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週刊PONTE vol. 82 2020/06/08

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol. 82 2020/06/08
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆

・青木直哉…閉じこもりジャグリング日記 第8回「自由な海外?」

・Fuji…フジづくり 第82回「ボードゲームの箱は、だいたい大きい」

・ハードパンチャーしんのすけ…日本ジャグリング記 黎明編 第9回

・斉藤交人…釣り日記

・寄稿募集のお知らせ

・編集後記

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◆閉じこもりジャグリング日記◆ 文・青木直哉
第8回「自由な海外?」

PM Juggling のブログ(下記参照)でも紹介されていますが、”Caught Clean”というビデオがあります。スケボーとジャグリングの入り混じった、90年代の映像です。
ラジカセに火をつけたり、部屋でボールを縦横無尽にバウンスさせたり、やりたい放題です。
板津さんもブログで書いていましたが、海外のジャグリングシーンの「自由さ」の魅力というものがあります。これは、日本の多くのジャグラーが感じていることではないだろうか。それとも最近のジャグラーはそうでもないのかな。

僕も海外のジャグリングシーンに憧れを持っていた一人でした。2006年のEJCの様子を見て、いつか生涯に一回でいいから海外のジャグリング大会に行けたらいいな、と思っていました。
蓋を開けてみれば、20歳を超えてからは、年に数回は必ず海外に出かけ、「今日本にいる?」と毎月のように聞かれる人間になりました。
実際にたとえばEJCに行ってみてどうだったか、というと、やっぱり、実際のところ、日本にいるよりも自由だったと思います。
でも、ヨーロッパに行けば、自分自身が外国人になるから、余計にそう感じるのかもしれません。なんせ細かいゴタゴタを見なくて済みますからね。

映像で見る外国というものは、「細かいゴタゴタ」がない分、余計に魅力的に見えます。本で読む外国もね。やっぱり、楽しい部分、魅力的な部分が厳選して伝わってくるものです。

じゃあ実際に訪れてみると全然違って悪いのか、というと、うーん、違うは違うのですが、悪いわけでもありません。

というよりむしろ、余計なゴタゴタの中にこそ、外国というものの経験の真髄があったのかもしれないな、とも思います。
たとえば、言葉が通じないこともそうです。文化が全く違って、理不尽さを感じることもそうです。
「自由」と「傍若無人」は表裏一体だったりもします。
憧れていた人に会ってみたら印象と違う、ということもあります。はっちゃけているように見えて意外に真面目な人だったり、その逆もあったりするし。
そういう、受け入れることに時間を要する部分にこそ、僕は、「ジャグリングを通して」出会いたいと思っているのかもしれない。

「自由」に憧れる、というのはつまり、身の回りにはないものを夢見ている、ということなのでしょう。

今まで数ヶ月に一回は必ず外国に行っていた僕が、もう半年以上国から出ていません。
それで何をしているのかというと、地元でUberEatsをやっています。
結構自由な働き方ができて、面白いです。うん。
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☆勝手にPM Jugglingを紹介するコーナー☆
https://pmjuggling.com/blogs/journal/20200606
【Weekly PM】#16:リニューアルと
PONTEのサイトもリニューアルしたいな。

“Caught Clean”

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◆フジづくり◆ 文・Fuji
第82回「ボードゲームの箱は、だいたい大きい」

久々にボードゲームの話をします。
「ツインイット!(Twin it!)」というゲーム。これは、テーブルの上に増えていくカラフルなカードの中から同じ絵柄のカードを素早く探し出すゲームです。プレイヤーは順番に自分の山札から1枚ずつカードをめくってテーブルの上に出していきます。同じ絵柄のカードが2枚出現したら、早い者勝ちでそのカードを取ります。カラフルな幾何学模様が描かれた両面印刷の正方形のカードが135枚あり、類似図形・色使いなど、絵柄に微妙な違いなどがあるので、取る際は十分に注意しなければいけません。

これは、青木さんの得意な「ジャングルスピード」という別のゲームと同じ作者によってつくられたもので、判断力とスピードが試される、見た目も美しいパーティーゲームです。ルールも簡単なので、インスト(ルール説明)も1、2分で終わります。あとは慣れるだけ。2人でやっても増えていくカードの数に頭がこんがらがりそうになるのですが、3人だとさらに注意深く見なければならない箇所が増え、より複雑さが増します。一瞬の判断で戦況が逆転することもあるので、人数が増えれば増えるほど盛り上がります。

コンポーネントはカード135枚と説明書だけ。カード自体は正方形で小さいのですが、外箱が内容物に似合わず大きい。これはボードゲーム全般的に言えることですが、箱の大きさに比べて内容物「これだけ?」っていうくらいスッカスカな時があります。そういう時は衝撃吸収のためのクッションスペースが取られていたり、説明書の大きさに合わせていたりします。ただ、ゲームを持ち運ぶとなると箱に入れたままではかさばって邪魔になります。かといって箱なしではすぐに傷ついたり、折れ曲がったりする恐れがあるので、ケースは必要。ただ、代わりになるケースなどを探してもちょうどおさまりの良いケースが見つからず、ギリギリ入らないか、無駄なスペースができてしまうものばかり。

