週刊PONTE vol.111 2020/12/28

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.111 2020/12/28
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆

・青木直哉…ジャグリングの雑想 10.選択肢

・ハードパンチャーしんのすけ…日本ジャグリング記 青春編 第4回

・寄稿募集のお知らせ

・編集後記

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◆ジャグリングの雑想◆ 文・青木直哉
10.選択肢

来年、オーストラリアのジャグリングコンベンションに行くことになっている、ということを思い出す。
そのころ、短期で海外に行くのが現実的な選択肢になっているのかどうか、そもそも開催されるかどうかも、わからない。
フィンランドでおこなわれるEJCも来年の7月に控えているが、これもどうなることか、まったく読めない。
どちらも、今年開催であったのが延期されたもの。

中止になるかもしれないイベントに向けて何かを準備する、というのは難しいよね。
オーストラリアの方では、僕は演技をすることになっているのだが、果たして、どうしようか、という気持ちでいる。
そもそも、ここ半年ぐらい主催の人とも連絡をとっていなくて、どうなるのか、本当に何も知らない。
EJCについては、開催に向けて目に見えて動き始めていて、ショーに出るアーティストの募集や、ファンディングなどを開始している。
だが中止になるかもしれなくても、準備はするしかないからしょうがない。

しかしオリンピック選手なんか、大変だろうな。
全身全霊をかけて準備をしないと勝てないのに、その準備がそもそも全く無意味になってしまうかもしれない、という疑念とも戦わなければいけないんだから。

※※※

今年の4月から行動の範囲が狭くなって、自転車で15分の書店など、近所の店に多く通うようになった。
大勢で集まってジャグリングをすることもあまりなかった。
でも、これはこれでよかった。よく、「海外に行けなくて寂しいんじゃないですか」と聞かれるが、別にそんなことはない。
じっと過ごしているのって、それはそれで面白い。
自分のことをゆっくり考えて、生活のことについても見直すことができて、悪いことばかりでもなかった。

そもそも「僕らは予測のつく世界に生きている」という前提が間違っているんだよな。
いつ何が変わるかなんて、本当に、わからないのだ。
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☆勝手にPM Jugglingを紹介するコーナー☆
【Weekly PM】#45:形づくる
https://pmjuggling.com/blogs/weeklypm/20201226
「PMリングは外で仕上げるので、この季節は日没や寒さとの時間勝負。」
(記事本文より)
リングの製作風景の写真などが見られます。とてもいい。
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◆日本ジャグリング記 青春編◆ 文・ハードパンチャーしんのすけ
第4回

12月は2つ、日本のジャグリング史について語る場に参加しました。
ひとつは、「ジャグリング学公開講座」ということで、アーカイブが残っています。(2時間くらいの雑談です。雑談ならではの流れて飛んで行くトピックの数々ですが、ご興味ありましたらぜひ。)
もうひとつは、しばらくしたら世に出るのでは。

同じような時を過ごし同じ景色を見ているようで、その時のジャグリングで感じたことや捉え方はひとそれぞれ。当たり前といえば、当たり前なのですが…いろんなひとの「ジャグリング史」を聞いてみたい。
記録に残りにくかった1999年以前は、もちろんなのですが、2010年以前もきちんと形にして行くなら今なのかなぁ、と思います(この辺りの時期が現在の土台となっている、というような感じのことも先の公開講座にてちらりと触れています)

閑話休題。

前回までに、小平ジャグリング倶楽部が生まれ、形になって行った最初の頃の空気感を書きました。
少しずつ形になって行くと、小平ジャグリング倶楽部に所属するでなく練習会に参加してくれるひとが増えてきたり、ウェブサイト経由にて公演依頼が入ったり。後者の活動を経て、最終的にぼくは、ジャグリングのパフォーマーとして生きて行こう、と思うに至る訳で、ただの思いつきで投稿した掲示板への書き込みが、人生の分岐点だったのかもなぁ、と思うと不思議な気持ちになります。
公演依頼に関する話は後にするとして…。
以降数回は、ジャグリングクラブの増加、そして、ジャグラーの増加によって生まれたクラブ間の交流について、書いていきましょう。
ジャグラーの交流の場が限られ、ジャグラーの移動がそれほど起きなかったそれまでから、ジャグラーが練習場所を渡り歩く事で技術拡散が加速されたように思います。そんな時に生まれた話を伝えられたら、と思いますが。字数が尽きましたので、また来年に。

今年の4月末頃からではありますが、PONTEで文章を書かせてもらう事で、そして、読んでもらう事で良い時間を過ごせました。ありがとうございました! 良いお年を。

「ジャグリング学公開講座」URL

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-編集長コメント-
僕がジャグリングを始めたのが2006年で、ちょうどその辺りが、ジャグリングにおいて人口爆発が起きたときだ、と「ジャグリング学公開講座」で議論されていました。
思えば、その頃、僕自身もジャグリングの同好会みたいなものを作って、中高生同士で交流をしていた。
しんのすけさんには、今年一年、4月から長いこと書いていただいています。この場を借りて、ありがとうございます。ここからも引き続きよろしくお願いいたします。
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◆寄稿募集のお知らせ◆

週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

◆編集後記◆ 文・青木直哉

-今、世界一かっこいいジャグリング雑誌「YANA」が、横浜の本屋・生活綴方という書店の店頭に並び始めます。オンラインでも購入可能になります。ぜひこちらからチェックしてみてください。
YANA
https://www.yanamagazine.com
本屋・生活綴方
https://tsudurikata.life/

また来週。

PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

発行者:青木直哉 (旅とジャグリングの雑誌:PONTE)

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