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週刊PONTE vol.23 2019/04/15

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.23 2019/04/15
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆

・青木直哉…ジャグリングがつなげるもの Weekly 第22回「ジャグリングを楽しんでいる人」

・Fuji…フジづくり 第23回「ジャグリングを届ける」

・板津大吾…たまむすび 第10回「大道芸」

・きんまめ…デビステのてんぷら 22本目 「鈴なり」(メルマガ第16回)

・寄稿募集のお知らせ

・編集後記

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◆ジャグリングがつなげるもの Weekly◆ 文・青木直哉
第22回「ジャグリングを楽しんでいる人」

ジャグリングをする人を、なにも「ジャグラー」と呼ぶ必要はない。
こういう当然のことを、時々忘れそうになる。

最近、TANEMAKIというコワーキングスペース(定額でラウンジを使い放題になるカフェのようなところ)に行っている。
そこには、「ジャグリング部」がある。
もともと僕がそこへ通いだす前から、メンバーの方々のあいだで、なぜかジャグリングが少し流行っていた。そこへ、ちょうど昨年の夏に僕がきた。そしてなんやかやでジャグリングを教え始めた。ここぞと何人かのメンバーがジャグリングにハマり始めた。結果、「ジャグリング部」ができた。(まぁ、なんとなくそう呼んでいるだけだけれど。)

面白いもので、みなさん結構真剣に練習して、どんどん上手くなる。まだ一年経っていないが、数人の参加者のうち、3つのボールの複雑な技や、5個のボールに挑戦している人だっている。参加者はほぼ全員僕より年上で、お子さんもいるような年代の人である。(まぁ別に僕に子供がいたって全然おかしくないけどさ)そして、もともとはジャグリングに縁もゆかりもなかった人である。そういう人たちが、目に見えて成長してゆき、徐々に「ジャグリングをする人」になってゆくのを見ているのはおもしろい。

ただ、彼らは「ジャグラー」なのか。とふとおもう。

この違和感はなんなんだろう。

彼らはジャグラーなのか。

どちらかというと、「ジャグリングを楽しんでいる人」とか呼んだ方が、しっくり来るんじゃないか。

うん、そうだよなぁ。

そして同時におもうことがある。

それは、別に僕が「ジャグラー」である必要なんてなんにもないんだな、ということである。逆にさ、いつまで経っても、自分は「ジャグリングを楽しんでいる人」なんだ、という感覚を忘れないのは、なんだか素敵な気がする。

「ジャグラーであるべき理由」なんてそうそう見つからない。
けれども、「ジャグリングを楽しんでいる人でいたい理由」なら、答えは決まってると思うからだ。

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☆☆☆☆☆PONTE 新着記事☆☆☆☆
「ジャグリングの歴史について考える」とは何について考えることなのか。
https://jugglingponte.com/blog/2019/04/12/thom-wall-book-review/

”Juggling – From Antiquity to the Middle Ages: the forgotten history of throwing and catching”『ジャグリング 古代から中世まで:投げたり取ったりの忘れられた歴史』
PONTE STOREで販売中。ジャグリングの歴史研究において、とても重要な一冊です。
全編英語。
http://store.jugglingponte.com/items/18663888

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◆フジづくり◆ 文・Fuji
第23回「ジャグリングを届ける」

新たに青木さん経由でCoroの注文が入りました。注文をもらった翌日がちょうど休みだったので、つくってなかったサンプルと含め2つ製作。やっぱり、もらい手がいることがわかっている上でつくるのは楽しいですし、早く届けたいという気持ちになりますね。

また、先日の会議ではビデオ通話を利用して、PM Jugglingのだいごさんとも一緒に1時間ほどお話ができました。初めてビデオ通話というものをやりましたが、離れたところにいる人とも顔を見てリアルタイムで会話ができるのは今更ながらすごいな~と実感。(笑) 会議ではお互いの取り組みにより生まれたボールとケースをセットで売る意味やその目的を再確認。そして、「70億人にジャグリングを届ける」という共通意識のもと、改めてプロジェクトを始動しました!これから僕らは世界にジャグリングを届けます。

あと、以前Coro+をプレゼントした友人2人と横浜の臨港パークでジャグリングの練習をする機会があったんですが、2人とも自前のロシアンボールをケースに入れて持ってきてくれました。自分がつくったケースからボールを取り出して、一緒に練習をし、終わったらケースにしまって持ち帰る。その一連の流れを直接この目で見れたことに喜びを感じました!

現在…10/7,000,000,000

by Fuji
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◆たまむすび◆ 文・板津大吾
第10回「大道芸」

2008年。就職をせずに大学を卒業した僕は、さて、これからどうしようかと考えていました。まずはとにかく、お金を稼がないといけない。ジャグリングで生活するにはどうしたらいいのだろうか。当時の僕には、JJFで優勝するか、東京都のヘブンアーティストになるか、大道芸人になるか、の3つしか思い浮かびませんでした。そうだな、大道芸をやってみよう…すぐにできることはそれしかありませんでした。

埼玉のアウトレットモールの側や、昔住んでいた東京の多摩センターなど、個人的に土地勘があり、なるべく広く、ほどよく目立たなそうなところでやってみました。まるで犯罪ですが、実際のところ許可を得ていないのでドキドキです。ジャグリングで生きていくんだ、ジャグリングはすごいんだ、と自分に言い聞かせながら現地に向かいました。

