=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.154 2021/10/25
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆
・青木直哉…PM & PONTE対談 シーズン1 あとがき
・ハードパンチャーしんのすけ… 日本ジャグリング記 舞台編 第16回
・寄稿募集のお知らせ
・編集後記
◆PM & PONTE対談 シーズン1 あとがき◆
文・青木直哉
全17回にわたるPM Jugllingの板津大吾さんとの対談を、ワープロアプリで一箇所にまとめ、少し整えて、改めてもう一度読んだ。総計37,984文字あった。第1回は2021年6月28日発行のVol.137に掲載した。都合約4ヶ月間続けたことになる。
第1回で僕は「自分がジャグリングと付き合う中で、一番豊かな癒しを与えてくれそうな方向にちゃんといく」ためにこの対談を始めた、と発言している。
そうだったのか、と今の僕は感心する。僕は、なぜこの対談を始めたのか、すっかり忘れていた。
しかしこれは初めてのことではなく、以前にも同じことをしている。第7回で「最近は、PONTEの名の下で活動をしていると嬉しくて、なんだか自分を治療しているような気分になってきます」と僕は言う。そこで大吾さんに「お、まさに、第1回で言っていたことが現実になったんだね」と返され「ん? そうでしたっけ?」と言うのである。まだ始まってから一ヶ月半しか経っていない時点で。
こうして話したことを毎週文章にしていると、思いついたことはどんどん忘れていっていることが如実にわかる。それはもう、自分でも呆れるぐらいに早いペースで忘れている。ちょっと心配になる。さらには、「PONTEをどのようにとらえているか」という根本に関わることもあっさり考えが変わっていたりする。
でも同時に、これが普通なんだから一旦これを受け入れなきゃな、と思う。むしろ、すぐ忘れるからこそ、定期的に形にすることが大事なんじゃないか。忘れてもいいや、とスッキリ思えるようにすることが大切なんじゃないか、と思う。
そもそもこのメールマガジンも、最初は「Juggle Pack」という、Fujiくんとのコラボワークを宣伝するために作ったようなものだ。そういった理由も今ではどこかにいっていて、続けることに最大の意味があると思って発行している。それで、2018年11月12日からスタートしているのでもうすぐ3年続いていることになる。とにかく何かを、週一回ぐらいは形にして残して、忘れた頃に読み直せるようにしたい、それだけ。
改めてすべての原稿を読むと、いろいろな種が撒かれているな、という感じはする。きちんと実際に話していたようなことが起こって、育っていったものもあるし(「FLIKCUBE」はその最たるものだ)全然実現していないものもある(スペイン語はすっかりやっていない)。
いずれにせよ、本にして手に取れるようにしたら、また何かもう一つここで撒いた種の成長が先に進むような気もしている。
今も、「自分がジャグリングと付き合う中で、一番豊かな癒しを与えてくれそうな方向にちゃんと」いきたいということに変わりはない。とりあえず、対談のシーズン1は終わりです。
しかし読み返していたらまた対談をしてきたくなっちゃったので、またすぐにシーズン2が始まるかもしれない。
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☆PM Jugglingのnoteを勝手に紹介☆
宙を舞う身体
https://note.com/daigoitatsu/n/nc814b61775ee
「人工的につくられた感のある二子玉川のショッピングモールで、いきいきと宙に浮いている身体と出くわすと、違和感もあるけれど、救いにもなる。大道芸でジャグリングと出会うときも、こういう感覚だったなと思った。」
(記事本文より)
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◆日本ジャグリング記 舞台編◆ 文・ハードパンチャーしんのすけ
第16回
2006年6月はジャグリングが熱かった、東京で。
ジャグリングの有料舞台公演が2週続けて行われたのです。ジャパンジャグリングフェスティバル(JJF)のゲストステージやジャグリングクラブ主催の有料公演はそれまでもありました。しかし、それが2週続けて行われるとなると(たまたまなのですが)、いよいよジャグリング舞台公演が増えて行くのか?!と期待感をぼくは持ちました。
公演の一つは、「リアルジャグリング」。
2005年はIJAのチャンピオンシップ入賞者を中心にした、日本のジャグリング技術の粋を集めた公演でした。
もう一つは、今まで取り上げてきた「堀の外のジャグリング」です。
この辺のことは、「サーカス学」http://societyforthestudyofcircus.org/category/circus_pursuits/
第2号の記事「日本ジャグリング舞台公演の始まり」
に書いたので、良かったら。
翌週に控えた「堀の外のジャグリング」準備のため、ぼくは「リアルジャグリング」を観に行けませんでした。なので、手前味噌ではありますが、「堀の外のジャグリング」がどのようなものであったか、記憶に頼り、書き残します。
出演者は
・chie(デビルスティック)
・マジカルTOM(ディアボロ)
・鶴岡アキラ(クリスタルボール)
・ひぃろ(ハット)
・目黒陽介(ディアボロ)
・SOBUKI(クラブ)
・矢熊進之助&江草啓太(デビルスティック)
合わせてゲストとして、パントマイムのじぇーむす今川(編集部註:文字化けしてしまうため、本来波線であったところを「ー」に変換)、そしてピアニストの江草啓太が出演しました。
chieさんを除けば、ジャグラーは皆、当時大道芸で活躍していたひとたちです。
当時のぼくは大道芸界隈とのつながりが強く、「アマチュアジャグリング」とのつながりが薄かったのが出演者の選定に影響しています。
括弧付きで「アマチュアジャグリング」と書きましたが、2005年のIJAでの活躍をみても分かるように、ジャグリング技術はすでに「プロパフォーマー」を超えていました。
やがて「アマチュア」が続々とジャグリングで生きて行くようになり、そこから「アマチュア」「プロ」の境界線はどんどん溶けて行きます。この舞台編で書くこと、書いていることは、溶けて行く過程を残すことになるかと思います。
次回、もう少し個々の演目を見てみましょう。
◆寄稿募集のお知らせ◆
週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。
◆編集後記◆ 文・青木直哉
-対談を一旦終わらせて何をしたらいいのかわからなくて、悶々としていたら発行が遅れてしまいました。
-来年の4月、うまくいけばオーストラリアに行くかもしれません。
また来週。
PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。
発行者:青木直哉 (PONTE)
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