボールのマット加工
https://pmjuggling.com/blogs/weeklypm/20210123
「でも本当にこれだけで、まったく別のボールといっていいほど質感が変わるのです。」
(記事本文より)
なんだかWeekly PMもこなれてきた感じ。とてもいいですね。

日刊のダイゴさんの文章はこちら。これが最近の特に好きだったやつ。
https://note.com/daigoitatsu/n/n6908a656c7bb
ちなみに公開時間を見るとどれも早朝で、最高です。
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◆日本ジャグリング記 青春編◆ 文・ハードパンチャーしんのすけ
第8回

(前回までの話)
ワールドジャグリングデイってあるよね、2001。

まめぞうの練習会終わりは、毎回、飲み会が熱かった。「ジャグリングバカ」みたいなひとたちが集まっていたので、そりゃ、ジャグリング談義も白熱するわけです。
そんな中で、ワールドジャグリングデイやらEJCやらの話になったように思うのです(いかんせん酔ってもいたのでその辺の記憶は曖昧…)
日本にはジャパンジャグリングフェスティバル(JJF)があって、それは大きな集まりできちんともしている。けれども、もっとラフな気楽な集まりがあってもいいよね、順位とかつけなくてジャグリングを純粋にみんなでわいわい楽しめたらいいよね!
…みたいな話だった気がする。ちょっと自信がないけど、なんとなくそんな印象が残っています。
じゃあ、そんな風にみんなで集まろう!
…と開催したのが、日本ジャグリングDAY。

場所は代々木公園。
当時、代々木公園を練習場所としていたひとがいたのかな。そんな理由であったような。日時は、2001年9月23日。ちなみに、9月23日はぼくの誕生日。おそらくぼくの作為でありましょう。ぼくはついそういうことをしてしまう人間です。
日本ジャグリングDAYは、さらにこの半年後3月23日にも開催されました(この時は、自分の裏誕生日だと言っていたような気がする。自分大好きだな)。この2回の開催が日本ジャグリングDAYのすべて。
この後も数年に渡り、代々木公園はジャグラーが週末に自然と集まって練習する場所になっていて、そういう文化も面白いですね。

さて、日本ジャグリングDAY。
話があがったのが7月…かな。若干の周知期間を設けました。その年は、8月にJJF名古屋があったので(以前、PONTE「ジャグリングと旅エピソード」特集の「熊野のおじさん」に出てきたJJFです)、日本ジャグリングDAYの告知もされました(これはまめぞうのひとたちがしてくれた)。告知をしたということは、やはりたくさん集まって、みんなでわいわいしたい気持ちがあったのでしょうね。
初めての企画で、はたしてひとはくるのか、どんなひとがくるのか。
当日の様子は…次回に続く。
いやぁ、楽しかったなぁ。
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-編集長コメント-
「勝手に色々作れる環境」っていいですよね。
でも、ジャグリングって、実はまだまだ黎明期で、インターネットでなんだかおおよそのことが把握できているような錯覚に陥る時もあるけど、本当はまだまだ勝手に色々作っちゃっていいジャンルなんだろうな、と感じることもある。
ま、PONTEなんかもそう。
来週も楽しみです。
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◆寄稿募集のお知らせ◆

週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

◆編集後記◆ 文・青木直哉

-このところまた毎日文章を書いています。 https://fromsvankmajer.blogspot.com 毎日文章を書いていると、生き方がなんとなく変わります。なんとなくだけど。

また来週。

PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

発行者:青木直哉 (旅とジャグリングの雑誌:PONTE)

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