生活綴方の店番をした。記録を見たら最後に店番をしたのは2月だった。4月にも店番をしたような気がしたんだけど。
来月の下旬から生活綴方で絵の展示をしようと思っていて、そのイメージを掴むために絵を何枚か持っていった。20枚くらいか。よく描いてきたものだ。今回の展示は、絵を描いてきた、ということを振り返る内容にしようと思っている。
一方で、それでいいのか、という気分もある。
絵を描いてきたことを振り返るってどういうことか。それは、僕が「絵描きです」と名乗る資格があるのかどうか、と自問自答したいということである。正規の教育も受けず、4年前に絵を本格的に描き始めただけ。そういう自分と、いわゆる世の中で「絵描き」と認められている人との間にある違いは何か、ということについて追求したい。
でも、そんなもの、「僕は絵描きでございます!」と自信満々で言ったらそれで終わる話なのだ。もし僕がなにか展示を見ていて、「僕は絵描きかどうか、よく分からないんですが続けています」という逡巡を見せられたとしたら、それより、絵描きであるのはもうさっさと認めてくれていいから、先の話をしてよ、と言いたくなることだろう。その「肩書きVS自分自身の実態」なんて葛藤は、ありふれていて、どっちかというと素人のやることであるように思える。「自分は絵描きなのかどうか」迷っているというのはつまり、素人であることを自分で認めているようなものだからである。
そういう、自分が素人であることを後ろめたいと思うことからくるメタな分析みたいなものから決別した方がいいんじゃないか、という気分もある。
今回はそちらに振ってみようか。自分は絵描きである、と疑いなく自認することから始めてみよう。■