週刊PONTE vol.33 2019/07/01

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.33 2019/07/01
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週刊PONTEは、「書くジャグリングのメールマガジン」です。
人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆
・青木直哉…旅について 第2回
・Fuji…フジづくり
・きんまめ…デビステのてんぷら 32本目 「アンケート・ルーカス」(メルマガ第26回)
・寄稿募集のお知らせ
・編集後記
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◆旅について◆ 文・青木直哉
第2回
前回結びで触れた「外国語」について。
外国語に興味を持ったのは、高校生の時。『世界の言語入門』という本を読んだのがきっかけです。著者のエッセイを通して、たくさんの言語が紹介されている本です。(今は『世界のことばアイウエオ』という文庫になって、ちくまから再販されています。)6年間足並みをそろえて学ぶ「英語」ではない外国語が、素敵に映ったのでしょう。
大学に入ってから、アラビア語、デンマーク語、アイルランド語など、さまざまな教室に顔を出しました。わりに大きな大学だったので、変わった言語の教室がたくさんあって面白かった。ドイツ語や中国語やフランス語も、一応、少しずつ勉強しました。
自分の要望を問題なく伝えられるくらい身についたのは、英語と、イタリア語です。で、これが、結構な時間がかかったな、と思います。イタリアに一年間行っている間、外国人向けの授業をそれなりに受けて、毎日(必死)のやりとりを通して、ようやく身についた思い出があります。ソシュールが提唱した「言語の恣意性」について、イタリア語で口頭発表したりもしたな。
英語は、大学の授業が半分ぐらい英語で行われたので、毎週レポートを書いたり、本を読んだり、教授と会話をしたり、嫌だなぁ、と(大半の場合)思いながらダラダラとやっているうちに、ある程度自然に使えるようになっていきました。いや、本当に、ダラダラした学生でした。
ただ実際に抵抗を感じずスムーズに英語を話せるようになったのは、海外のジャグラーとカジュアルに話す機会がぐっと増えた、大学卒業後のことでした。
どちらの言葉も、あんまり具体的に覚えていないですが、振り返ると、それなりに時間をかけてきたのかもしれません。
最近、なんだか新しく知識を吸収しようとしていないな、と思います。今までに得てきた知識をリサイクルしているような気分です。それでもなんとかなってしまうから、余計にダメなんですね。
そして、ジャグリングでも、同じようなことを思うときがあります。ある程度上手くなってくると、「物体をうまく操りたい」という欲が満たされるので、もっともっとうまくなろう、という意思が湧かなくなってきてしまうんですよね。(でもそれは僕がダラダラした人間だからかもしれない)
ここで何か、「よーし、やってやろうじゃないの」と燃えるようなものを見つけられたら、少し苦しいんだけど、一歩一歩進んでいる喜び、みたいな、充実した幸せを感じられるのじゃないか、とか思ったりします。
(第3回に続く)
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『世界のことばアイウエオ』(ちくま文庫)
黒田龍之助 著
https://www.amazon.co.jp/世界のことば-アイウエオ-ちくま文庫-黒田-龍之助/dp/4480435093/ref=sr_1_21?qid=1561615362&s=books&sr=1-21
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◆フジづくり◆ 文・Fuji
第32回「製作準備中のため、エディンバラの話でも」
気づけば夏のEJCに向けて、そろそろJuggle Packの準備もしていかなければいけなくなってきました。あと一ヶ月ちょっとあるんですが、まだイギリスに行くんだという感覚がありません。
先月、中国に行ったばかりではありますが、イギリスはそれと比べるとはるかに遠いです。ヨーロッパに行くのは一昨年のEJCぶりになります。その時は開催地のポーランド以外にも周辺国をぐるっと回るかたちで約一ヶ月行っていました。
ただ、今回はイギリスにとどまり、EJC (ニューアーク)後は北上してスコットランドのエディンバラで行われる「エディンバラ・フェスティバル」に参加してきます。
調べてみると、エディンバラ・フェスティバルは、エディンバラで開催されるすべてのイベントを指し、一般的には毎年夏に行われる「エディンバラ・国際フェスティバル」と「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」とを合わせたフェスティバルの総称だそうです。
ただ、この二つは主催者も形態も全く別物。毎年同じエディンバラの街で開催される芸術祭でも、別個の催しを別々のスタッフや参加者で行っていて、開催者同士の間でもそれなりに対抗心があるそうです。
元祖であり、正統派ともみなされている国際フェスに対して、誰でも参加ができる非常に門戸の広いイベントがフリンジみたいです。でも、観る側にとっては、その伝統芸とコメディ芸が両方同じ場所で観れるので、2倍の楽しみがあります!ちなみに、コメディアンとして有名なMr.ビーンもこのフリンジ出身だそうです。(笑)
帰国直前はロンドンの方にも行く予定なんですが、時計台で有名なビッグ・ベンは現在、改修工事中みたいです。(笑)
by Fuji
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◆デビステのてんぷら◆ 文・きんまめ
32本目 「アンケート・ルーカス」(メルマガ第26回)
ネタ切れ感が否めない。
それはそうだ。コンスタントにジャグリングをやっていないんだから。保有情報のアップデート、ジャグリングに関わるインプットがないので、そのアウトプットである寄稿が先細るのも自明の理である。
なんというか、コロモばっかりでエビがショボショボのてんぷらに向かっている。
ということで、当記事で書いてほしいテーマを募集しようと思う。
以下のフォームに国籍、性別、年齢、職業、メイン道具を記入の上、ご意見ご要望を記載してほしい。たくさんのご応募待っている。
https://forms.gle/iLVAdWDo6sfb3CbW7
最後に恒例の謎かけを一つ。
デビステのてんぷらとかけまして、初めて5ボールに挑戦した人と解きます。
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きんまめ:ジャグリングサークルジャグてっく元部長。くらいしか経歴がない。デビルスティックをやっていました。もはやネタはありません。好きなジャグラーは特にいません。
◆寄稿募集のお知らせ◆
週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。
◆編集後記◆ 文・青木直哉
-最近、仕事を一つ、やめる決断をしました。別に、そのあとの算段が立ったからではありません。ただ、一回離れてみたいと思ったのだと思います。その決断をした自分と、今キーボードを打っている自分とあまり統一性を感じられないので、どうしても「こういう考えなんじゃないか」というようなことしか言えないのですが。はい、でも、大丈夫みたいです。重要な決断をするとき、妙に楽観的になることがあります。まぁ、「いざとなったらこうすれば生きてはいける」みたいな選択肢が、山ほどあるという自信もまたあるみたいです。
-僕らは生きていくことを難しく考えすぎてしまうことが多いですね。
-きんまめさんみたいに、自由気ままになるのが一番です。
-そうそう、でFujiくんが書いているように、今年はEJC2019 in UKのあと、エディンバラに行ってみようかと思っているんです。イギリスは、あまりちゃんと回ったことがないので楽しみです。
-一個一個の決断に対して、その失敗、成功にこだわらないのが楽しく生きるコツかもしれないな、と思います。
また来週。
PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

発行者:青木直哉 (旅とジャグリングの雑誌:PONTE)
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