なので、ジャストサイズの専用ケースをレザークラフトでつくりました!詳しくはまた来週ご紹介します。

by Fuji

製作物
・PM Juggling 「otomodama」持ち運び用の巾着ケース 製作 by Fuji
otomodama 3個セット
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◆日本ジャグリング記 黎明編◆ 文・ハードパンチャーしんのすけ

【お詫び】
前回、MJF初代チャンピオンをデビルスティックの小嶋さんと紹介したのですが、よくよく思い返すと3ボールジャグリングを行った吉川さん(現在も、江戸太神楽
丸一仙翁社中として活動中…のはず)であった気がしてきました。2代目が小嶋さん…かなぁ。正確な情報はただいま確認中です。
不確かな記述をしてすみませんでした。
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承前。

マラバリスタジャグリングフェスティバル(MJF)第一回出場者の中で印象に残っている一人は、原下(はらした)さんです。
当時のマラバリスタを代表するナンバーズジャグラーであります。

原下さんは(案の定というか)数学科でした。サイトスワップも嗜み、当時、サイトスワップを解し、ナンバーズを目指すひとのことは「ハラシタン」と呼ばれていました。キリシタンのもじりですね。
サイトスワップは当時、理系学生が多く集まるマラバリスタにおいてもちょっと難解な印象があったこと、そして、ナンバーズの困難さ、それがこのような名前が付けられた要因でしょう。
さらに、原下さん自体が朴訥としたというか、非常に無口な雰囲気を漂わせるひとであったこともあり、尊敬やらなんやらが混じった呼び名です。実際、シャイボーイであったぼくは、原下さんときちんと話したこともなく、なんだか畏れ多いひとでありました。今振り返ると、じっくりと話をしなかったことは、悔やまれます。

そんな原下さんがMJFの舞台上で披露したのが7ボール。
当時5ボールが出来るひとはそれなりにいましたが、7ボールとなると雲の上の技術でありました。

ボール以外の技術的な到達点で言うと、ディアボロも2個が限界であったように思います。3つは「理論的に不可能だ」とまで言ってしまう理科系学生もいて、ディアボロをしていなかった当時のぼくは、その口ぶりに妙に感心してしまった記憶があります。

前回紹介した小嶋さんは、この年には2デビルスティックプロペラを練習していました。ピーター・フランクルさんが2デビルスティックを大道芸でもやってましたから、ピーターさんの影響があるのかもしれません。
この頃のデビルスティックのレベルは、マラバリスタ内にはカールができるひとはおらず、2デビルスティックのアイドリングも挑戦するひとも知る限りいませんでした。

今月も字数が尽きました。
後に「パッシングマシン」と呼ばれることとなる人物についても書きたいのですが、それはまた興が乗った時に。
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◆釣り日記◆ 文・斉藤交人
第1回

ある日JJFに参加してみようと思いチケットを取った。ジャグリングを始めてまだ間がないというのにいきなり総本山。ただでさえ人見知りだというのに大丈夫だろうか。

総本山とついうっかり言ってしまったものの意味はよくわからない。検索してみたらお寺の本山から来ていて、江戸幕府が寺社を取り締まるために作った制度だそうだ。JJFもなにかに取り締まられているのかもしれない。本山の支部が末寺であわせて本末になる。そうか本末転倒もここから来ているのかと思ったら違った。本末転倒だ。

そんな心配をよそに体育館で集まって練習する人々をすごいすごいと眺め、時間になったところでチャンピオンシップ会場へ。舞台での異次元のジャグリングと、客席の異次元の盛り上がり方にはただただ呆然とした。翌日は体育館で練習する人々をすごいすごいと眺め、時間になったところでゲストステージ会場へ。呆然とした。

何回か行くうちにJJFがなんの役に立つのかいつのまにか考えていた。でも、なんの役に立つのかよく分からなくなったので、もしも無かったらどうなるか考えてみた。交通費や宿泊費がかからなくなる。そういうことではない。チャンピオンシップに出るような人たちは活躍の場がなくなって寂しいだろう。見る方も見られなくて寂しい。体育館ですごい練習をする人たちは集まらず散っていくだろう。それも寂しい。とにかく寂しい。

JJFは寂しさを和らげるのに役立っていることがわかった。ツイッタランドやnoteを見て回っても、寂しいからJJFに行くと言っている人はいない。これはきっと新発見にちがいない。きっとそうだ。本末転倒でなければ。


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◆寄稿募集のお知らせ◆

週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

◆編集後記◆ 文・青木直哉

-もう何ヶ月も、ジャグラーと直接会っていない。会いたい。あ、Fujiくんは除きます。
-Youtubeで、1961年の東京を映した映像をみながらこれを書いています。次は、1919年ごろの日本の映像が出てきました。
-「パッシングマシン」みたいな呼び方、ってなんか、いいなぁ、と思います。
-今週から、また新しい投稿者が!これからも乞うご期待。

また来週。

PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

<END OF THIS ISSUE>

発行者:青木直哉 (旅とジャグリングの雑誌:PONTE)

Mail info@jugglingponte.com

HP http://www.jugglingponte.com

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