2月9日(金)

 6時33分起床。昨日は朝から、奥多摩まで取材の仕事を見るという用を済ませに行って、往復5時間の電車の旅から帰ってきてすぐに体育館の練習に行き、それから夜にAppenの仕事をしていて、一気に終わらせたので12時ごろまで起きていた。ばったりと倒れるように眠ったので起きたら電気がつけっぱなしだった。服もそのままだったから、ちょうどいいやと思ってリュックを掴んで寝癖にニットを被り、捨てるゴミを持って家を出る。いつもより明るい気がする。このところ天気が悪かったのもあるし、少しずつ春も近づいているんだ。寒さも、痛いほどではない。3ボールカスケード、技のコンボの練習から始め、5ボール、7ボール、そしてディアボロのいつもの流れをやる。ひとつのことを稽古するのが楽しい。そもそも、一個のことを身につけるのだって難しいはずなんだ。たとえばバッククロスにしたって、基本技だと言われるけど(そしていまだに僕はできないんだけど)家の鍵をポーンと背中の後ろから投げてキャッチしたら、それだけでちょっと器用な人、みたいに思われるわけだよね。それを、さらに3つのものでずっと続ける、なんて、普通に考えたらとんでもない芸当なのだ。そう言う意識を忘れずにいたい。ジャグリングの中で「基礎」とされることにこそ、一番最初の驚きと奥深さが詰まっている感じがする。

 今日は服を着た茶色いプードルを3頭見た。

 帰ったらお湯を沸かすスイッチを入れて、セブンに行って、メルカリで売れた本を発送するための梱包資材とチョコワッフルを買う。帰ってきたらお湯が沸いているから、それで紅茶を入れてゆっくり朝食をとった。その間に洗濯を回して、お風呂を沸かして入る。眠りそうになりながらダレン・シャンの『デモナータ 第4幕 ベック』を読んだ。水滴がたくさん付いてしまった。猫がしきりににゃーおにゃーおと鳴いていた。■