週刊PONTE vol.151 2021/10/04

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.151 2021/10/04
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆

・青木直哉/板津大吾…PM & PONTEのジャグリングセッション または瓶に詰めた手紙 第15回「見えないところで」

・ハードパンチャーしんのすけ… 日本ジャグリング記 舞台編 第13回

・寄稿募集のお知らせ

・編集後記

◆PM & PONTEのジャグリングセッション または瓶に詰めた手紙◆
話し手・板津大吾(PM Juggling)& 青木直哉

第15回「見えないところで」

公園でジャグリング練習、たくさんの蚊に刺された後、カフェで対談。

青木直哉(以下N)
最近生活してて、何かを「買わなきゃな」っていうのを、「つくらなきゃ」に言い換えてみてる。それが一枚1,000円のTシャツでも、「Tシャツ買わなきゃ」っていうのと「Tシャツ作らなきゃ」っていうのだと全然違う。

板津大吾(以下D)
生活に必要なものは大体なんでも簡単に手に入るけど、人間にとっては、自分で作ってきた時間の方が長いだろうし。不自然なことじゃないよね。むしろ、そっちの方が自然かも。

N
「つくる」方が、総合的に面白いだろうなと思う。それを継続可能にするのに必要な「貨幣経済からの適切な逃げ方」みたいなのまで含めて。……まぁ、言ってるだけですが。でも今、大吾さんはいわば「つくる」ことで生計を立てている人ではありますが。昔からものを作るのが好きだったんですか?

D
特別好きだった、っていう記憶はないけど、工夫するのは好きだったな。図工の時間に作ったギターの写真があるよ。漫画のキャラクターを模した柄にして、普通のギターとはちょっと形も変えたりしたんだけど。

(写真を見せてもらう)

N
いいなぁ。工夫が大吾さんっぽい。弦が外側に2本余計に出てる。機能性が付加されてる。

D
あとは小学校の頃、ビーズ遊びが好きだった。ワイヤーにビーズを通して、それを立体造形にする遊び。

N
初めて聞いた。

D
友達と一緒にハマってた。近所の商店街で買ってきてね。今思えば、小学生の男の子にしては珍しいよね。なおくんは何かやってた?

N
カードゲームを自分で作るのにハマっていた時期はあったなー。ポケモンカードが流行ってたのと、映画の『ロード・オブ・ザ・リング』の影響を受けて、ファンタジックなキャラクターをいっぱい作ってた。

D
へえ。自分はそういうのはなかったな。その辺から、今につながる二人の差もなんとなく感じる。

N
なんかね、自分でつくる方が近道じゃないかとも思う。欲を満たす、っていう意味では。仕事して、お金っていう単位を稼いで、それで、万人に向けてデザインされたものを買う、っていうのが今のスタンダードだけど。なんかそれって、わざわざ遠回りしてるんじゃないかなぁ、って思う時もある。

D
でも同時に、「自分でつくるのっていいね」って妄想するのは楽しいんだけど、語るだけで、ある程度満足しちゃってるなぁ、って思うときもあるね(笑)。実際にはまだ全然作ってないし。あの、noteで「ビーンバッグ製作記」って連載してるんだけど、一旦完成したところまで書いたらけっこう満足しちゃって、なかなか販売用の製作にとりかかれていない。

N
なるほど。けど、それって、「他人の目から見た評価」を軸に考えると良くないことかもしれないけど、なんだろう……。「つくる」ことと「考える」ことって結構似ているから……。なんか、考えるだけで満足できたんなら、それはそれでいいか、と思ったり(笑)。

D
まぁあとは、ものをつくることを、わざわざ人に見せるために、いい感じにして、いいストーリーに仕上げて、っていうのに、違和感もあるんだよね。自分にとっては。家で、人に見せるような感じじゃない格好で黙々とジャグリング道具製作してたりもするんだけど、それは自分にとってはかけがえのない時間でね。時代の流れとしては、ライブコマースとかさ、製作の過程を見せて、それを楽しんでもらったり、購買につなげたりするのって当然になっていくかもしれないんだけど。なんか、自分にとっては作っているところって聖域みたいなところがあるから。むしろ見せなくていいのかな、って思ったりする。

