第448回【Back to London】18/22日目 イギリス・ジャグリングの旅2019

ロンドンに戻ってきた。ロンドンは都会だな、と思う。エディンバラはよかったな。

夜行バスでロンドンに7時ごろについた。まずは、バス停から5分ほどのホステルに荷物を預けた。ドアを開けると、黒人のお兄ちゃんが、スマートフォンをいじりながら”Hi.”と挨拶した。この人に聞いていいのかよくわからない空気だったので”Do you work here?”と聞くと、”Yes.”と言った。案内され、スーツケースを預ける。

朝早いヴィクトリア周辺。人気のない道を歩いてバスターミナルに戻り、近くのカフェ・ネーロに入った(イギリスではプレタマンジェと並んでよく見かけるチェーンだ)。しばらく文字起こしなどの仕事をした。寝不足でバスに乗り、車内でも子供がずっと騒いでいて(スマブラをしていた)よく眠れなかったので、ゆっくりしたかったのだ。今日はテート・モダンに行きたい気分だなあ、と思いながら行き方を調べていると、ジャグラーのアーサーから、「今日練習会があるよ」と連絡が来る。うん、いいぞいいぞ。昨日、フェイスブックで、やんわり自分がロンドンにいることを伝えていたから、それに反応したジャグラーの友人が、こうやってお誘いをしてくれるのだ。 

今日は一日中、自転車で各地を回った。

まずは美術館のテート・ブリテンへ。1500年以降からのイギリスの美術(絵画中心)が一堂に会した美術館である。ターナーの絵が無料で大量にみられるのも見所である。まぁ、僕自身は特別ターナーのファンというわけでもないが、これだけの量を日本で見たのは横浜(だったかな)でターナー展をやっていた時以来で、その時は1500円だかを払って見ている。イギリスと日本の、「美術」を囲む状況の違いだよなあ。別にイギリスは「優れている」と断定したいのではなく、ただ状況として、より市民が美術に触れやすい、ということなのだが、どういう仕組みでこれが実現するのかなあ、と思う。どこからお金が出ているのだろう。

さて美術館を後にすると、一旦ご飯を食べる。人気のない通りのパン屋さんで、とても美味しいサンドイッチを、300円弱で買えた。非常に美味しかった。ここは、ロンドンのおすすめスポットです。名を、Bonne Bouche という。

次に、バッキンガム宮殿へ。ここに来ると急に周りの人々の国際色が豊かになる。そこから、アヒルやカモやハトやリスがその辺をたくさんうろついているセントジェームズグリーンを抜けて、また自転車に乗り、一度宿へ戻ってシャワーを浴びて、体制を整える。

再び外に出て、今度はテート・モダンに向かって自転車を漕ぐ。テート・モダンは、前回ロンドンにきた時にも寄った、僕のお気に入りのカ美術館である。元々は火力発電所で、入口を入ってすぐの、もともとタービンが設置してあった巨大なホールは圧巻である。テートモダンに1時間ほど滞在してから、いよいよ、アーサーさんに誘われた練習会に行く。

自転車を漕いで30分と少し。車道を走るのが少し怖い。スタジオに入る前にヨーロッパ節約旅の味方ケバブを食べ、いざ。ベルを鳴らすと、アーサーさんがいつもどおりのゆったりした声で「へ~~~い」と返事をしてくれて、中に入る。建物自体は外から見るとそこまで大きくは見えないのだが、いざ中に入ると、そこは天井がとても高い空間になっていた。どうも、平日は会社として使われているスペースが、週末になると人がいないので、ジャグラーが集まるところとして開放しているのである。

何人かのジャグラーがすでにいた。みんなと挨拶をし、紅茶やコーヒーをもらって、しばらくジャグリングをした。

ロンドン、いや、というかイギリスには、今まで友達がたくさんはいなかったので、少し遠く感じでいたのだが、このスタジオの滞在で、今までにましてグッとロンドンが自分に近くなった。

僕が旅で一番好きなのは、やっぱり、こういうことなんだよな。

アーサーさん、ありがとう。

さて、半パイントのアムステル・ビールを飲みながらこれを書いていたら、だいぶ眠くなってきた。明日は、ケンブリッジに行く予定である。

ロンドン