週刊PONTE vol.53 2019/11/18

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.53 2019/11/18
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆
・青木直哉…ジャグリングがつなげるもの Weekly 第44回 「移動とジャグリング道具(2)」
・Fuji…フジづくり 第53回「otomodamaと巾着ケース販売開始」
・じん…寄稿用紀行記 第4回
・きんまめ…デビステのてんぷら 52本目 「誤字まで待って」(メルマガ第46回)
・寄稿募集のお知らせ
・編集後記
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◆ジャグリングがつなげるもの Weekly◆ 文・青木直哉
第44回 移動とジャグリング道具(2)
皆さんはLCCを使ったことはありますか?
ローコスト・キャリア(Low-cost carrier)、つまり格安航空のことである。安い時に買えば、台湾、韓国なら往復1万円でチケットが取れる。
しかし一般的な飛行機と違うのが荷物に関する規定だ。長距離便なら荷物も無料で預け入れられることがあるが、台湾、韓国ぐらいの近距離だと、そうはいかない。預け入れの荷物があると、運賃がやや割高になってしまう。(というより、そのような制限あっての安さである)そのため、7-10kg以内の重さでひとつのリュックに荷物をまとめる必要がある。となると、荷物を減らさなければならない。そうなってくると、ディアボロを3個も持ち歩くのはいろいろと問題が多い。
僕自身の興味関心は「ジャグリングそのもの」よりも「旅」にある。そしてLCCを使わないにせよ、荷物は少ない方がいい。この「旅の条件」はほぼ常に存在する。旅の条件が変えられない以上、僕は、ジャグリングのスタイルを変えるしかないのである。つまり、多数のディアボロを扱わないで済むようにするしかないのだ。
僕は今「1個のディアボロでできること」の可能性を探っている。初めは「荷物を減らすため」だったが、実際にそれに取り組んでみると、研究すべきことは多いと気づく。スティックだってジャグリングの対象になる。ディアボロをどの角度で見せるか、ということも対象になる。紐をあえて使わずにどう見せるか、ということも研究対象になる。却ってそこに制約があることで、面白くなる側面もある。
ジャグリング道具の持ち運び方を考えることは、自分がどういうジャグリングを選ぶか、ということを考えるための契機でもある。
おそらく(3)へ続く
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◆フジづくり◆ 文・Fuji
第53回「otomodamaと巾着ケース販売開始」
先週のメルマガ発行後、秘密基地で使われるPM Jugglingのotomodama用巾着ケースを5個完成させて、すぐに発送しました。
このメルマガが発行される前日に最終公演日の回を観に行っているはずですが、自分のケースやPMのボールがどうのように舞台で使われているのかが楽しみです。
まぁ自分が用意したのはあくまでもケースなので、舞台上で目にするのは一瞬かもしれませんが、その一瞬でも演技の中の一部に含まれていることがつくり手としてはとても嬉しいです。
それに比べ、PMのだいごさんが生み出しているのはジャグリング道具ですから、同じつくり手としてとても羨ましく思います。
すでに商品ページも出来上がっているようなので、ぜひ覗いてみてください。とても可愛らしいボールが並んでます。そして、巾着ケースはotomodamaが5個まで入ります。
気になる方はぜひotomodma3個とセットで巾着ケースをご注文ください。それにより僕のつくる楽しみが増えます!笑
あと、JJFで注文のあったomusubi用の革をやっと探し出し、無くなる前に即買いもしました。これから73mmのコンタクトボール3つ用にサイズ調整して、製作する予定です。
by Fuji
「otomodama巾着ケース」
https://jugglingponte.com/wp-content/uploads/2019/11/otomodamakinchaku.jpg
ピントクル主催 秘密基地vol.10「otomodama」
https://www.fukuihirotaka.com/otomodama
PM Juggling 「otomodama 3個セット」
https://pmjuggling.com/product/otomodamaset/
Juggle Pack
【Instagram】https://instagram.com/jugglepack_official?igshid=v5fjxithzxrv
【HP】https://jugglingponte.com/2019/07/19/jugglepack-project-about-to-begin/
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◆寄稿用紀行記◆文・じん
第4回
紀行記は終わりだが、本題は『ピンクの猫』の宣伝だ。
ようやく、はじめまして。僕の名前は「じん」と申します。『ピンクの猫』に所属しています。
『ピンクの猫』とは、ここ2年ほどで僕が発見して所属している集団なのだが、詳しくはnoteの方を見て欲しい。
https://note.mu/jin00_seiron/n/n147279cdd38b
https://note.mu/jin00_seiron/n/ne1c84b1cd549
紀行記との関連で言えば、『ピンクの猫』はジャグリングの(価値についての)言わば「地図」をつくろうとしている。地図があった方が良い理由はいくつかある。