N
うん、いや、それむちゃくちゃ大事な部分だと思う。僕、小学生の頃、ぬいぐるみを使ってお話をいっぱい作ってテープに吹き込んでたけど、それも、ほんと、なんか自分のための遊びだったし、最高のモノづくりだった気もする。すんごい楽しかった。自分以外の誰にも聞かせてないけど。ある程度見て欲しい気持ちもあるけど、こっちから進んで宣伝するものでもない、みたいなことはいっぱいありますね。

D
公開されているものって、ある程度公開できるように整えられているものだしね。本当にいいものは、決して外からは見えないのかもしれない。

N
出ましたね。

D
おっ。

N
いや、モードが違うんだよな。聖域としての楽しい「つくる現場」と、外向きのものって。「自分しか知らない創作」のことを忘れちゃいけいないなぁ。

……今週は、以上。

-ビーンバッグ製作記 https://note.com/daigoitatsu/m/m9f260c83e48b

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☆PM Jugglingのnoteを勝手に紹介☆
無人島をつくる行為
https://note.com/daigoitatsu/n/nef4d81319a57
「そう考えていると、ふと、ジャグリングは「心の中に無人島をつくる行為」なのかもしれないなあと思った」
(記事本文より)
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◆日本ジャグリング記 舞台編◆ 文・ハードパンチャーしんのすけ

第13回

「堀の外のジャグリング」(2006)に向けて、準備が進みます。
公演は、出演者だけではできません。同時に、スタッフ集めも行います。

舞台周りだと
・舞台監督
・音響
・照明
・ステージハンド(舞台の転換)
あとは、
・制作
・受付
・会場案内
……当時はこれくらいかな。
ぼくは大道芸人・パフォーマーの世界で活動していて、それなりにそこで繋がりができていました。そのつながりを中心に舞台をつくって行きます。

音響は、パフォーマンスを通して知り合い、付き合いのあった浅井さん。プロの音響。
照明は、会場である門仲天井ホールに紹介してもらい、寺田さん。ちなみに寺田さんは、この縁で初期ながめくらしつの照明もやっています。
浅井さんには、ステージ周りの取りまとめもしてもらい、実質的な舞台監督もしてもらいました。

制作等は、基本的には自分で行いましたが、チラシのデザインは、にぢゅうまる企画(当時関わっていて、後にぼくが代表としてやっていた会社)の松木さんにお願いしました。言うまでもないことかもしれませんが、公演を知ってもらうためにとても大切な部分です。今だったら動画でイメージを伝えることも多いのでしょうが、当時はYouTubeがまだ始まったばかりで、平面でのイメージを伝えることはより大切なことで、ここも大変助けられました。
制作の仕事の大きな一つに宣伝活動があります。当時は、SNSと言えばmixiくらい。あとは、ブログ。そして、公演へのチラシ折り込みや置きチラシ。そうは言っても、当時関連する公演はさほどなく、「夢奇房」が思い出せるくらいです。あとは他ジャンルの公演にとにかく折り込みをお願いするしかありません。どれだけリーチしたかと言えば、ちょっと怪しい。そんな中で、メルマガで紹介してもらったり協賛してもらうなど、ナランハには多大な協力をいただき、今でも感謝です。

公演を企画した、と書くと、あたかも自分ひとりでやったかのような印象を与えますが、もちろん、そんなことはなく、たくさんのひとと一緒に作り上げて行きました。何もわからないぼくを、あたたかく見守りつつ、力を貸してくれたみんなに感謝です。

◆寄稿募集のお知らせ◆

週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

◆編集後記◆ 文・青木直哉

-折込チラシだとか、あらゆる紙類を使う宣伝の方法のフォーマットって、映像での伝達が容易ではないころにできたものだったな、と思い出す。

-編集長、10月3日で30歳になりました。たくさんの人にたくさん祝ってもらって、幸せな誕生日を過ごしました。30代、何か抱負はありますか、と聞かれて困りました。

また来週。

PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

発行者:青木直哉 (PONTE)

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