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週刊PONTE vol.35 2019/07/15

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.35 2019/07/15
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週刊PONTEは、「書くジャグリングのメールマガジン」です。
人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆

・青木直哉…旅について 第4回

・Fuji…フジづくり 第35回「レザーでピックケースキーホルダーづくり」

・きんまめ…デビステのてんぷら 34本目 「皿・ジェシカ・パーカー」(メルマガ第28回)

・寄稿募集のお知らせ

・編集後記

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◆旅について◆ 文・青木直哉

第4回

旅は、「遠い人と通じようと努力する意識を伴った時間である」ことだ、と第1回で言いました。
それは、「知らないことを一生懸命知ろうとすること」とも言い換えられます。
僕にとっては「一生懸命何かを得ようとする」プロセスを通して、旅が意味を持ちます。

ではいったいそれの何が面白いのか。そのことを書いてみます。

まず、いまぱっと浮かんだ、「音楽」でたとえるとどういうことになるか。

僕は普段、音楽を聞き流しています。
しかし、気に入った音楽がかかって、ヘッドホンで集中して聞いていたりなんかすると、いつもは気がつかなかったディテールに気が付きます。歌い手や弾き手の様子がじっくり、ありありと想像できたりします。(あくまで勝手な想像なのだが)
一体どんな楽器をどういう風に演奏しているのか、注意深く聞く。実際にこの音楽を演奏している人を想像してみる。
簡単に言えば「耳を傾ける」ということです。

では、旅において、「耳を傾ける」っていったいどういうことでしょう。

それは多分「想像力を働かせる」ということではないかと思います。
それも、目一杯働かせる。

先日北海道に行った時、まるでフィンランドのような空気だ、と思いました。家の作りまでフィンランドに似ていました。道の広さも、匂いも似ていました。本当です。
これはいったいどういうことだろう。
もちろん、両方とも寒い地域です。雪がたくさん降る、ということも一致しています。だから雪をどかすのに道に幅が必要だ、とか、玄関を二重にして中を暖かくする、という工夫が似通ったりするのでしょう。
さらに考えます。
「『日本』という括りで、北海道は横浜と同じようなところだと思っていたけれど、実際にはフィンランドの方がよっぽど近いのかも」と。
これは、面白い発見でした。
そしてじゃあ逆に僕と北海道をつなげている連帯感ってなんだろう、とか、逆に、フィンランドの人が北海道に来たら、どんな風に思うのだろう、などと想像します。

こんなケースもあります。
僕はシンガポールという国が大好きです。
いつも行くたびに、なぜだか落ち着いた気分になる。
自分が生まれた国でもないし、とりたてて日本や横浜と共通点があるわけでもないのに。
これはいったいどんな理由からなのだろうと考えます。
付き合っているみんなが優しいからだろうか。
よそから来た人を受け入れる土壌があるからだろうか。
ただ単にご飯があうからだろうか。
まさかシンガポールなんていうところが自分の第二の故郷だ、なんて感じるとは思わなかった。

そして音楽でも同じだと思うのですが、ある程度一生懸命その音楽/土地のことを「わかろう」とこちらから意識しない限り、好きにならないことというのがあります。

ヘヴィメタルなんか騒音みたいだ、と思う人は、それに「ハマっている人」がいることをもう一度よく考えてみて、ちょっとでもいいから、「なんでこの人たちはこれが好きなのだろう」ということを、我がことのように想像してみると、案外好きになってしまったりするかもしれません。

旅では、自分が「想像する」労力を惜しまなければ、そういうことがけっこう起こります。

何人かの友人に、「シンガポールっていうのはどうもただの街で、好きになれない」というようなことを言われました。
もちろん別に誰がその国を好きで、誰が嫌いだって構わないですよね。
その人に合うか合わないか、というのは必ずある。それに、いや、わかります、嫌いだ、としたら、嫌いになる理由もわかる。

でも、少し「立場を変えて考えてみる」思考を繰り返していると、だんだん、自分の周りの世界とはだいぶ違った部分を、少なからず想像できるようになります。
そして、早急な判断を留保できるようになってきます。

そうなってくると、「まぁ、土地が変われば、人の根本も変わるんだな」ということが、体感的になんとなく理解できるようになってきます。

そして少し冷静になってうーむ、と、的外れかもしれないけど、一生懸命、その土地に住む人のことを考えていると、世界がさらに広がりを持って、けっこう多くの土地が、面白く見えてきます。

まぁ、実に単純な答えになりますが、僕にとっての旅の面白がり方、というのは、そういうことであるかもしれません。
ある土地に実際に出向いて、一生懸命想像を働かせると、かなりのものごとが面白くなっちゃうのです。

(第5回に続く)

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◆フジづくり◆ 文・Fuji
第35回「レザーでピックケースキーホルダーづくり」

