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週刊PONTE vol.96 2020/09/14

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.96 2020/09/14
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆

・青木直哉…ジャグリングがつなげるもの Weekly 第81回「触媒になる」

・Fuji…フジづくり 第96回「沖縄って、いいなぁ」

・ハードパンチャーしんのすけ…日本ジャグリング記 黎明編 第23回

・寄稿募集のお知らせ

・編集後記

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◆ジャグリングがつなげるもの Weekly◆ 文・青木直哉
第81回「触媒になる」

千葉県の御宿というところにいる。千葉県の中でも「外房」というところで、要するに太平洋にモロに面している方である。
ここにある古民家カフェで、ジャグリングのパフォーマンスをする機会をもらった。全部で90分ある。
ちょっとした映画一本ぐらいの時間である。その間ずっとパフォーマンスをするわけにもいかないので、(15分ぐらいが限度)ジャグリングを教えたり、サイモンセッズもやることにした。

御宿というところ、それほどおおきい町でもなくて、集まる人数も大体知れているし、皆さん顔見知りである。町というより村という感じの規模。
山に囲まれていて、キョンという鹿の小さいやつみたいな動物がそこら中にいる。
今泊まっている家の窓には、小さなカエルがたくさん張り付いている。まぁ、要するに、田舎である。
そんなところで、どういうジャグリングを提示したらいいのかな、と考えた。

結果として、まず自分でジャグリングをやってみせて、あらかじめ作っておいたボールを(ふじくんに手伝ってもらいました)使ってジャグリングを教えることにした。
すると、ジャグリングを教えている時の方が、お客さん同士の交流があって楽しそうに見えた。

それで僕は何だか、2つのことを考えた。
1つは、ジャグリングで何かをする、と言っても、パフォーマンスとしてパッケージにして見せるだけじゃないよな、ということ。当たり前のことですが。
そしてもう1つは、ジャグリングを教える方が性に合っているのかもしれないなぁ、ということ。
ジャグリングを教えて、それぞれお客さん同士の世界に入ってもらう。僕はちょっとしたアドバイスをする。…という程度で黙って見ている感じがとても心地よいんだなぁ、と思ったのだ。
今まで、教えたことがなかったではないのだけど、真剣にそれに考えたことがなかった。

今まで何度もステージには立ってきたけど、自分の責任でみんなを楽しませる、ということが本当は苦手なのかもしれない。
お客さん同士の交流のきっかけになってもらう、触媒程度の存在が本当は性に合っているのかもしれない。

まぁ、でも、だからと言って一切ジャグリングを見せないでいいのか、と言われるとそれも少し違うのだが。
あるいは演技を必死で考えることに対する怠慢だというだけかもしれないのだが。

でも、とにかく、自分が十数年やってきたことをどう人に提示するか、ということ、まずその根本から考えよう、と思っている。
演技をどうする、というところから出発するんじゃなくてね。

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☆勝手にPM!
【Weekly PM】#30:完成間近
https://pmjuggling.com/blogs/journal/20200913

「最近は4時ごろに起きて、子供が起きる6時ごろまで、こういう発信やメールの返信など、苦手なことを勢いでやってしまっている。」
(記事本文より)

僕もこんな生活がしたいなぁ。

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◆フジづくり◆ 文・Fuji
第96回「沖縄って、いいなぁ」

ここ数ヶ月はLINEの通知なんかも限られた人からしか来ないので(9割は青木さん)、しばらく前から履歴を3つくらい残して、残りは全て非表示にしました。
なぜなら、今までのいろいろな人の履歴が目に入るだけで、その人達の生きる社会と同じ場所に自分はいないということを痛感し、情けない気持ちになるからです。
むしろ、信頼出来る人と時々交わす連絡だけが残っているくらいが、画面的にもすっきりしていて気持ちが少し楽になります。確認したくなったら再表示すればいいし、通知が来れば強制的に表示されるので。

先日も大学時代にジャグリングと兼部で所属していたアカペラ部のグループLINEから久々に通知があり、子供が生まれたという報告が来ました。皆が「おめでとう」というコメントを流し、それに便乗して私も妊娠中という報告もあったり、いつの間にか子供と一緒に写っているアイコンになっていたりと、周りはどんどん親になっているようです。
そういうのを目にしてしまうと、今の立場上ますますコメントもしづらい、話しづらい、会いづらいで、どんどん距離を置くようになります。そして、そういう人達も自分の中で段々と過去の人になっていきます。
特に今は、知り合いに会いづらい、必ず「最近どう?」という会話から始まり、自分がどんどん惨めになっていくのが想像できるからです。

