週刊PONTE vol.43 2019/09/09

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.43 2019/09/09
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆
・青木直哉…ジャグリングがつなげるもの Weekly 第33回「きんまめハウス」
・Fuji…フジづくり 第43回「神戸のジャグマに初出店!」
・きんまめ…デビステのてんぷら 42本目 「ジャグマの証明」(メルマガ第36回)
・寄稿募集のお知らせ
・編集後記
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◆ジャグリングがつなげるもの Weekly◆ 文・青木直哉
第33回「きんまめハウス」
5年前から知り合いだった人と、初めてまともに話した。
このメールマガジンに奇特にも毎週欠かさず寄稿してくれている、きんまめさんである。
彼は、PONTEがWebにpdfで公開されていた時代にメールで寄稿してきてくれたのがきっかけで知り合った。それ以来、メールのやりとりで言えばかなり長い付き合いのある人である。
住んでいるのは日本で、しかも地元はどちらかといえば近い。だがほぼ会うことがなかった。それが今回神戸に行って、初めて長い時間話すことができて、しかもお宅にまでお邪魔してしまったのだ。
家ではなぜかマリオカート(スーファミの)なんかをやりながら話をした。しかし不思議とほとんど話したことがない、というような気は全然しなかった。なんせ5年も彼の書いた文章を読み続けてきているので、人となりを知っているような気がするのである。
しかし同時に、僕が彼について知っていると思っていたことも、やはりほんのわずかだったのだ、とも思った。
きんまめさんのお家に着くと、玄関扉を開けた途端、無数のこけしに出迎えられた。靴箱の上に、100個くらいこけしが並べられているのだ。そしてトイレでは金の手を引くと水が流れるシステムになっていて、家の壁には、なぜかA4サイズのコピー用紙に、きんまめさんの顔面写真が印刷され、数カ所にランダムに貼られていた。理解するのに詳細な説明を要する、たいへん興味深い装飾が随所になされていた。台湾で買ったという、パッケージに怪しい日本語が書いてあるメラミンスポンジが、パッケージに入ったまま壁に飾ってあったりもした。それもほぼ同じものが2種類。そしてそれについて尋ねると、奥さんと一緒に、そのスポンジについてのエピソードを嬉々として話してくれるのである。夜中の12時過ぎにゲラゲラ笑いながらその話を聞いていた。
いや、なんというか。
そしてきんまめさんの奥さんも、きんまめさんのユーモアと同じものを持っている、とっても素敵な人なのだ。かつ、こんな風に書いたから変な家だと思われるのかもしれないのだけど、いや、決してそんなことはない、全体的には、ものすごく丁寧にしつらえられた、かわいいおうちなのである。そこかしこに、絶妙に味のある置物やカードなどが飾ってある。照明や家具も全部きちんと、理由と共に選ばれている感じがする。ただ要所要所に、一筋縄ではいかないギミックが搭載されているだけなのだ。実に。
ジャグリングがつなげてくれた、きんまめ家訪問。非常に楽しかったです。叶うことならまた行きたい。でも、もうすぐ引っ越してしまうらしい。非常に残念である。でもきっと新居もさまざまな仕掛けのある家になるに違いない。逆に、いつかその新しいバージョンの、きんまめハウス2.0を見に行くのが楽しみである。
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◆フジづくり◆文・Fuji
第43回「神戸のジャグマに初出店!」
先日、神戸のジャグマに行ってまいりました。夜行バスで向かい、夜行バスで帰ってくるという弾丸出張でしたが、とても充実した日を過ごせました。
ただ、当日までの道のりがとてもハードでした。数日前から製作におわれて深夜まで作業をおこない、寝不足状態のまま前日は徹夜での作業。ずっと床にすわったままミシンで縫っていましたが、仕事に行く準備のためいったん作業を止めて立ち上がろうとした途端に、腰に激痛がはしりました。一瞬にして、その日の仕事や神戸には行けなくなったなと頭をよぎりました…。これがぎっくり腰なのかとも思いましたが、ひとまずギリギリまで横になって安静にしていました。
