週刊PONTE vol.160 2021/12/07

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.160 2021/12/07
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆

・青木直哉…ジャグリングがつなげるもの 特別編 芹川合宿・ミニ紀行文 -北海道へ-

・芹川弘樹/青木直哉…インタビュー・芹川合宿について

・ハードパンチャーしんのすけ… 日本ジャグリング記 舞台編 第21回

・寄稿募集のお知らせ

・編集後記

◆ジャグリングがつなげるもの 特別編 芹川合宿・ミニ紀行文 -北海道へ-◆ 文・青木直哉

2021/12/03(金)
横浜。全く準備をしていない状態で起床。予定していた時間より30分遅い。ゆっくりコーヒーを淹れて仕事の確認をしていたら、出発しようと思っていた時間になった。
ジャグラーの友人である芹川くんが結婚したことを機に、ずっと行こう行こうと思っていた北海道に行くことにしたのである。そのことを伝えると、芹川くんがジャグリング合宿を企画してくれた。会場は彼の実家がある旭川。ここで3日間泊まりがけ。参加者は、僕を除いて皆北海道に住んでいるジャグラーたち数名。昨日買っておいたお土産と最低限の荷物を突っ込んで、バタバタと家を出る。成田空港には搭乗40分前に到着し、ギリギリでチェックイン。新千歳空港へ。格安航空が、今までのターミナル3から1に変わっていた。

※※※

新千歳空港からは、すらっとした長身に丸刈り頭の、けんいちくんが車を出してくれた。以前北海道のWJDで知り合ったチャッピーくんも同乗。真っ暗な中を一路高速で旭川へ。会場近くのスーパーマーケットで車を停め、芹川くん夫妻(新婚)と合流。2019年の5月以来、久々の再会。お酒やお菓子、食材を買い込んで郊外にある家へ。
家に着くと、芹川くんのお父さんが元気いっぱいに迎えてくれた(みんなから「親父」と呼ばれている)。北海道に来たからには、ということでジンギスカンをした。他の参加者も仕事を終えて続々集まってくる。それぞれの持ってきた献上品(お土産がこう呼ばれる)を親父さんに披露して、一個受け取るあたびに「嬉しいなぁ」とニコニコ、歌い出さんばかりの勢いで受け取ってくれる。ご飯を食べ終わったら、お酒をちびちびと飲みながらボードゲーム大会。参加者のカジータくんが持ってきた、たくさんのボードゲームで遊ぶ。親父さんも混じって6人でワイワイ。「前夜祭」と称していたが、早速ジャグリングも始まる。
交代でシャワーを浴びて、夜中の2時ごろに就寝。

2021/12/04
朝8時ごろ、親父さんが朝だ、と言いつつカーテンを開け、みんな唸りながら起床。カジータくんのお母さんが焼いたというスコーンを頂き、9時半ごろ、徒歩1分の距離にある体育館へ。体育館は広く、外は吹雪いていたが、溶接バーナーの如く火を出すヒーターがあって寒くない(むしろ暑いので半袖)。各々練習をしたり、バスケをしたりして過ごす。芹川くんが持ってきたカラオケセットも使う。
お昼どきにいったん家に帰る。ピザや寿司などのスーパーのお惣菜を食べる。食後再び体育館のある施設に戻るが、今度は会議室を使う。ボードゲームやジャグリングをする。夜6時になったら、再び体育館に移動。また練習。今度は卓球台やバドミントンも出てくる。体育館最後の時間は、「芹川杯」と称してミニ発表会。それぞれ持ちネタを披露した。トリは芹川夫妻が習得したペア技。
家に着くと鍋が用意されていて、途中から合流してきた人たちも混じってみんなでつつく。途中、サプライズでメンバーが買ってきたケーキによる祝賀も。また、この時間にやってきた参加者も2人。みんな遠くから車を走らせてきた。その後はみんなでまたゲーム大会。深夜就寝。

2021/12/05
朝はゆっくり。10時ごろに出発して、近所で評判のカレーパンのお店へ行く。寒い寒いと言いながら駐車場でみんなでハフハフと食べる。食べたら旭山動物園へ。アザラシやペンギンで話題になって以来名前は知っていたが、初めての来園。キタキツネが特に可愛かった。でも実は、体育館の近くで野生のキタキツネを目撃してもいる。こちらでは珍しいことではない。
お昼にみんなで軽食をとり、そのまま解散。それぞれ挨拶をし、帰宅していった。僕は芹川夫妻と共に動物園を最後まで見て周る。
帰宅後、少し横になって休憩し、今度は温泉へ。じっくり浸かりながら芹川くんと話をする。そこで夕飯を食べて、車で帰る。ヘトヘトに疲れていたので、夜9時半には一家で就寝。

