週刊PONTE vol.48 2019/10/14

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.48 2019/10/14
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆
・青木直哉…ジャグリングがつなげるもの Weekly 第39回「パスタうめえ」
・Fuji…フジづくり 第48回「台風後の初JJF」
・きんまめ…デビステのてんぷら 47本目 「机上のルーチン」(メルマガ第41回)
・寄稿募集のお知らせ
・編集後記
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◆ジャグリングがつなげるもの Weekly◆ 文・青木直哉
第39回「パスタうめえ」
JJF(ジャパン・ジャグリング・フェスティバル)があるので、ノルウェー、デンマーク、スコットランドから、友達がたくさん来ている。日本の遠方からも、友達が来ている。
フェスティバルのために来たとはいえ、少し前入りして、東京を楽しんでいた。
彼らは新宿にあるアパートを数日間Airbnbで借りて一緒に住んでいた。一度だけ、パーティをやるからおいでよ、というので行ってみたら、これがなかなか広い家。ベランダも10人集まっても食事ができるくらい大きかった。パスタを大量に茹でて、そこにみじん切りの玉ねぎや肉を突っ込んで、実に美味しい晩ごはんを用意してくれていた。ビールやストロング缶(外国人に大人気)を飲みながら、最近はどう、みたいな話をした。
まぁ、なんだか、この人たちともずいぶん付き合いが長くなって、久しぶりに会っても特別な感慨のようなものはないのであるが、それだけ日本が身近な国になった、というか、外国の人だろうがなんだろうが、よく会う人はよく会う、みたいになっているのはいいことだよな、と思う。
最近、特に行ったこともないような国を攻撃したり、外国人をやたらに忌避したがる世の風潮があるような気がする。しかし実際に出かけてみると、いかに自分の考えがただの妄想だったかということがわかる。(もちろん悪い方に外れることだってあるかもしれない。それと、やたらと「外国を攻撃している風潮」というのも本当は僕の勝手な「世の中」に対する妄想かもしれないよな)外国に行けるのが実際には限られた数の人だ、ということはわかるのだが、それでも、たとえば外国の人とご飯でも食べながら話した経験があれば、こんな、安易に決めつけるようなことは言わないだろうに、と思うことはたびたびある。
こういう機会で久々に会う遠方からの友達と話すと、世界には違った人が、日本にも、外国にも、いっぱいいるんだなぁ、と思い、それでも、パスタうめえな、とか言って、なんら変わりのない部分を認識するのも、自分が生きている場所をもう少しよく知る手立てである。
パスタうまかったなあ。
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◆フジづくり◆文・Fuji
第48回「台風後の初JJF」
この記事はJJFへ向かう電車内および会場内で記述しています。本当は編集長から連絡をもらって土曜には送ろうと思ったんですが、製作最後の追い込みをしていたところで寝落ちしてしまいました…。そして、台風の影響で昨日はJJFの会場に12時に到着しました。
今回、巾着のマルチケースを前日までに12個つくりそのうち4つは新色を加えました。新しい帆布の色はカーキとブラウンで、両面カラータイプも2色つくりました。特にカーキ&ブラウンは個人的に好きな感じになりました。あと4個手持ちのを加えて、計16色の巾着を持って行きました。実際のところ、JJFが開催されるかもわからず、開催してもかなり参加者が少ないだろうからここまで準備するか迷いました。ただせっかく参加することだし、来てる人には会場で実際に目で見て触ってもらいたかったので、頑張って完成まで仕上げました。
また、ディアボロやリングなどをベルトで固定できるマルチホルダーも3色製作。EJCで完売したPMカラーのCoroもつくり、レザーのボールホルダーも持って行きました。さらに、ハット用キャリーベルトにボール用ハンモックも持っていかなければいけなかったので、さすがにリュックには入らずキャリーバッグ一つにカメラやPC、身の周りのものも入れて会場までコロコロ運んで行きました。
今までEJCには2度行きましたが、JJFは初めて参加しました。出展ブースのみの参加でも、会場の雰囲気は十分に感じられたのでよかったです。そして、気づけばジャグリングを通して知り合った人も増えてきたんだなぁと会場にいて思いました。とてもありがたいことです。
by Fuji
「巾着マルチホルダー(新色)」
https://jugglingponte.com/wp-content/uploads/2019/10/DSC_0020.jpg
「マルチホルダー」
https://jugglingponte.com/wp-content/uploads/2019/10/DSC_0110.jpg
「ボール用ハンモック」
https://jugglingponte.com/wp-content/uploads/2019/10/DSC_0146.jpg
「ハット用キャリーベルト(1個)」
https://jugglingponte.com/wp-content/uploads/2019/10/DSC_0120.jpg
「ハット用キャリーベルト(3個)」
https://jugglingponte.com/wp-content/uploads/2019/10/DSC_0114.jpg
「Juggle Pack」
