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週刊PONTE vol.98 2020/09/28

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.98 2020/09/28
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆

・青木直哉…ジャグリングがつなげるもの Weekly 第83回「旅をするなら一人旅」

・Fuji…フジづくり 第98回「ハンドメイドイベントに初出店」

・ハードパンチャーしんのすけ…日本ジャグリング記 黎明編 第25回

・寄稿募集のお知らせ

・編集後記

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◆ジャグリングがつなげるもの Weekly◆ 文・青木直哉
第83回「旅をするなら一人旅」

全然原稿が書けないので、昔書いた文章を読んでいる。
するともう、いろんなことを思い出す。
自分でもそんなものが存在するということを忘れていたような感情を、思い出させてくれる。

以下は、そんな感情のひとつ。長いですが引用します。

※※※

長期の旅行では、一ヶ月経ったぐらいから、日に日に、普段とは別のところにいる、という実感がなくなります。

そもそも「普段」ってなんだったんだっけ?
と思うようになったりします。
もしかして、「普段」なんてただの幻想だったのかも、という思いが去来します。
日常というのは、「今まで続いてきた文脈を、無意識に守っていた」だけなんだ、と切に思う。社会生活を成り立たせるために本能がそうさせるだけであって、実際には全然問題なく、ポッと抜けられるんだな、と思う。

今は、旅行に出る前自分が何をしていたのか、もうあまり覚えていない。
そしてすでに、7月半ばにフランスに到着した時のことが、過去のこととして思い出される。
その後のイギリスも、さらには先週のEJCのアゾレス諸島の思い出でさえも、随分と前のことに思われる。
というか、本当に起きたことだったのかどうか、いまいち自信が持てない。

これだけの期間、流れに任せて旅をしていると、「なんで旅に出たんだっけ?」と、自分が今ここにいる理由が判然としなくなる瞬間がある。
しばらく考えて、ああ、ジャグリングのコンベンションがいくつかあるから日本を出てきたんだったな、と一応の事実を思い出す。

でも、なんで自分が今ここにいるのか、これがわからない、この喉から押し上げてくるような感触は残り続ける。

今も、大きなジムの隣で、冷房の音だけを聴きながらパチパチとキーボードを打っていて、奇妙な気分にとらわれている。

僕はフィンランドで一体何をしてるんだ?

(「第169回【ここまでで思うこと】36/45日目 ヨーロッパ・ジャグリングの旅 2018」 http://mailbox.jugglingponte.com/2018/08/1693645-2018.html より抜粋)
※※※

こういう文章を読むと、たしかに旅っていいものだ、と確信が持てます。そして、本当に新しい感情を味わいたいと思うのならば、やっぱりそれは一人旅でないといけません。

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☆勝手にPM!
【Weekly PM】#32:新たな道具 / オンラインのJJFで感じたこと
https://pmjuggling.com/blogs/journal/20200927

「ジャグリングをそれなりの熱量でやっている人、興味のある人って、思っている以上に少ない。」
(記事本文より)

たしかに、オンラインJJFの参加者は想像していたより少なかった。
主な宣伝方法がTwitterなので、Twitterで情報をキャッチする習慣のない人は来なかった、ということもあるだろうと思います。

僕はオンラインJJFに参加しました。
インターネットで繋がっているだけなのに、ずいぶんと一体感があるな、と思いました。その点、とてもよかった。
インタビューもたのしかったです。
でもやっぱり一抹の寂しさもある。
視覚、聴覚の情報だけじゃないものを感じ取りたいですね。相手がにこーっと笑ったな、とかね。その時の空気の温度とか。ただそういうこと。

旅をしたいですね。

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◆フジづくり◆ 文・Fuji
第98回「ハンドメイドイベントに初出店」

先日、ハンドメイドイベントに初めて出店してきました。1時間前に到着しておくつもりが、前日まで遠出していたこともあり、出発ギリギリまで準備をしていました。そのため、会場入りが開始30分前になってしまったので、急いでセッティングを終わらせました。なんとかイベント開始時には必要最低限の陳列が間に合ったので、値札を付けながらお客さんを待ちました。
普段、どのくらいのお客さんが来るのか分かりませんが、思っていたよりお客さんがとても少なかったです。その日は、天気もあまり良くなかったのと、コロナの影響もあったかもしれません。そんなに大きなイベントでもないので、そもそも周知されていなかったのかもしれません。

ただ、店同士の間隔は広く設けられていたので、のびのびとスペースが使えました。出店スペースを横切って、自分の後ろをお客さんが通って行くくらいです。場所決めは抽選。両サイド通路の会場ど真ん中で、後ろに他の出店者さんがいるような好立地でした。
会場では、他の出店者さんとの交流もありました。「何度も参加している80歳の着物リメイクおばあちゃん」や「デザインフェスタなど全国の様々なハンドメイドイベントに参加している木工ベテラン老夫婦」「姉がマジシャンという女性や娘がポイを使ってダンサーのオーディションに合格したというお母さんが所属している団体」など、暇な時間はいろいろお話をしたり、教えてもらったりしていました。自分がジャグリングもしているという事もお話ししたら、それをきっかけにより仲良くなったりもしました。

