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週刊PONTE vol.16 2019/02/25

=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE vol.16
(2019年 第8号)2019/02/25
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆

・青木直哉…ジャグリングがつなげるもの Weekly 第15回「立方体をかぶる人」

・Fuji…フジづくり 第16回「知育ボードゲーム」

・きんまめ…デビステのTEMPUR 15本目 「ピロウな話で恐縮です」(メルマガ第9回)

・寄稿募集のお知らせ

・編集後記

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◆ジャグリングがつなげるもの Weekly◆ 文・青木直哉
第15回「立方体をかぶる人」

「立方体をたくさんかぶった人」を見たことが、あなたにはありますか?
僕はある。つい数日前のことなので鮮明にも覚えているし、それをやっていたのは僕の知り合いである。

スウェーデン生まれのジャグラー、エリックに久しぶりに会った。数日間だけ東京にいるというので、会ったのだ。
一緒に集まったのは、PM Jugglingのだいごさん、ジャグラーのるきさん、長崎のMisakiさん。
その日はMisakiさんがエリックの写真を撮ることになっていた。そこでエリックが、撮影に使う、という大きなゴーストキューブを持ってきた。

ゴーストキューブは、たくさんの立方体が連なって不思議な動きをするモジュールだ。
エリックはここ10年くらいこのモジュールの研究をしていて、今年に入ってついに商品化することに成功した。その商品を、スーツケースいっぱいに詰めて、持ってきていた。
撮影に使っていたバージョンは本当に大きくて、たたむと人の頭がすっぽり覆いかぶさるような構造になる。エリックはそれを抱えて持ち歩き、一緒に渋谷の街で、絵になるスポットを探した。

Misakiさんは面白いスポットをみつけるのがうまくて、ショッピングモールや歩道橋などを巡ってさくさくとヘンテコな写真を撮った末、最後に、渋谷のシンボルであるスクランブル交差点のところまで来た。
そこでエリックは、そのモジュールを頭にかぶって、交差点を歩いた。

雑踏の中に、ぽこんとひとつ飛び出して、ぼこぼこした立方体の連なりが見える。
信号が青になると、立方体が人の頭の流れの中で、ずんずんと前に流れていく。
その光景を見て、周りの人は「うわっ、すごい」とか「何あれ?」とか言っている。
たしかに、SF的な見た目をした無機質なキューブの群がするすると前に動いていくのは面白い光景であった。どう考えても普通ではない。
でも僕としては、実は渋谷って、立方体をかぶった人が歩いていても、あまり違和感がない街なんだな、と思った。
「立方体をたくさんかぶった人」がいるようなことも含めて、渋谷という街が成り立っているような気が、なんとなく、したのだ。
よく見れば、立方体をかぶるよりもよほど奇抜なファッションをした人がいっぱいいるし、人々はとにかくそこかしこで写真を撮りまくっていて、スマートフォンの画面越しに映るものはすべてひとしく「フォトジェニックだ」と解釈されるような空気がそこにあったからかもしれない。

エリックは、撮影が終わって戻ってくると、やっぱり相変わらずとても嬉しそうだった。

*ゴーストキューブについてはこちらをご覧ください。
https://jugglingponte.com/blog/2018/12/18/ghostkube/

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◆フジづくり◆ 文・Fuji
第16回「知育ボードゲーム」

先週はインフルにかかっていましたが、すっかり体調も良くなり、元気になりました!熱自体は2日で平熱に戻り、今年のインフルはあまり重くないみたいですね。回復後もすぐCoro製作に取り掛かり、いくつか完成させました。その後、ひとつはPM Jugglingの大吾さんへ、もうひとつは先日来日したスウェーデンのジャグラーであり、立方体ユニットをいくつも繋げた「ゴーストキューブ」をデザインした、Erik A(Aの上に○)berg(エリック・オーベリ)さんにPMボールとCoroをセットでプレゼントしました。自分のつくったものが誰かのもとへ行き、実際に手にしている姿を見るととても嬉しいです!

あと最近「Quoridor(コリドール)」と「ナインタイル」というボードゲームを買って、友人や青木さんのうちでよくやってます。この2つは少し値段が高いですが、簡単で奥深く、本当に面白いです!インフルを発病したと思われる夜も青木さんの家でこれらを夜中までやってました。(笑) 「Quoridor(コリドール)」は戦略系、「ナインタイル」は反射系のゲームです。けど、子どもでも楽しめるほどルールは単純なので、気になる方は調べてみてください。

そして、インフルの療養中にネットで新たに面白そうなボードゲームを見つけてしまいました。それが「NOCCA×NOCCA(ノッカノッカ)」です。5分で決まる立体将棋と言われていて、チェスやオセロのように2人で対戦するシンプルなルールの知育ゲームです。5つの自駒を一マスずつ進め、相手の駒に乗っかって動きを封じたりして、相手陣地に侵入します。これも買おうかと思いましたが、そのつくりは至ってシンプルなつくりだったので、自分でつくっちゃいました!

ハンズでハガキサイズの板を様々な木の種類の中からカツラの木を選び、黒檀の木製キューブを買って家で自作しました。ゲームボードも駒も正規品より小さくしたので、1ミリ単位で板にマス目を描き、半田ごてで焼き入れました。駒は白と黒が必要なため、黒は黒檀をそのまま、白は漆喰でペイント、やすりがけして、ニスを塗ってつくりました。コンパクト化したことで、外でもできるほど持ち運びが便利です。それに、定価の1/7の費用でつくれたのはおおきいですね。節約すれば1/10でもつくれますし、家にあるもので代用だってできます。ただ、正規品もシンプルで美しいフォルムをしていて、駒はカドのない丸み帯びたキューブで可愛いです。ボードゲームとしてもインテリアとしても使えます。想像以上に多彩な戦略があり、すぐ勝負がつくので、何度も繰り返しやりたくなるゲーム性の高いボードゲームだと思います。これもオススメです!