一つは、自分がどこにいるか、自分が何者かを言葉にできるようにするため。
自分のやっているジャグリング、または自分の好きなジャグリングを他者に説明するには、言葉が必要だ。ジャグリングが多様化して価値も多様化し、ジャグリングの土地は拡がっているはずなのに、ジャグリングには共通の言葉がない。
僕が通報時に現在地住所を言えずに困ったことのように、自分がここに立っているというのに自分の現在地を表す言葉を知らない。地名が定まっておらず「都道府県」や「市」の概念もない。
他者と出会って、自己紹介のときにどこの人か(出身)をいうのはなぜだろう。もし地図がなく、それを表す言葉がなかったら。喋った時の方言の感じや食べるもの等の生活上の文化的振る舞いから自分と相手は違う土地の人だと解るかもしれないが、それでは振る舞いに実際に現れてくるときの自分との差異からしか相手のことを知れない。コミュニケーションに文化的振る舞いではなく「言語」が必要な場面はある。
実際にジャグリングをしてみせる/してもらうことでしか自分のジャグリングの価値について相手に伝えることができない/相手を知ることができないのだとすれば、それは出会いの機会の喪失ではないか。
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【筆者について】
じん
Twitter https://twitter.com/jin00_Seiron
note https://note.mu/jin00_seiron
「ジャグリング論集」は『ピンクの猫』による最新のジャグリング基礎文献です。→ https://pincat.booth.pm/
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◆デビステのてんぷら◆ 文・きんまめ
52本目 「誤字まで待って」(メルマガ第46回)
先週の週刊PONTEの編集後記で、青木氏曰く。
-じんさんが寄稿してくださっている旅の話、考えてみたら、「旅とジャグリングの雑誌」というテーマにぴったりですね。そして、今これを書いていて気が付いたんですが、ずーっと下の発行者のところが「書く」のままでした。訂正しました。こういうのもちゃんとやらないとなあ。
これだけではない。同じく編集後記で、Juggle PackがJuggler Packになっていたりする。また、誤字とは少し違うが、現在連載中のじん氏の寄稿、末尾のTwitterリンクには、週刊PONTEではお馴染みの謎の文字化けがコッソリくっついている。URLに同化して非常に巧みに隠れているので、文字列のカメレオンと呼んでもいい。
実は前々から気づいていた誤記があるので、せっかくなのでここで紹介しておこう。メルマガ下部にある<END OF THIS ISSUE>のさらに下、PONTEのHPのアドレスが、
HP http://www.juggligponte.com
となっているのだ。
おわかりいただけたであろうか。ジャグリングのnが抜けて、ジャグリグポンテ.com。ほう、なるほど。しゃかりきパンダ的な。これは週刊PONTE第1号からの由緒正しい脱字なのである。
ちなみにジャグリグで検索すると、過去のタイプミスの歴史みたいなものが見られ、ピントクルのブログなんかでもジャグリグやJuggligと表記されていたりする。みみず氏のことだから、一周回って何か意図があってジャグリングとジャグリグを使い分けているのでは、と勘ぐってしまう。
誤記の量というのは、いわば書いた量の裏返しである。書けば書くほどミスは単純に増える。ジャグラーがドロップの関係のように、文字を書いていく人たちと誤記は切っても切り離せない仲なのだ。
誤記は1箇所見つけたら100箇所はある、とよく言われるのも頷けるのである。
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きんまめ:ジャグリグサークルジャグてっく元部長。くらいしか経歴がない。デビルスティックをやっていました。Gとか呼ばれる忌まわしき虫、伊坂幸太郎氏の作品では「せせらぎ」と呼ばれていたりする。名前と実態を巧みに乖離させているのである。好きなジャグラーは特にいません。
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◆寄稿募集のお知らせ◆
週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。
◆編集後記◆ 文・青木直哉
-「デビステのてんぷら」お馴染みの告発シリーズです。毎回容赦ないです。じんさん、申し訳ない。直しました。
-「厳密な業務遂行」が本当に不得意です。
-けれども、これを「直そう」と思うと、とたんに生きるのが苦しくなるので、きっとこのまま生きていくんだと思います。いやはや。
-Fujiくんが作った巾着も使われている、「秘密基地 vol.10」を観に行きました。実演販売を見せる、という演目で使われていて、なんだか見ていてこそばゆかったです。こういう風にジャグリング道具について客観的にプレゼンされることってそういえばないよな、と思った。そしてotomodamaが欲しくなった。
また来週。
PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。
<END OF THIS ISSUE>
発行者:青木直哉 (旅とジャグリングの雑誌:PONTE)
Mail info@jugglingponte.com
HP http://www.jugglingponte.com ←NEW!
Twitter https://twitter.com/jugglingponte
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