今回参加してみて、作家さんはみんな良い人ばかりだったというのを感じました。後ろで出店していたベテランご夫婦からは出店のノウハウを教えてもらったり、向かいの参加者さんからはコースターや材料をもらったりしました。
そしてなにより、自分の作品を褒めてもらえたことがとても嬉しかったです。お客さんからもそうですが、特に他の作家さん達からも作品を褒めて頂いたのが励みになりました。どの方も縫製がとてもしっかりしていて、デザインがいいと言ってくれました。中には服飾の学校に行っていたという方からもお褒めのお言葉を頂きました。マスクもレザーもそれなりに好評だったのが良かったです。
そして、やはり若い男性という理由からか、どの方も自分がつくっていることに驚かれていました。あと、これを生業としているわけではなく、ただの趣味だということにも。

最後には、作家さん達とまた来年とか、デザフェスでお会いしましょうと挨拶をして、お別れをしてきました。今回初めての出店だったので、多くの方から応援のお言葉も頂きました。
ただ、名刺を頂いてもこちらが返す名刺も無く、応援してくださっているのに、次に出店する機会があるかも続けているかもわからないという気持ちが内心にあり、素直に喜べない自分がいました。
でも、今思えば、自分もお客さんとして行った時に夢みていた作家さんの一人を体験できたんだなと思います。イベント終了間際に店を抜け出して、お土産に何かないかなと会場をぐるっと回った時に、学生さんっぽい女性2人がやっているお店で「あっ、革の人ですよね」って言われました。そう言われたことに恥ずかしさがありましたが、作家さんとして覚えられていることへの嬉しさも感じました。

そこで売られていた、ゆるいウサギのイラストに引かれて、お土産に3枚ポストカードを買って帰りました。

by Fuji

出店の様子
https://jugglingponte.com/wp-content/uploads/2020/09/IMG_2199.jpg

製作物
・PM Juggling 「otomodama」持ち運び用の巾着ケース 製作 by Fuji
otomodama 3個セット

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◆日本ジャグリング記 黎明編◆ 文・ハードパンチャーしんのすけ
第25回

続々1999年。
ここで「第一回目のJJFはこうだった!」という話が続けば良いのですけどね…残念なことに、僕はJJFに参加していないのです。実に残念な展開であります。すみません。
なぜかと言えば、当時(今もだけど)団体で動くのが苦手ということがあり、さらにこの頃は、ジャグリングと同じくらい飲み歩いたりすることに労力?を割いていたこともあります。浮いていたのか、信用がなかったのか…改めて実行委員を見るとマラバリスタの同期が主要な役割を果たしているからなぁ、複雑な気分であります。実際、当時のぼくは何かと斜に構えていたところがあるけど。

それはさておき、JJFは記録が残っていますね。
https://www.juggling.jp/jjf/jjf1999/
今読むと、とても面白い。
東京での開催で、マラバリスタ中心に運営されています。
ワークショップのラインナップを見ると、当時のレベルがわかります。
ゲストがジェイ・ギリガンにマイケル・メネスであるというのは、当時の我々の好みをもろに反映していると思いつつ、それをゼロから実現した行動力、すごいな。
レポートを読むと、当時は東京を中心に、神奈川、千葉あたりの関東、そして関西がジャグラーが多そうで、地域の異なるジャグラー同士のファーストコンタクトの場であった感じが漂っています。

JJFチャンピオンシップ初代優勝者である故 岡田琢身さんが、
”毎年フェスティバルを行い、チャンピオンシップに凄い人間が現れ、そのうちにIJAのチャンピオンシップで決勝進出、そしていつの日か優勝出来る日が来ることを祈りたい、いやいつか出てくるであろう。”
と書いていて、それが10年も経たずに実現されていることに、グッときました。
ぼくは第一回JJFに参加していない、と書きましたが、実は体育館をのぞきには行きました。その風景は、普段の練習会くらいの規模で極めて(今思うと)牧歌的でした。
ここからたくさんのものが生まれていったと思うと、感慨深いです。

ところで。
同時期に「ジャパン・ジャグラーズ・アソシエーション」という組織も誕生しています。次回は、少し異なる視点からジャグリングを眺めて行きます。

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◆寄稿募集のお知らせ◆

週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

◆編集後記◆ 文・青木直哉

-発刊が少し遅れてしまい、ごめんなさい!

-日本のジャグリングって、本当に、ここ数十年で飛躍的に発達したんだな、と思いますね。僕はこういう「昔のこと」を聞くと、「ああ、今の記録を残しておかなきゃ」という気分になります。

-ふじくんの原稿を読んで、なぜか僕は気合が入っています。

また来週。

PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

<END OF THIS ISSUE>

発行者:青木直哉 (旅とジャグリングの雑誌:PONTE)

Mail info@jugglingponte.com

HP http://www.jugglingponte.com

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