家系ラーメン屋で中華そばを食べながら、昔作った本を読み返した。『青木直哉のゲンジテン』という本。家の印刷機で刷って600円で売った。これ、悪くないなと思った。作った当初は別にいいものだと思っていなかった。今読み返すと面白い。新聞を切り抜いて作った川柳と、絵の個展をやった時に毎日書いていたジャーナルと、外国語にまつわる月刊フリーペーパーに載せていた漫画を掲載している。落書き帳のような本。
面白いが、こういうもの以外も作りたい。なんとなく勢いで作ったBIRDMAN BOOKSではなくて、PONTE BOOKSというある意味ではPONTE発足の2014年、10年以上前からやっていると言えるこのレーベルを拡大するようにもっと育ててみたい。そのレーベルで何をしたいのかということをもっと明確にしたい。けどPONTEはPONTEという名前でもうやりたいことはやり切った気もするから新しいものを立ててもいいのかもしれない。でもこんなこと言って結局うまくできないであろうことも僕はよく知っている。なんせ34年生きているのと、何度もそういう挑戦をしてきたから。で、99%失敗しているのを知っているから。けど、今回は100分の1かもしれないね。
相方に、もっと長い本を作ってよと言われたのでその構想を練っている。言われるとやる気になる。でも長い本が作りたいという欲求から長い本を作るってのもなんだか可笑しい。けど、長い本が作りたいんだ僕は。長い本で伝えたいことがどこにあるのか探すべきだ。つまりは、紙の束で伝えたいことがなんなのかということだ。
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みなとみらい駅で、乗ってきたしわくちゃのおばあちゃんが、一緒に乗る60代くらいの娘に、これ乗ってみたかったの、と顔を綻ばせて言った。僕にとっての目を伏せった読書の時間は、誰かにとっての特別だ。
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KAATでのショーイングの仕事。会ってみたかった人にも会えた。フィンランドで活躍中のルイス、ナイスガイだ。
ディアボリストの森さんにも会って色々話すことができた。同時代のアーティストが何を考えているのか知るのは楽しい。
ショーグン、森さんと中華街の四川料理屋で辛い料理を食べてチンタオ一本だけ飲んで解散。
帰宅後、ウェブミーティング。例年関わっていることについて、いつもよりも早く考え始めている。不思議なことに、こういう動きを始めると、然るべき人から然るべき連絡が来て、上手くいく。本気で考えた後は流れに委ねるのが得策のようだ。