お金を稼ぐという意味では、思っていたよりは上手くいきました。楽しげな音楽をかけて、盛り上がる技をやって、決めポーズをすれば、ある程度はウケてしまうものです。ただそれは僕の力ではなく、ジャグリングの物珍しさや、人のやさしさによるものでした。ジャグリングそのものについて、手応えのようなものはありませんでした。

路上では特に嫌な思いはしませんでしたが、よく利用していた公園の隅っこでやっていたら、管理の人に、ここはプロの人がやる公園(ヘブンアーティストの活動場所)だからやらないで、と言われたことは心に残っています。もちろんダメなのはわかるのですが、僕はずっと小さい頃からこの公園で遊んでいたのにな、と反骨心を抱いたりもして。ただでさえ不安いっぱいで立っていたので、余計に社会に突き放されたように感じたのを覚えています。

そうして、3ヶ月ほどやってみて。ジャグリングとパフォーマンスとお金を結びつける必然性が自分にはなく、僕がやるべきことではないように感じたので、大道芸はやめてしまいました。これじゃなかった、じゃあどうすればいいんだと思いながら、近所の倉庫でアルバイトを始め、ただただ毎日ジャグリングの練習を続ける生活を始めました。

ジャグリングと生きたいという思いはあれど、あまりに先が見えなかった当時。大道芸で路上に立つことで、さらに生々しい孤独と不安を感じました。それと同時に、きっと何かある、という根拠のない希望も変わらず持っていました。そのときの気持ちは僕にとって忘れられないものになっています。

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PM Juggling
https://pmjuggling.com/
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◆デビステのてんぷら◆ 文・きんまめ
22本目 「鈴なり」(メルマガ第16回)

ビッグワンの話を4週も連続でやっていると、どうしてもビッグマン(BIGMAN)のことが頭をよぎってしまう人も多かったのではないか。

懐かしい。

いや、懐かしいと、言ったが、別にビッグマンは今も現役バリバリである。最近はある程度の人数で集まるということもなく(集まったとしてももっとローカルエリアだし)、個人的にあまり行っていない。最近というか、そもそも、筆者はビッグマンをあまり利用したことがなく、コビッグマン(Co-BIGMAN)に至っては、その存在を視認したこともない。聞いた感じでは、だいたいあそこらへんにあるんだろうなぁというレベルである。

この調子で続けると、初めてフィギュア8を見せられた時のようにポカーンとなってしまうので簡単に例示すると、大阪(梅田)駅におけるビッグマンとは、渋谷駅におけるハチ公のことである。コビッグマンは、さしずめモヤイ像だろうか。
東京駅で言うところの銀の鈴であり、グランドセントラル駅における時計台とも言え、かつてのジャグてっくにおけるなごみの広場で、主人公とライバルにとっては決勝戦なのである。

つまりは、待ち合わせスポットである。
「中央改札出たところ」みたいな味気のない場所よりも、そこに根付くシンボルを活用する方が文化な感じがする。

さて、銀の鈴は有名だが、実は金の鈴もあることをご存知だろうか。これは三ノ宮駅(神戸の中心駅)の中央コンコースの南側に位置しており、多分待ち合わせのシンボルを目論んだのだろうが、銀の鈴が人の目線程度の高さなのに対して、金の鈴は地上4mはあろうかという高みに吊られている。日本人の平均身長があと1m伸びない限りその存在に気がつく人はおらず、もちろん鈴の下で誰かを待っている人など見たことがない。待ち合わせスポットである金の鈴自身が、利用者を待っているような皮肉な状態になっているのである。

色のチョイスが安易なのも原因なのかもしれない。銀の鈴に対して、よりスペシャルな色としての金の鈴なのかもしれないが、むしろ金色は鈴として最もノーマルな色なんじゃないかと思う。
待ち合わせスポットではないが、神戸空港の保安検査場を通過した搭乗エリアには黒レンガ倉庫というカフェがあり、神戸という街は関東の2Pカラーな一面がある。

ちなみに、この黒レンガ倉庫は、オーナーが一旗揚げるに際し、本当に赤レンガ倉庫から名前の着想を得てこの名前に決めて、そのあとにカフェをやろうとなった、名前先行型カフェの草分け的存在なのであったりする(というか他に知らない)。

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金の豆:ジャグリングサークルジャグてっく元部長。くらいしか経歴がない。デビルスティックをやっていました。銀の豆は見たことありませんが、ドラキュラとか鬼に投げると万能に効きそう。好きなジャグラーは特にいません。
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◆寄稿募集のお知らせ◆

週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

◆編集後記◆ 文・青木直哉

-発行、少し遅れてしまって申し訳ありません。書き上げたのに、予約をするのをすっかり忘れていました…。

-5月にかけてやたらにやることがあります。24日から一週間くらい中国に行くので、その埋め合わせ。

-僕も大道芸を新宿駅でゲリラでやってみようとしたことが一度ありましたが、警官の姿が見えた途端すぐに帰りました。向いてないなと思いました。

-ポーランドでは、一度大道芸をして、300円ぐらい稼いだことがある。それが僕の、生涯でただ一度の、野良大道芸の経験である。あの時は、警官に見られたけど、じっと見て、何か楽しげに話して帰っていったので、むしろその後安心してできた。ちなみにそのお金で、おいしいビールを飲みました。

また来週。

PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

<END OF THIS ISSUE>

発行者:青木直哉 (書くジャグリングの雑誌:PONTE)

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