30分くらいで痛みが和らいだので、そのままおじいさんのような状態で仕事をしてきました。いちばん心配だったのは7時間の夜行バスでしたが、仕事が終わる頃にはだいぶ腰の具合も良くなり、なんとか神戸までたどり着けました。本当に朝はあきらめかけてましたが、ひと安心。
朝早く着いたので、三宮から海の方へ歩きメリケンパークへ。まだつくったケースの撮影などをおこなっていなかったので、日差しが強いなか芝生の上でしばらく撮影を行ってました。そのあと、すぐ隣にあった神戸アンパンマンこどもミュージアム&モールの無料でまわれるモール側を見てまわり、時間になったのでジャグマ会場へと向かいました。行きに元町という活気のある商店街を通ってきましたが(なかでもテーマパークにいそうな恐竜の動くジオラマが家具屋かなんかの前に鳴きながら置かれていたのが驚きでした。)、神戸は全体的に横浜に似ているなと感じました。
会場に着くとちょうど朝礼が始まるタイミングで、青木さんやだいごさんたちとも合流できました。出店の準備を終えて、いざイベント開始!思えば、ちゃんとブースを構えて製品を売るのはヨーロッパのEJCくらいで、日本ではお初。(笑) 「横濱ハッピーターン」(EJC2017の参加にともない結成された3人組)のパフォーマンスもそうでしたが、海外から日本へ普通とは逆ルートで進むことが多いようです。
今年のEJCではそれなりにブースは盛況でしたが、日本ではどうだろうなぁと内心不安もありました。会議室の一室を借りたわりと小さめの会場でしたが、開場の時間になるとちらほらとお客さんが入り始め、ピーク時には通路がふさがってしまうくらい賑わってました。出店者も他のブースを見に行きやすく、いざとなればすぐに自分のブースに戻ってこれるのも、この規模だからこその魅力ですね。
これでも自分は人見知りなので、自分のつくったものをおすすめする売り方が苦手でしたが、足を止めてくれるお客さんがみんないい人で、自然と会話が弾み、時間を忘れるほど楽しい時を過ごせました。そして、ここ1、2年で知り合ったたくさんの人ともこの会場でまた会えたりと、日本にいながらEJCに似た雰囲気をあじわえました。
当然、出店者のほとんどは初めましての方でしたが、ブースにおじゃましておはなししてみるとみなさん本当に優しい方々でした。主催者のゴーチョさんをはじめ、mkさん、みみずくんはピントクルの秘密基地という京都で行われた公演で知り合った方々で、顔を見ただけで懐かしさを感じました。
実際販売していたケースについてですが、予想以上に反応が良く、実際に手に取り気に入って買ってくださった方がたくさんいました。なかには以前omusubiを購入してくれた方がまた違うomusubiを買ってくださいました。特に今回のために準備した巾着マルチケースはEJCに続き好評で、ほとんどの子がそれぞれの役目を果たしに旅立って行きました…いや、とても嬉しいことです。(笑)
出店者の方やお客さんともいろいろと今後の製作につながる情報共有ができたので、今回の参加はとても励みになりました。いろいろ無理してきた甲斐がありました!
そして、この日初めてきんまめさんともお会いできました!会場でいきなり後ろから「ふじくん?」と言われて振り返ったら見覚えのない長身の男性がいたので、一生懸命頭の中で誰だったか思い出そうと時が止まっていたところ、「はじめまして、きんまめです。(笑)」と言ってくれたのでホッとしました。話していると、以前は自分の通っていた大学方面に住んでいた関係で、うちのジャグリングサークルにも何度か来ていたらしく、もしかしたら入部したての自分と会っていたかもしれないらしいです。とても面白くて優しい方でした。(笑) 
終了時間間際には、お客さんの数も減り、出店者が他の出店者のブースで買い物をしはじめてました。イベント終了後の後片付けも手際が良く、20分で撤収作業が終わってしまいました。その後の打ち上げでも普段は飲まないお酒を飲み、とても楽しい時間を過ごせました!そして、打ち上げでのきんまめさんがとても面白くて、サーチ力がハンパないです!いろいろヤバいです(笑) また是非お会いしたいです!