たまには頭をつかった遊びもいいですよ。

by Fuji

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◆デビステのTEMPUR◆ 文・きんまめ
15本目 「ピロウな話で恐縮です」(メルマガ第9回)

スーパーとかコンビニで買い物して帰宅、買ったものを冷蔵庫に移したり、開封してみたりする中で、一緒に買ったガムの存在を忘却し、買い物袋に入れっぱなしのまま、勢いで袋ごとゴミ箱に入れて翌日、あれ?そういえば昨日ガム買ったよな、食べよ、とか思い出してゴソゴソするのだが、見つからないし、そもそも袋から取り出してどこかに置いた記憶もなく、ガムは月木にやってくる燃えるゴミの収集車によって既に手の届かないところに旅立っており、消去法的にようやくその可能性に思い当たって、ホゾを噛む。噛みたかったのはガムなのに。
ということが、たまにある。

ものを捨てるにあたっては、いくら慎重になっても慎重になり過ぎることはないのである。

先日友人の結婚式に参列した。筋肉に定評のある高校時代の友人であり、新婦をお姫様だっこしてたり、範馬勇次郎のフィギュアが出迎えてくれたり、2次会のドリンクメニューでプロテインが飲めたりした(愚地独歩のフィギュアはなかった)。

近年の引き出物の定番といえば、カタログギフトである。厚さ10mmくらいのカタログ冊子から、好きな商品を選んで、ハガキまたはネットで申し込み、後日選んだものが自宅に届くというシステムのアレである。
よくあるミスとして、カタログはもらったけどとりあえず放置し、そうだギフト選ぼうと思った時には既に申し込み期限を過ぎていて、ホゾを噛んだりする。ホゾを噛みたくないので、今回は帰宅して間を開けずにカタログを閲覧した。

やけに実用性に秀でたラインナップであり、コンセントタップとかエアコンの室外機カバーとか、普通のカタログギフトであまり見なかった「縁の下の力持ち」的な商品が混じっている。
気にはなりつつも、コンセントタップも室外機カバーも縁の下過ぎるので、今回は別のものを選ぼうと何度もカタログを繰り、概ね狙いを絞った。枕だ。

現在使っている枕が、関西に引っ越してきた際に会社から支給された一人暮らしセットみたいなものに付いてきた、ぺちゃんこのシロモノなのだ。枕とは言っても、良い座布団くらいの厚みしかなく、頭の重みを受け止めるクッション性もとっくに無い(最初から無かった)。しかし、枕を売っている店なんて、筆者はニトリとテンピュールしか思いつかず、どちらも日常足を運ぶ機会がない。特に後者は、人生スケールで見ても立ち寄る気がしない(テンピュール勤務の読者の皆様ごめんなさい)。

そんな枕事情なので、カタログギフトは、まともな枕を手に入れられるまたとないチャンスなのである。カタログギフトと聞いて侮るなかれ。見開き2ページにわたり、計8種の枕がラインナップされている(ちなみにたこ焼き器も3,4種類載っていて、バリエーションの広げ方がおかしい)。スタンダード枕に加え、めっちゃふっくらしたものや、冷感や保温的な機能が付与された枕、脱臭抗菌加工が施されていたりと、選択し放題なのである。

翌日、勤務の合間に熟考し、ウォッシャブル枕にしようと心に決めて、帰宅。早速、とQRコードを読み込んで申し込みページに飛ぶ。ID的なものの入力を求められる。ん?表紙にも、裏表紙にも、表紙裏にも、そんなナンバーは記載されていない。挟まってんのか?と、カタログをバッサバッサやっても、ハガキは出てこない。ん?箱に付いてたかな?と、カタログの入っていた箱を探そうとして、膝から崩折れる流れで、ホゾを噛んだ。箱は、今朝出した燃えるゴミの中だ。

青い鳥は逃げ出して、籠だけが残った。

無意味な冊子に成り果てた籠をゴミ箱に入れて、手放そうとしていたはずのぺちゃんこの枕を濡らした。クッション性はないが、私の悲しみをしっかり受け止めてくれる枕なのであった。

きんまめ: ジャグリングサークルジャグてっく元部長。くらいしか経歴がない。デビルスティックをやっていました。テンピュールと天ぷらは、それぞれ英語とポルトガル語を経由しているがどちらもラテン語の tempa: フワフワしたもの、を語源としており、しかしこれは天然パーマ意味する天パーとは関係がない。という嘘を思いつきました。好きなジャグラーは特にいません。

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◆寄稿募集のお知らせ◆

週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

◆編集後記◆ 文・青木直哉

-相変わらずきんまめさんがぶっ飛んでいます。毎週の寄稿、感謝。みなさまの寄稿もお待ちしています。
-僕とFujiくんは、同じErikについて書いている。彼はおみやげに、ちっちゃな木製のゴーストキューブ一片もくれました。
-新居に引っ越して2週間。暮らし方がだんだん定まってきました。まだ電子レンジがないんですが、あんまり困っている感じではなくて、むしろ冷や飯をどうにかしてチャーハンを作ってばかりいたら、チャーハンを作るのが上手くなってきました。

また来週。

PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

○電子メールマガジン「週刊 PONTE」2019/02/25

発行者:青木直哉 (書くジャグリングの雑誌:PONTE)

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