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週刊PONTE vol.78 2020/05/11

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.78 2020/05/11
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆

・青木直哉…閉じこもりジャグリング日記 第3回「ぴんとくるくる浄土の感想」

・Fuji…フジづくり 第77回「きっかけづくり」

・ハードパンチャーしんのすけ…日本ジャグリング記 黎明編 第4回

・寄稿募集のお知らせ

・編集後記

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◆閉じこもりジャグリング日記◆ 文・青木直哉
第3回「ぴんとくるくる浄土の感想」

日曜日の夜にこれを書いている。
先ほど、家にいながらイベントに出演する経験をした。
週末二日間に渡って京都で開かれた「ぴんとくるくる浄土」というイベント。

元々は京都まで行く予定だったが、オンラインで出演した。
Wherebyというアプリを使って現地にいるパソコンとつなぎ、会場ではそれがプロジェクターで投影された。
本来は観客を呼び込むはずだったが「来場不可」とされ、代わりにYouTubeでその模様が配信された。

もともと想定されていた形ではなくなったが、むしろそのおかげというか、それを発端として、予想外の発展を見せた面白い企画であった。
ちょっとしたツイストとして、会場の様子は複数のカメラを使って配信された。
今もその模様はアーカイブとして残されているので見ることができる。

僕自身の演技(だかなんだか)について。
部屋の中を複数のデバイスで映す。扱うのはディアボロ。静かに扱ってみたり、回しながら筋トレをしたりする。
最後はカメラを一つだけにして、ぐるぐる回りながら終わる。

本番ギリギリまでほとんど何も考えておらず、直前になって、複数の視点を配信することを思いついた。
Macも仕事の都合で2台持っているし、これまた仕事の都合でiPadもある。iPhoneもある。

この思いつきには、最近特に流行っているSNSのライブ配信サービスと、zoomが関連している。

遠隔出演が決まってからInstagramのライブ配信をやってみた。
すると意外にも、向こうには観客がいるように感じた。視聴者の視線を感じた。
そして他人がおこなっているライブを見ると、たいがい人は間近に映っていて、今度は逆方向の、配信者の視線を僕は感じた。
また、編集が効かないので、カメラの前の立ち振る舞いもかなり変わっている。

これは、全体を映す記録のためのカメラにはない特徴かもしれないなぁ、と感じた。
全体を映すカメラがあってもいいが、それとは別に、互いの目線を感じることのできるカメラ、だってあってもいいじゃないか、と思った。
YouTube上に置かれた編集済みの素材ではなく、ライブなのだ。
何か違うところがあるはずなんだ。

そしてzoomだが、これはCyber Juggling Conventionを通して知ったことがあった。
演技の時間が決まっていて、その時間になると特定の人がカメラの前でショーをやる。
しかしどうもそれだと、「視点を自在に操れる」というカメラの特性が何も生かされていない感じがした。
単なる生の演技の「下位互換」になってはいないか。

撮影機材は本来「自分が何を写したいか」という意思を表現できる装置のはずである。
遠方で起きていることをひとつの視点で正確に伝えるためだけの装置ではない。
絵にたとえれば、写実だけが絵の本分ではない。
デフォルメができる。一番取り出したいところを取り出せる。色を変えられる。
だったら映像でも同じことができる。
何も、必ず全体が写っていなきゃいけないなんていうことはないだろう。

この二つから、全体を映すためのスティルなデバイスと、普段は見ることのないようなアングルに置かれたデバイスと、そして自分で自在に持ち歩けるデバイス、という3つの視点を用意したら面白いんじゃないかと思った。

ただ本当に本番まで何も考えていなかったので、1日目は、「こういうの面白いですよね」と言って、3つの視点だけ用意して、あとはディアボロで遊びながらずっと喋った。
まぁ、正直「しょうもないことしちゃったなー」と思ったよね。「こういうの面白い」と言って、その面白いものをブツで示せないんだからね、そりゃ、ダサいダサいだよね。
そこで2日目は、なんとか直前5分前まで粘って、構成を大まかに考え、それ基本線として即興で演技をした。あとスタローン演じるロッキーの絵を描いた。
うーん、なんとか、何が面白いのか、自分でも少し掴めたような気は、した。

とりあえずなんとか切り抜けたような形で終えたのだが、やっぱり、僕、こういう小難しいことは向いてないんじゃないかな。
結局最後もなんか笑わせてやろう、としか思わなかったしね。ただ笑ってもらえたらそれでいいのかも。
まぁもちろん、「美しいもの」とか「綺麗な質感」とかそういうものを表現できたら素敵だなぁとは思うけれどもね。

なんにしても、とても面白い企画でした。
誘ってくれた中西みみずくん、ありがとう。
願わくばまた同じような企画があれば、僕じゃなくていいので、もっと「視点の面白さ」を追求したものも見てみたい。

僕は、ロッキーをもっと上手く描けるように頑張ります。
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※しばらく内省的文章「閉じこもりジャグリング日記」を掲載中。
まぁでもちょっと、なんだろう、気分は変わってきましたね。
そんなに閉じこもってる感じ、もうしない。

☆勝手にPM Juggling の記事を紹介するコーナー☆
[Weekly PM]#12:ゴールデンウィークのなか

[Weekly PM]#12:ゴールデンウィークのなか


「…同じ名前の同じ商品でも、製作のタイミングごとに、様々な要素が微調整されてできている集合体です」
[Weekly PM]#13:PMリングづくり

[Weekly PM]#13:PMリングづくり


「…道具が舞台上で使われることの喜びをこの上なく感じた、個人的にも忘れられない公演です」

「ものを交易する人同士の嬉しい笑顔」が見えるのが一番いいな。
こないだ、ビールをタダで配布しているクラフトビールの会社をウェブで見かけたんですよ。
明らかにいろんな人を笑顔にしている感じがしましたね。
そして作って配布している方も、爽やかな素敵な顔をしてて(僕の想像の中でですけどね)これだよな、と思いましたよね。

