週刊PONTE vol.69 2020/03/09

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.69 2020/03/09
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆
・青木直哉…ジャグリングがつなげるもの Weekly 第60回「中国で思い出すことと可能性の話」
・Fuji…フジづくり 第69回「初のボドゲ会主催」
・寄稿募集のお知らせ
・編集後記
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◆ジャグリングがつなげるもの Weekly◆ 文・青木直哉
第60回「中国で思い出すことと可能性の話」
2019年の5月、中国の南部の都市、大理に行った。
電車の駅を降りると、すぐに足を踏み入れることになるのは市街地だ。
ビルが立ち並び、都市として発達している。
だが少し車で行くと、バックパッカーの聖地としても知られる自然豊かな土地が待ち構えている。薄モヤがかかる山々がこれでもかと延々と続き、朝は鳥たちの鳴き声が聞こえる。長い坂を登り、邪魔するものがないところまで出れば、洱(ジ)海という大きな湖を望むこともできる。標高が高いので昼間は日差しが強く、肌を焼く。夜は山から大きな風が吹き、昼間の熱気を忘れたように冷え込む。
この大理で、ジャグリングのフェスティバルが行われた。
悠久の時間、ってのはこのことだなあ、とばかり、ハンモックに揺られて風鈴の音を聞いていたら、お姉さんが豆乳できたよー、と大声でみんなに呼びかけてきて、作り立ての豆乳を飲ませてくれた。旧市街のお店で、店番をしながら静かにお茶を飲むお茶屋さんのお兄さんが、丁寧にお茶の話をしてくれた。泊まった宿のお兄さんが、初対面の僕にニコニコとお茶どうだ、と言って、中国式のお茶を延々と注ぎながら話を聞いてくれた。(中国では、お茶をよく飲んだ)参加者のひとりが、帰りはうちに寄って行きなよ、と言って、少し離れた町に招待してくれた。(温泉に一緒に行って、浴場でもお茶を飲んだ)何かと心温まるふれあいが多かった。
ジャグリングのコミュニティだったからいい思いをした、というわけでもなさそうで、中国に滞在している間、ほっとすることの方が明らかに多かったように思う。
一方で、警察に詰問されたり、日本の町では想像できないような乱暴な政治、公共事業のやり方を見たり聞いたりもした。
もちろん、どちらが本物の中国だ、というのでなく、どちらも実態としての中国である。
この先いつごろまた問題なく中国に行けるだろうか、と考えている。
実を言えば今年も行こうかな、と考えてもいたのだが、少なくとも、今年のフェスティバルには、行くことができない。
こんなにもあっという間に、しかも自分が予想だにしなかったような形で、自分が予期していたような可能性は消えうるのだな、と考えているところ。
でも半径10mを見渡せば、素敵なことだって、たくさん起こる。
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文章をほぼ毎日書いています。
https://note.com/jugglernao
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◆フジづくり◆ 文・Fuji
第69回「初のボドゲ会主催」
今回のメルマガで現在製作中のボードゲーム「チャオチャオ」リメイク版を紹介出来ればとお伝えしていましたが、間に合いませんでした。すみません。
ただ、物は9割9分できていてゲーム自体は出来る状態です!単に装飾にこだわり過ぎて完成していないだけです。具体的に言うと、吊り橋の裏や側面にどのような配置で苔をつけようか悩んでいるのと、箱本体の側面にも革を貼ろうも悩んでいるくらいです。せっかくなら納得のいくところまで手を付けた状態でお見せしたいので、来週までお待ちください。
よくこんなに毎日作業してるなって言うほど、時間掛けてやってます。全くもって生産性がないのに…。(笑)
こんなボードゲームにハマってる話を職場の後輩に話したら、みんなでやりたいです!と言われたので、急遽メンズが6人集まってボードゲーム会をすることになりました。もちろんボードゲームを準備するのは自分なのですが、2人用や4人まで出来るゲームはたくさん持っていても、多人数用をそんなに持っていませんでした。なので、開催が決まってからは毎日、店舗をまわっては多人数用で面白そうなゲームを探して買っていました。それに加えて個人用もいくつか。もはや病気なんじゃないかと思うくらい買ってしまっています…。
しかし、ボドゲ会をしようにも場所がないと出来ないので、いろいろ探していたのですが、連日世間を賑わせている新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響などもあり、なかなか見つからず。そこで青木さんに相談してみたところ、部屋をかしてくれることになりました!本当にありがたい。自分も近所だからボドゲを持って行くのが楽になります。
そして、開催前夜は新しく買ったいくつもあるボドゲのルールブックとにらめっこ状態。ついでに今ボドゲをいくつ持っているのか数えてみたら…92個!自作のを含めたら94個。その上、ネットで中古品の注文もしていたので、それが届いたら99個!!想像以上に持っていました。まだ未プレイのもいくつもあるんですけど。
で、結局今回は持っているのも含めて30個くらいリュックと手提げ袋に準備しました。さすがに全部は出来ないでしょうけど、初めてのボドゲ主催でも初心者のみんなが楽しんでもらえたら嬉しいです。そして、ボドゲの魅力も感じてもらいたいですね。
という原稿を、準備を終えた午前4時に書いて、就寝。
100個目は何を買おうかな…。
by Fuji
写真
「ボドゲ会に持参したボドゲ達」
https://jugglingponte.com/wp-content/uploads/2020/03/boardgames.jpg
Juggle Pack
【Instagram】https://instagram.com/jugglepack_official?igshid=v5fjxithzxrv
【HP】https://jugglingponte.com/2019/07/19/jugglepack-project-about-to-begin/
PM Juggling 「otomodama」持ち運び用の巾着ケース 製作 by Fuji
https://pmjuggling.com/product/otomodamaset/
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◆寄稿募集のお知らせ◆
週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。
◆編集後記◆ 文・青木直哉
-ジャグリングに関わる人、また表現をしながら生きている人、またそれにかかわらず、今回、様々な規制がかかったおかげで気の滅入る目に遭っている人たちが、少し周りを見渡せば何人もいるんですよね。近しい友人も、イベントが中止になり、わんわん泣いていた。僕は幸運にも、それほど影響を肌で感じるほどではない。
-でも、自分が安全なのも今のところ、だよな、とも思う。このパニックが全く予期せず起きたように、自分に何か悲しいことが起きるのも(楽しいこともね)また、全く予想なんかしていなかったタイミングだろう。それは、コロナウイルスだけに限った話ではない。そういう風に思っておくことが、今の自分の、自衛の姿勢。
また来週。
PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。
<END OF THIS ISSUE>
発行者:青木直哉 (旅とジャグリングの雑誌:PONTE)
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