4月7日(日)

 いいもんを見た。桜木町の駅前で、ダリというミュージシャンがいた。ヨレヨレの白いシャツをジーパンにタックインしている男性。投げ銭があるたびにサンキュー!と叫んでギターを上に放り投げていた。1,000円でCDを売っていて、思わず買った。大道芸が上手いなぁと思った。やたらにギターを投げるから、側面は白いテープで補修してあった。ひたすら掻き鳴らすから、ギター弦の両脇はボロボロで穴が空いていた。彼の持ってきていた道具と、お客さんに向かう態度について反芻している。スピーカーの音量は控えめで、生声を消していなくて、それもよかった。途中でおかしな人がゴミを置いて行ってしまったけど、そのアクシデントもうまく、歌詞にして面白くかわしていた。100万枚CDを手売りするという活動の趣旨を書いた看板は、字がカスれいていた。選曲も、幅広い世代が知っている歌を選んでいた。ひたすら歌い続ける。その歌声がいい。で、本人は気持ちよく弾いてるだけ、という感じ。実にシンプルだった。

https://www.instagram.com/daridare100m/

 今日はKUFSの日。本屋のシャッター開けて、中の小上がりに入って、2時間外国語を勉強する。終わったらOKマートに行って弁当を買い、近所の公園で少しだけ花見。でもご飯を食べたら、眠いのですぐ解散した。最近朝早く起きるのはいいんだけど(今日も5時前には起きていた)昼になると眠くなる。帰って1時間ちょっと昼寝する。バイクに乗って桜木町へ。もう一度少しだけ桜を見た。それからいつものカフェに行って仕事している。

 いい大道芸見て気合い入っているから、今日はもうちょっと自分のジャグリングについて考えてみよう。僕は大道芸するタイプじゃないんだ、やっぱり、とも思った。決められた舞台に立つ方が好きだ。もちろん、なんかやってよ、と言われたらやれるけれども、それが自分の本懐だ、という感じがしない。

 ふと、創作哲学ばっかり耕しててもしょうがないや、という気分になる。そのものの量を増やさなきゃしょうがないじゃないか。哲学なんてものは実践の中からポロッと出てくる、くらいがいい。自分のために毎日膨大に量を作っているのがいいな。■