第423回 【突然のショーン】2/22日目 イギリス・ジャグリングの旅

昨日、ハノイの空港でベトナム人の若者に日本語で話しかけられた。「僕もジャグリングができるぞ」というのである。試しにボールを渡すと、3つのボールを投げ始めた。

「明日から日本で働きます」という。

ロンドンには朝7時半くらいに到着した。少しだけ心配していた入国審査だったが、杞憂だった。今年の6月から、日本人を含むいくつかの国籍の人は自動化ゲートが使えるようになっていて、その恩恵で、ものの数秒で終わってしまった。

地下鉄を乗り継いでロンドン市内に着く。「スイスコテージ」という高級住宅街の、ただなかにある宿。

一番安い宿がここにあったのである。古い邸宅を改装したような構えで、なかなかいい宿であった。SIMカードの設定などを済ませ、荷物を置いて、街へ出る。

まずはオッドボールズというジャグリングショップに向かう。調べたら、徒歩30分ほどの距離だったので、歩いて行った。静かな住宅街を延々とまっすぐ歩く。店にたどり着く。

予想はしていたけれど、小さなお店、しかし立地がいいので、人はひっきりなしに入ってくる。店に置いてあるパープレクサスというパズルで遊んでいたら、マットという店のマネージャーが話しかけてくれた。EJCに行くんだよ、ということで盛り上がる。でも、彼は行かないらしい。 もう一人の女の子の方は行くそうだ。オススメのランチを教えてもらって別れる。だがそのオススメをいくつか見たのち、googleで探し当てた付近の大きなパブに入る。

フィッシュアンドチップスの小さいものを注文。

なかなか美味しかった。

そのあとは大英博物館に行き、PM Jugglingのだいごさんと合流する。

初めての大英博物館。これが無料で見られる権利が少なくとも市民や、来訪者にある、ということについて考えをはせた。とにかくとんでもないボリュームの史料だ。とくにロゼッタストーンを見られたのは、よかった。結構繊細に彫ってあるんだなあ。

そこから歩いて、またフィッシュアンドチップスを探しに行く。と、途中で、ガンディーニジャグリングの主催者、ショーンにバッタリ出くわした。まさか街を歩いていて偶然出会うなどとは予想もしていなかったのだが、向こうから彼と奥さんが笑いながら歩いてきたときには、ああ、ショーンだ、とすごく自然に思った。「僕らはここに住んでるんだからね、ここらんへんにいるさ、イエー」と、相変わらずの口調で言った。

しばらく笑いが止まらなかった。ショーンは、EJCでもまた会うことになるだろう。

「フィッシュアンドチップスを探してて」というと、「すぐそこに美味しいのがあるよ」と教えてもらったので、そこへ行くことにした。ビールを飲みながら、そこそこ美味しい白身魚のフライを食べる。

特にすることもないので、コヴェントガーデンに行ってみた。大道芸人が多いので有名なところだが、やはり、何人かいた。マジックをしながら冗談を言い続ける人がいたが、実にうまかった。

だいごさんと別れて、もう少しだけ街をテムズ川沿いに歩いてから、宿に帰った。

※※※

なんだか、長く感じる日だった。そして一番のハイライトは、やっぱりショーンに会ったことである。早くも、どこか僕の人生の「普段はめくられることのないページ」がちらりとめくられたような気がした。

明日はEJCに向かう。

ロンドン