2021/12/06
4時ごろ起床して仕事をする。ひと段落ついたらまた寝て、起きたら7時半だった。朝食のパンを食べて、親父さんとお別れをして、(「一人でも来ていいよーう」)野生のフクロウを探しに旭山へ。ここに900日毎日通っている、というおじさんに会う。フクロウの居場所を教えてもらう。山を少し降りたところで、フクロウは道路からはっきりと見える木の上にいた。白に茶色のまだらが入っている。ネコのように目を閉じて寝ていた。フクロウの他にも、種々のカラ、エゾリスなどの動物が、手に乗らんばかりの勢いでこちらに寄ってきた。
その後芹川くんのパートナーKさんの祖母の家へ。カレーや稲荷寿司、大根の漬物をご馳走になり、家の猫を撫でさせてもらった。ばあちゃんが「見たい」と言ったジャグリングも僕と芹川くんで披露し、懐いてくれた三毛猫にも別れを告げて、旭川空港から横浜へ飛んだ。

フライトが羽田に到着したのは夜9時45分。高速バスの渋滞による遅延を経て、11時に帰宅した。

※※※

-2度の屋外で露天風呂に浸かって、僕と芹川くんはジャグリングの話をしていた。その時芹川くんは僕に、大道芸をやってみたら、と勧めた。そして、「僕は、大道芸は旅の手段だと思っているんですよ」と言った。
英語を身につけるんだ、と誓い単身オーストラリアに飛び込み、大道芸修行をした彼の1年間に思いを馳せる。
数時間前、優しい声と技を使ってジャグリング芸を披露し、おばあちゃんがとても嬉しそうに笑いながら拍手をしていた姿を思い出した。
そこに、その言葉を重ねた。

横浜に帰ってきても、まだその言葉について考えている。

◆インタビュー・芹川合宿について◆ 話し手・芹川弘樹/青木直哉 構成・青木直哉

北海道・旭川で開かれた「芹川合宿」に行ってきました。主催は、以前PONTEでも連載をしてもらった、芹川弘樹さん。
・エクストリーム芹川のワーホリジャグリング in オーストラリア
https://jugglingponte.com/exseri-in-australia/

ジャグリングをきっかけに知り合った北海道のジャグラーたちが芹川家に少人数で集う、アットホームなイベントでした。
合宿後も芹川さんに自動車であちこちに連れて行ってもらって、久々の再会で積もる話をしつつ、車内でインタビュー。

-芹川合宿ってのは、いつからやってるんだっけ?

2016年7月に、JJFで出会ったジョニー・マルコムというイギリスのジャグラーが日本に来て。街で施設を借りてイベントをしようかとも思ったんですけど、高いし取れないので、実家でやるのが一番早いかなと思ってやったのが最初ですね。

-近くに体育館があるし、家も広いもんね(笑)。

その時の参加者は10人ぐらいだったかな。1回目の時はみんな若くて元気でしたよ(笑)。徹夜でゲームしたり。今回は夜ちゃんと寝ましたね。

-昨日なんか夜9時半には寝ちゃったね。

それから半年に1回ぐらいやってて、コロナ前に6回目があったんですよね。なので今回は2年ぶりくらいの7回目です。

-初回から海外ゲストがいた、ってすごいよね。

ジェイソンという、私がオーストラリアで1年間大道芸修行をしていた頃の師匠が来た時もありましたね。北海道で大道芸したい、と言うから旭川駅前で大道芸させて。許可がとれるんですよ。英語しか使わないんだけど盛り上がってました。さすがだなと思った。

-参加者って毎回どれぐらいなんだろ?

大体10人から15人くらい。コアメンバーは一緒。やり方もやり方なのでオープンにはしてなくて、声をかけられる範囲で。いつもあの体育館借りて、2日間。ゲームやジャグリングをして、最後に「芹川杯」という名の発表会をやっておひらきです。けど、がっつりジャグリングのイベントだと思って会ったことのないジャグラーが来たこともあったり(笑)。

-でも、仲良くなった?

