5月12日(日)

 今日はレイチェルとクリスがジャグリングの集まりを企画してくれている。その集まりに行く前に、コアラを見たいという僕の要望に応えるため、車で40分ほど走ったところにある保護林のようなところへ行くことに。

 朝は、レイチェルもクリスもともにオンラインミーティングがあって(バイロンのカンパニー関連のミーティングだ)家を出たのは昼ごろ。まずは近所の「リトル・オインク」というカフェで昼を食べる。

 キャンベラは別名ブッシュキャピタル(雑木林の都)とも呼ばれ、自然がいっぱい。山々の中をくねくねと曲がりながら走って、保護林まで。コアラ道、というのがあって、そこを歩くとコアラが見られるのだと言う。ラッキーじゃないと見られないだろうね、と期待を胸に、柵を開けて入った瞬間、目の前にコアラがいた。はい、終了、という感じでみんなで笑い、しばらく3匹のコアラがユーカリを喰みはみのんびりと過ごす様子を眺めた。

 もうこの時点でジャグリングの集まりまで時間が迫っていたので、道は歩かず、コアラに別れを告げて町に戻る。

 集まりの会場はサーカスウェアハウスという名の施設。1990年からある、キャンベラでは有名なユースサーカス。みんなここで習ったんだ、という。オーストラリアでも一番規模の大きいユースサーカスで、5,600人生徒がいるという。とんでもない。クラスも、日曜日を除いてひっきりなしに開かれているのだそう。

 きていた人の中で、1人ディアボロをやっているライアンという青年がいた。何か教えてくれ、というので、ヴァータックスのやり方を教えた。すぐにできるようになっていたから、もう少し発展の技も教えた。なかなかディアボリストに会うことはないらしく、熱心に練習をして、ぐんぐん上手くなっていた。

 集まりには昨日夕飯をご馳走になったルーシーも来ていて、また猫が恋しくなったら来なさいねえ、と肩を寄せてくれた。

 さて、どうしようか、と言ったら、レイチェルが「……ラーメン?」と言うので、僕は喜んで賛成し、一緒にラーメンを食べることに。店に行く途中でキャンベラ・奈良平和公園や、日本大使館を外から眺めた。

 ラーメンの店「テンコモリ」は市内の中心地にあり、味も上々だった。日本人的にも合格だよ、これは、と言ったらクリスが嬉しそうにしていた。

 まだ時間は18時を回ったくらいだったけど、みんな疲れていて、早々に家に帰った。僕は絵を描いたり、明日以降の計画を立てたりして過ごし、23時ごろに寝た。■