今回の出産報告も、グループ上の通知が鳴り止み、一読してからそっと非表示にしました。

話は変わって、最近、三線の練習をしています。
だいぶ昔に、沖縄料理屋でやっていた三線教室に数回参加したのをきっかけに買った、三線です。
それ以降、全然弾いていなかったのですが、今になってYouTubeの動画を見ながら独学で練習してみたら、案外簡単だったということに気が付きました。
あとやっぱり、耳にしただけで沖縄らしいと感じる琉球音階をベースにしている沖縄の音楽は、どの曲も優しく聞こえるので、聞いても、弾いていても、心地がいいです。
もともと和楽器が好きで、毎年地域の盆踊りやパフォーマンスの依頼で和太鼓を叩くことから始まり、その後、津軽三味線もやるようになりました。こちらは沖縄の三線と違い、とても力強い音色です。ちなみに、津軽三味線の方は名取という師範代の資格と大合奏のギネス記録なんかも持っています。宝の持ち腐れ状態ですけど。

もし一曲でも完璧に弾き語りができるようになったら、三線用のバチケースや肩掛けストラップなんかをレザークラフトでつくってもいいかもしれません。

by Fuji

製作物
・PM Juggling 「otomodama」持ち運び用の巾着ケース 製作 by Fuji
otomodama 3個セット

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◆日本ジャグリング記 黎明編◆ 文・ハードパンチャーしんのすけ
第23回

1999年。
日本のジャグリングにとって節目の年です。
・1998年3月 ナランハ創業(設立は1999年6月とのこと)
・1999年8月 日本ジャグリング協会設立
いずれも中嶋潤一郎さんが強く関わっていますから、1999年と言うのはジャグリングにおける「中嶋潤一郎奇跡の年」と言っても良いのでは。
数学、マジック、パソコン通信…など、限られたコミュニティのものであったジャグリングが、大道芸イベントによってじわじわと人口を増やしていました。その流れを受け、さらに加速させたのが、ナランハ創業、そして日本ジャグリング協会設立なのだと思います。

…とは言え、それだけでは一般への認知は広がりません。
そこでジャグリング人口拡大に役割を果たしたのが、テレビ番組です。
・1997年から2000年までTBS系列にて放送された「幸せ家族計画」
・1999年にテレビ東京系列で放送された「TVチャンピオン ジャグラー王選手権」
以上の二つが大きなインパクトがありました。

「幸せ家族計画」は、お父さんが課された「宿題」を1週間で達成できたら100万円!もらえる番組。その中の一つに、ダンディGOさんが宿題先生を務めるジャグリングがありました。中でもシガーボックスは、当時人気コンテンツでした(大道芸の口上にて「幸せ家族計画でおなじみ!」と言ってシガーボックスを行うのが定番ネタでした。)この当時、ジャグリングって?と質問すると、シガーボックスのジェスチャーをするひとも少なからずいたような。

そして、「ジャグラー王選手権」。第一回は、Mr.アパッチさんが優勝。
第二回も2003年にあり、その時は矢部亮さんが優勝。時代の潮目をここでも感じるのですが、それはまた別の話。
第一回の放送翌日、ぼくは多摩センターにて大道芸をしていました。そこで
「アパッチくん知ってる?」
と何人かから聞かれました。しばらくして、ぼくはジャグリングクラブを立ち上げたりもするのですが、ジャグリングを知ったきっかけとして「幸せ家族計画」や「ジャグラー王選手権」の名前を挙げるひとが度々いました。

そんな頃。
ジャグリングの裾野が広がりはじめたこの頃の話を、しばらく書いていきたいな、と思います。

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◆寄稿募集のお知らせ◆

週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

◆編集後記◆ 文・青木直哉

-沖縄の音楽いいんだよな。昨年フランス人ジャグラーのエティエンくんと一緒に沖縄に行った時に、たまたま通った学童にいたおばあが、大正琴で『ハイサイおじさん』を弾いてくれたことを思い出します。その後おばあは大正琴をくれました。エティエンが「大正琴っていう楽器が欲しいんだよね」と言っていた次の日の出来事でした。

-幸せ家族計画は僕も見ていました。それに横浜出身で、大道芸も割と身近にあったなぁ。まさか自分でジャグリングに関するメルマガを発行するなんてその時は想像していなかったです。というか別にジャグリングのことなんか何も想像してなかったです。

-なんとなく、移住したいなあとか考えてます。まぁ、たぶんしないです。あ、でも理由ができたらすぐ行っちゃうな。沖縄もいいよね。

また来週。

PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

<END OF THIS ISSUE>

発行者:青木直哉 (旅とジャグリングの雑誌:PONTE)

Mail info@jugglingponte.com

HP http://www.jugglingponte.com

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