・ぴんとくるくる浄土「集まるジャグリング」
https://pintcle-jodo.netlify.app

https://jugglingponte.com/wp-content/uploads/2020/05/ROCKY-scaled.jpg
(どっちかっていうと ”BAD”ぐらいの頃のマイケル・ジャクソンに見えるロッキー)
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◆フジづくり◆ 文・Fuji
第78回「布マスクづくり」

はじめに、仕事場の企画・意見書の件に早くも進展がありました。あの後追加で企画書の提出をしたのですが、しばらくして社長から直々に感謝メールが来ました。
2通とも読んでもらえていたようで、重役7人くらいにも別で送っているそうです。これは変革の可能性が…!まぁもうこの件はどうでもいいですね。(笑)

さて、最近は資料づくりでPCの前にいるか、マスクづくりでミシンの前にいるかの日々を過ごしています。近所の商店街でレンタルボックススペースのお店があり、そこでハンドメイドの布マスクがよく売れているという話を聞いたので、ためしに布マスクをつくってみることにしました。調べてみればマスクの形も様々でいろいろな種類があることを知りました。人によって好みが分かれるようなデザインもあると思います。自分は不織布マスクのスタンダードな形しかつけたことないのですが、あの折りたたまれてるひだのことをプリーツって言うんですね。女性ならスカートなどの折りひだのことを言うから当然知っているものなのかもしれませんが、布マスクのつくり方を調べている時に初めて知りました。

布マスクも大きく分けてプリーツタイプと立体タイプがあるようで、今回は顔にフィットする立体タイプで製作することにしました。実際の布マスクを参考に型紙をつくり、動画でつくり方を学び、試行錯誤しながらなんとか形になりました。試作時、おそらく小学生の家庭科の授業で使ったであろう生地が残っていたので、それを使って3つほどつくりました。最初は少し小さめで女性用くらいの大きさでしたが、個人的には顔にフィットしている方が好きだったので、自分にはぴったりでした。ただ、小さくてキツく感じる男性もいるだろうと思い、少し大きめにしてみたりもしました。縫い代を5mm単位でズラしても出来上がりの大きさはだいぶ変わります。そして、なるべくスマートな見た目にもしたかったので、ゴムを縫い付ける形にして、縫い目も出来る限り増やさないようにしました。

そんなこんなで、来週は製作過程でのこだわりや悩んだポイントをお伝えします。ちなみに先日完成品12個をブースに置いてきたので、1週間様子を見たいと思います。
あとこの前、ふと思いついたotomodamaの新しいケース案もあるのですが、全然時間が取れていません。そっちも試作したい…。

by Fuji

Juggle Pack
【Instagram】https://instagram.com/jugglepack_official?igshid=v5fjxithzxrv
【HP】https://jugglingponte.com/2019/07/19/jugglepack-project-about-to-begin/
PM Juggling 「otomodama」持ち運び用の巾着ケース 製作 by Fuji

otomodama 3個セット


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◆日本ジャグリング記 黎明編◆ 文・ハードパンチャーしんのすけ
第5回

承前。

マラバリスタ初期のひとは、多くが数学科に進んでいたような印象があります。マラバリスタの起源が数学オリンピックにあることが関係していそうです。

当時「ジャグリング」という言葉も一般的ではなく(大道芸を大きく広めたイベントの一つ「大道芸ワールドカップin静岡」も始まったのは1992年。同時期にマラバリスタが発足)、ジャグリングに興味を持つひとは限られていたのでしょう。(パソコン通信?でやりとりしていたとか。この辺は別のひとに譲りたい。)

そんな中で、数学オリンピック日本代表に関わっていたピーター・フランクルさんが、中嶋潤一郎さんをはじめとした数学少年たちにジャグリングを伝えました。マラバリスタの数学色が強くなったのは必然かと思います。
実際、マラバリスタよりも先に立ち上がっていた北里大学のジャグリングクラブ(外国人英語教師がジャグリングを伝えた…らしい?)は、数学色はあまりなかったような。

ところで、1996年入部当時、誰でも参加できる開かれたクラブとしてマラバリスタがありました。
「開かれたクラブ」というとオープンな空気を連想しますが、実情はちょっと違ったように思います。いや、もちろん、誰でも参加できるのですが。

ぼく自身も大道芸をするようになり(1997年頃)ある大道芸人さんと顔見知りになりました。曰、
立ち上げ当初のマラバリスタに参加したものの、8人くらいが黙々と壁に向かって練習していた。
話しかける空気ではなくて、居難くて、行かなくなってしまった…

極めてストイックで内向的な空気があったようです。まぁ、ジャグリングの練習ってそんなもんだよな、とも思いますが。

そんな状況から数年後には部員数が100名を超えていました。それは、ジャグリングの魅力や認知の向上もあったとしても、ぼくの2代前から続く(偶然の)気質が大きいのかな、という気もします。
ストイックでありつつ呑みサークルへと、マラバリスタは変容して行きました。
それにより生まれて行ったものがあります…ジャグリングの黎明期に起こったイベントや習慣。
それは、また興が乗ったら。
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◆寄稿募集のお知らせ◆

週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

◆編集後記◆ 文・青木直哉

-最近Fujiくんとは語学の話をよくします。なんかね、外国語を勉強することについて人に話すというのはいいですね。自分がいかに「できていないこと」が多いかを思い知るからです。
-しんのすけさんの原稿がますます面白い。

また来週。

PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

<END OF THIS ISSUE>

発行者:青木直哉 (旅とジャグリングの雑誌:PONTE)

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