最近はJuggle Packのケースづくりの合間にレザークラフトもやってます。
音楽活動をしている知り合いへのお礼品として、ギターで使うピックのケースキーホルダーをつくってみることにしました。ピックのキーホルダーなんて今までつくったことがなかったので、まずはネットで調べて参考になりそうな記事や画像を探しました。

本人からあらかじめ2種類のピックを預かっていたので、厚紙をつかって型紙を作成。キーホルダー部分にハトメをつかうか、革を折り返して丸カンをつけるか悩みました。今回は革を2枚貼り合わせてつくるのではなく、1枚を折り返すようにして本体のホルダーをつくることにしました。

ひとつはティアドロップ型という涙の粒のような形をしていて、周りを麻紐でステッチしてみました。もうひとつはトライアングル型といって、通称おにぎり型とも呼ばれているようです。こちらはステッチをせず、革用ボンドで接着してみました。
表はそのピックの形に小さく切り抜いているので、中のピックが見えるデザインになってます。裏はピックを入れるための切り込みだけ入ってます。

おまけでイヤホンジャック付きのピックキーホルダーと予備ピックを入れておけるケースも作成。
今度自分用に何かつくろうかなぁ…と思いつつ、いつも何も思いつかずに終わります。(笑)

 

by Fuji

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◆デビステのてんぷら◆ 文・きんまめ
34本目 「皿・ジェシカ・パーカー」(メルマガ第28回)

皿回し界の革命児から、
「皿回しの上に何を乗せて回したら面白いのか教えてください」
という非常に記事にしやすいカタチの質問を頂いた。
前回は辞書的定義に立ち返り、「食物を盛る平たく浅い器」としての皿に乗せるものを考えていった。世界で2番目に役に立たない記事だった。

今回はそんな前回の続き。つまり世界で1番役に立たない記事だ。
質問を受けてスゴいと思ったのが、皿の代わりに何を回すか、ではなく、皿ありきでその上に何か乗せようという、皿に軸足を置いて微動だにしない意思の強靭さである。そこで、皿に食物を盛る、という常識から離れてみるのも面白いのではないだろうか。これは、まあ、つまり、なんだ、その、ひとつの、脱サラという考え方である。
例えば皿の回転を活かして、上でろくろを回すのもいいかもしれない。皿の上で皿を作るという、循環参照的な不思議さが味わえるはずだ。

回る繋がりでコマもよいだろう。個人的にはコマというか、ベイブレードを皿の上で戦わせたい。小学校の頃、ベイブレードのバトルスタジアムとかミニ四駆のサーキットを持っていた奴は人気者だったし、皿回しの人気も青天井なのである。

回る回るよと言えば、時代も回る。出会いと別れをくり返しそうだし、昨日は倒れた皿回師たちも、生まれ変わって歩き出しそうで良い。大道芸としてやったら加納真実っぽくなりそうだが、曲調よりだいぶ速く回りそうで想像すると面白い。
というか「時代」のレコードを皿に乗せて回して、針を落とせば曲が流れるのではないだろうか。ターンテーブルの役目を皿に負わせるのは酷だろうか。頑張れば音、なりそうでは?しかし、よしんば音が出たとして、かなり早いテンポでかかりそうなので、想像するとやっぱり面白い。

スケールをもっと大きくして、地面に棒を突き立てて、地球回し。より厳密にやるなら南極か北極に行くのもいいが、地球平面説では中心は北極なので、北に行くのがベスト。こう考えると、北極点に突き刺した旗は、今日も静かに地球回しをしているのだ。

と、ひとしきり皿の上に乗せたいものを列挙したがイマイチしっくりこない。
平家物語にもある通り、皿双樹の花の色は盛者必衰の理をあらはしているのである。盛者必衰、つまり皿に何かを盛る者は必ず衰えるのだ。
やはり皿回しは上に何も乗せず、真っ皿な状態で回すのが良いのかもしれない。

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きんまめ:ジャグリングサークルジャグてっく元部長。くらいしか経歴がない。デビルスティックをやっていました。SATCよりもデス妻派です。好きなジャグラーはまさやんさん(ちなみに面識はない)。
引き続きご意見ご要望はコチラから:https://forms.gle/iLVAdWDo6sfb3CbW7

◆寄稿募集のお知らせ◆

週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

◆編集後記◆ 文・青木直哉

-なんか、特にいうことがない。

-あっ、選挙ですね。21日は参院選の投票日です。皆さんは投票先、決められましたか?
僕はとりあえず、最近山本太郎さんの演説を見て、おもしれえなあ、と思って、政治に興味が湧いたよ、ということを書きました。ううむ。

-やっぱり、自分が面白い、と思えることならば、普通に関心を持つものですね。来週号が発行される頃には、もう開票されている。憂いていることも多いけど、楽しみです。

-横浜はしかし本当にずっと雨が降ってますね。

また来週。

PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

<END OF THIS ISSUE>

発行者:青木直哉 (旅とジャグリングの雑誌:PONTE)

Mail info@jugglingponte.com

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