仲良くなりましたね。

-純粋なジャグリングイベントとも違うし、なんなんだろうね、芹川合宿は。

ジャグリングイベントでもあり、交流会でもあり。けど、参加人数が少なくても、EJCみたいにしたいんですよね。夏には、体育館練習の後に照明を使ってガラショーみたいなパフォーマンスしたり。うちの父親が日本酒を振る舞って酔っ払ったゲストに5クラブ5アップさせたり(笑)。近くの保育園に行って、保育園でクリスマスショーをする回もあったな。

-いいなぁ……。なかなかないよね、こんなイベント。

やっぱり場所がいいんでしょうね。旭川の郊外で、体育館も自由に使えるし、騒いでも迷惑かけないし。キャンプ場借りたら面白いかな、と思ったこともあったけど、実家でやるのが一番ですね。最近は参加者から学生が減ったから、そこまで人数は集まらないけど。

-でも結局、仕事の休みとってくれて、まだまだ来るもんね。

今回集まってくれた人たちも、こういうイベントがあるからこそジャグリング続けてるってこともあると思うんですよね。合宿だけじゃなくて、WJD(ワールドジャグリングデイ)とかHJK(北海道ジャグリング交流会)とか。今回来てない人でも交流会きっかけでジャグリングはじめた人もいたり。

-芹川くんが主催しているイベントはたくさんあるもんね。北海道のジャグリングにおけるとても大事な盛り上げ役だ。素晴らしいなぁ。ぜひこの先も、10年、20年と続けてさ。

(芹川くんのパートナーKさん) そのうちみんなの子供とかも集まったらいいね!

-まさに。今回は素敵な集まりに呼んでくれて、本当にありがとう!

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☆PM Jugglingのnoteを勝手に紹介☆
トリップ
https://note.com/daigoitatsu/n/nb8eee1fdd419
「そしてこのnoteを開くことで、ジャグリングの世界に一瞬トリップしてきた、16時のおじさんの日記である。」
(記事本文より)
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◆日本ジャグリング記 舞台編◆ 文・ハードパンチャーしんのすけ

第21回

ジャグリングを知ってもらいたい!
大雑把に言えば、そんな思いで始めたジャグリングの舞台公演でした。今も同じ思いを持って、ジャグリングに関する活動をしているひとが少なからずいるのでは……と言うよりも、同じ思いのひとがたくさんいるのだなぁ、と最近感じることがしばしばあり、嬉しく思うとともに、そこから異なる興味に移った自分としたら、まだまだできることがあるんだな、と思ったりして感心します。

さて。
ゼロ年代後半の話です。
舞台公演を切り口として「ジャグリングを知ってもらう」ことを始めたのですが。
流石に一年に一回公演を開催しただけで、目標が達成されるわけもない。まだまだ。

自分が始めたのは、客席50程度の小さな会場でした。ならば、より客席の多い劇場でステップアップしよう。そう考えて制作したのが、「堀の外のジャグリング第参回公演」でした。
客席数300程度の深川江戸資料館小劇場での公演です。当時のぼくからすると今後へつなげる意思を持った第一歩でした。
小屋入りすると、劇場をとてもとても大きく感じました。時が経ち、その後何度かこの劇場でジャグリングショーを仕事でさせてもらっています。
あれ? こんなに小さかったか?
と今では思います。当時は、見えてるものが狭かったのでしょうね。

規模を大きくすることで、当時ヘブンアーティストなどでお世話になっていた奥村優子さんに協力を仰ぎました。今もサーカスやジャグリングの制作で大活躍の奥村さんの仕事ぶりを見て、制作の仕方を感じることができたのはその後の財産となりました。ありがとうございました。いや、今もお世話になること多いけど。
改めて人のつながりを思い返すと、この年代に生まれていた想いが今に繋がってるんですよね。今の想いはどこに向かうのでしょうね。

公演自体は、全回満席……ではありませんでしたが、無事に終演。興行的には、キャパの小さな劇場よりも多くのリターンがありました。出演者にはもっと出演料が払えれば、なおよかったと思いますが、大きな劇場を行うことの可能性を感じた公演でありました。

◆寄稿募集のお知らせ◆

週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

◆編集後記◆ 文・青木直哉

-発行が一日遅れてしまいました。紀行文やインタビュー、余裕を持ってまとめていました。

-しんのすけさんの日本ジャグリング記舞台編も、いよいよ終盤に差し掛かっています。

-北海道がとても寒かったので、横浜に帰ってきた時には暑いと感じましたが、1日経った今、もう寒いと感じています。

また来週。

PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

発行者:青木直哉 (PONTE)

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