最後にこの場をかりて、主催者のゴーチョ様、お越しいただいた皆様、出店者の皆様、ありがとうございました。また来年も行きたいです!さて、次は来月のJJFだ。
by Fuji
写真1:「巾着マルチケース for ジャグマ2019@神戸三宮」
https://jugglingponte.com/wp-content/uploads/2019/09/img_0388.jpg
写真2:「Juggle Pack in ジャグマ2019@神戸三宮」
https://jugglingponte.com/wp-content/uploads/2019/09/img_0390.jpg
写真3:「PONTE in ジャグマ2019@神戸三宮」
https://jugglingponte.com/wp-content/uploads/2019/09/img_0389.jpg
「Juggle Pack」
【Instagram】https://instagram.com/jugglepack_official?igshid=v5fjxithzxrv
【HP】https://jugglingponte.com/2019/07/19/jugglepack-project-about-to-begin/
「Yokohama Happy Turn(横濱ハッピーターン)」
【Instagram】 https://www.instagram.com/yokohamahappyturn/
ジャグマ2019@神戸三宮
「ジャグリングマーケット」ジャグリングに関係する手作りの商品が一堂に会するイベント。今年で2回目の開催。
https://mobile.twitter.com/i/moments/115929311979326259
◆デビステのてんぷら◆ 文・きんまめ
42本目 「ジャグマの証明」(メルマガ第36回)
つい先日9/7のジャグリングマーケット(ジャグマ)にご来場いただいた皆様、その節はありがとうございました!
結構強めの雨がしっかり降っていたにもかかわらず、あれだけの人が来ていたので、ジャグリングがもつ集客力の高さに純粋に驚愕。いや、雨が降っていたからこそ、ジャグれなくなった人が来てくれたのかもしれない。
冒頭に、ご来場いただき云々とか言ったが、私は別に出店してない。あくまで客としての参加だ。しかし残念なことに、私は好きなアーティストのライブに行っても、Tシャツとかタオルとかを買わない人間。デビルスティックは回すが、経済は回していないのである(デビルも回せてない)。なので今回のジャグマも散財ということをしなかった。ホントに冷やかしただけで申し訳ない。
ただ、本に対する出費のハードルは低いので、『ピンクの猫』所属のじん氏によるジャグリング論集と、いり氏のジャグリング漫画はしっかり入手した。どちらも読み進めるのが楽しみである。
もちろん、オリジナル道具を販売しているブースも興味深かった。
かつての私は、シガーボックスにキムワイプを仕込んだり、デビルスティックにバネを仕掛けたり、カラーコーンをけん玉にしたりと道具自体に手を加えることに余念がなかったが、これらは所詮改造。対して、ジャグマ出店者たちの道具は創造なのである。
中でも、トラヨシ氏が販売していたスタッフポイ。名前はスタッフとポイだが、その長さはいかにもデビルスティック。棒の両端に、数cmの紐を介して球体の持ち手が付いており、コレとハンドスティックと組み合わせることで、無限の可能性が溢れ出す素晴らしい道具だった。
と、なんだかんだで満喫したジャグマであったが、一つアクシデントが。会場に向かう私は、開催場所である貸しスペースの場所がよくわからなくなり、案の定迷った。同じ階の違う部屋に侵入してしまい、室内で何かの発表?を聞いていた人たちが一斉に振り返り、その視線を一同に集めるという失態を演じた。発表に集中しろよと思ったが、完全に逆ギレである。
ジャグマ、楽しかったので来年もぜひ開催してほしいと思うが、今度はもっとわかりやすい場所でお願いします。
さて最後にタネ明かしをさせてもらうと、この記事は9/3の8時頃に書き終わって、編集部に原稿を送っている。
つまり、先週話題に出した「まだ読んでいない本について熱心に語る試み」を早速私もやってみた次第なのである。
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きんまめ:ジャグリングサークルジャグてっく元部長。くらいしか経歴がない。デビルスティックをやっていました。ホントのジャグマはもっとわかりやすい場所で開催されたはずです。好きなジャグラーは特にいません。
◆寄稿募集のお知らせ◆
週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。
◆編集後記◆ 文・青木直哉
-今日のメルマガに寄稿している人は、みんな揃いも揃って先週土曜日に神戸にいました。
-神戸から(きんまめハウスから)台湾に来たんですが、自分の原稿をすっかり忘れていて、メルマガ発行直前に急いで書きました。朝の7時だから間に合った、と思ったんですが、考えてみたら日本とは時差がありました。間に合ってなかった。
また来週。
PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。
<END OF THIS ISSUE>
発行者:青木直哉 (書くジャグリングの雑誌:PONTE)
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