朝はKUFSで、旅行前でバタバタ。普段通りの勉強はせず、製本したり、ビザを申請したり、主催者と宿に関するやり取りをしたりする。そう、僕はビザの申請をすっかり忘れていたんだ。前日にティムタム(お菓子)の話をしていたら思い出した。KUFSの途中でミヤジマさんが来て、本を買ってくれた。KUFS終わり、吉野家の牛丼を買ってみんなで公園で食べる。みんなでそのまま野毛に行き、僕だけ別れて「ジャグリングの現在」を見た。面白いものだった。
終わったあと、KUFSの面々と合流して、一緒にオーストラリアのお土産を見る。ちょっといいものを買い、そして、アイスを食べながら少し外にいて、それから帰った。でも、そのまま帰るのもな、と思い、一緒に白楽で降りることにした。商店街では、ヤミ市をやっていた。そしてサイゼリヤへ。2時間ほどダラダラと喋る。こういう時間が必要である。今日ははしゃがないようにしよう、と思っていたのに、やっぱり、外を出歩いて疲れてしまった。
家に帰ってきた。部屋にいる。風がふいてる。初夏のような風だ。少し緊張してる。
大橋くんが駅に登場した。僕は携帯で動画を撮った。向こうもカメラを構えてる。2人で笑った。少し久しぶりに会う。駅から徒歩4分の家まで歩いて、途中でコンビニで夕ご飯を買い家に入る。大橋くんは荷物が少ない。小ぶりなスーツケースと、普段使いのリュックだけだ。
「荷物少ないね」
「もう、なるようにしかならないなと思って、諦めてます」
ふたりで笑った。海外旅行は実質的に初めてだという。でも、全然興奮しているでもなく、慌てているでもなく、ただチルな感じの昂汰くんを見ているとこちらが落ち着く。こんな態度で泰然としていたいものだ、と思う。海外旅行の経験で行ったら僕はとてもたくさんいろんなところに行っているけど、人生のイベントに対する構え方の余裕に関しては、昂汰くんを心から尊敬してしまう。
いい旅になりそうな予感がした。■