【Instagram】https://instagram.com/jugglepack_official?igshid=v5fjxithzxrv
【HP】https://jugglingponte.com/2019/07/19/jugglepack-project-about-to-begin/
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◆たまむすび◆ 文・板津大吾
第11回「移動するメーカー」
PM Jugglingというプロジェクトでものづくりをしている板津です。半年ぶりくらいの投稿になります…(笑)
これまで10回にわたり、過去に体験したジャグリングの出来事を振り返りながら、思うことを書いてきました。ひとまずそれは書き終わった感があり、これからは、いま取り組んでいることや考えていることを綴っていきたいと思います。相変わらず私的な内容かつ不定期かもしれませんが、お付き合いいただけるとうれしいです。
この夏はPONTEとともにイギリスで行われたEJCに出店をしてきました。EJC後はそのまま一人でデンマークへ行き、帰りには韓国に立ち寄りました。EJC前には台湾にも行っていたので、一ヶ月で4つの国を訪れたことに。普段は一日中部屋に籠もって仕事をしている僕ですが、一度、間髪入れずに国を移動する、ということを体験してみたかったのです。日本に帰ってきたときには頭の中に地球儀ができたような感覚で、すっかり移動モードになっていました。
その後、9月に神戸で行われたジャグリングマーケットに出店。当日の朝に飛行機で出発し、その日の夜行バスで翌朝帰ってきました。ジャグマでは普段お会いできない関西圏の方と話すことができて、とても楽しかった。24時間あれば、これだけの体験をして帰ってくることもできるんだなあと。むしろ、短い時間であることが、体験をより濃くしているとも感じました。
これまで僕は、時間もお金ももったいない、と思い移動を諦めていましたが、むしろ適度に移動したほうが、新しい刺激を得られて、時間にもお金にもたぶんいい。なにより自分のジャグリング人生をもっと楽しく、心に残るものにしてくれるんだと、身に染みて感じた夏でした。月に一度でもいい、ジャグリングのために、長めの移動をしよう。移動するメーカーでありたい、と思ったのでした。旅とジャグリングの雑誌と、自分の道具づくりの活動があらためて交わった気がして、なんだかうれしく思っています。
PM Juggling
https://pmjuggling.com/
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◆デビステのてんぷら◆ 文・きんまめ
47本目 「机上のルーチン」(メルマガ第41回)
このメルマガが配信予定の10/14の8時、何事も起きていなければJJF2019最終日の朝である。この原稿は10/11時点のものだ。昨晩帰宅する電車の中で、チャンピオンシップの中止を知ったところである。皆様は、ひいては自分は、果たしてこのメルマガをどこでどんな気持ちで読んでいるのだろうか。
学生の頃、すなわち人生で一番ジャグリングをやっていた頃ですらJJFには参加したことがなかった。ジャグリングをやらなくなって5年以上経つ今、参加してみようと思ったのは、文章を書くという方法でジャグリング付近に居場所を見つけたからに他ならない。自分はルーチンというアウトプットが不得手だったんだなと今は思う。それってジャグラーとしては致命傷じゃんと思うが、今みたいなこういう関わり方の方が好きだということがわかっているので、かすり傷にもならない。
さて、内緒にしていたわけでなないのだが、こないだのジャグマの影響もあり、デビステのてんぷら冊子版の計画が水面下で着々と進んでいる。進んでいるのだが、まあいわゆるウサギとカメのウサギ的なことになりJJFには間に合っていない。ハギビスのスピードと勢力の維持っぷりを見習う必要がある。
しかし、文章を形ある本にするということの難しさはなかなかに心地良い。そしてPONTEやアトチの作成者には改めて頭が下がる。
日頃の週刊PONTEでの連載が単発の技だとすれば、冊子版はそれこそ文章のシーケンスあるいはルーチン。記念すべきVol.1は連載5回分くらいの分量で、こちらの寄稿と違って、かなりジャグリーな内容である。概要を簡単に言うと、ジャグリングの歴史をデータで紐解く涙あり笑いありの宇宙スケール大スペクタクルである(スペクタクルの意味はよくわからないので追って調べることにする)。
演技でも動画でもないジャグリングのアウトプット、今しばらくお待ちいただきたい。
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きんまめ:ジャグリングサークルジャグてっく元部長。くらいしか経歴がない。デビルスティックをやっていました。【スペクタクル】光景、壮観、みもの、みせもの。じゃあスペクタクルではないです。好きなジャグラーは特にいません。
◆寄稿募集のお知らせ◆
週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。
◆編集後記◆ 文・青木直哉
-JJFにいます。台風で一時はどうなるかと思いましたが無事に二日間は開催して、なんだかんだで充実していました。うーむ。
また来週。
PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。
<END OF THIS ISSUE>
発行者:青木直哉 (書くジャグリングの雑誌:PONTE)
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