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ジャグリングがつなげるもの 欧州ジャグリング紀行2018 memory no.17

 ロンドンに着く前日、僕は泊まるところがなかった。

 まあ、こういうアテの無い旅をしていると、別にそんなことは普通なのだが、ひとまず、どこかは泊まるところを確保しないといけない。

 空港で待ちながら色々と連絡を取った末、リサ、というクラブジャグラーの家に泊めてもらえることになった。

 しかし前述の通り飛行機が遅れてしまった上に、さらに直前になって、「うっかり、別の友達が来るってことを忘れてたから、もう一人ジャグラーが同じフロアにいるんだけど、そっちの部屋でもいい?」と言われた。まぁ、こっちとしては泊めてもらえるだけ、ありがたい。もちろん、承諾して、遅れてきた飛行機に乗り込んだ。

 ロンドンに着いた頃にはもう夜中。

 僕は言われた住所に行って、通りを歩いていた。

 すると向こうから、ニコニコと笑いながら、大柄なオーストリア人が近づいてきた。

 「よー」と言って近づいていきたのは、ドミニクだった。ドミニク君は、たしか3年前くらいからちゃんとした交流がある。日本のアニメやマンガが大好きで、腕にはワンピースのタトゥーがしてある。「よく来たなあ」と言って、実に嬉しそうに僕を迎えてくれた。

 彼とリサは、同じアパートの同じフロアに泊まっていた。たぶん、これは厳密には人を泊めてはいけないところなんじゃないか、と思ったのだが、「大丈夫だよ」と言って泊めてくれた。

 部屋は正直なとところかなり狭くて、室温も湿度もかなり高かったので、窓を開けっ放しで、床に寝袋で寝た。