IJA2018 日本人ファイナリストインタビュー

アメリカのIJA(インターナショナル・ジャグリング・アソシエーション)が開催するジャグリングの祭典・IJAフェスティバル

今年は、7月16日から22日、スプリングフィールドで開催。

スプリングフィールドはここ

1947年から数えて第71回目です。

日本のJJFは今年第20回目、世界最大のEJCですら、今年第41回目。

参加者は、アメリカ周辺国出身者が多い印象。(世界から集まるのは、どちらかというとEJC)しかし最近は、協会が世界に向けてどんどん発信をしています。WebマガジンのeJuggleもそうですし、Instagram や Youtube ビデオシリーズの Tricks of the Month でも、各国のジャグラーを頻繁に紹介しています。

そんなIJAフェスティバルの競技部門では、近年日本人のエントリーが非常に多くなっています。20162015(2018年7月8日訂正)年大会では、なんと個人部門出場は日本人のみでした。2018年の今大会も、日本人が数多くエントリーしています。どんな方々が出場するのだろう、と思い、PONTEでは、予選通過者の皆さんにメールインタビューを行いました。(ジュニア部門通過のかすやさんは、都合によりインタビューを見送り)

今回の意気込みや経緯、自身のジャグリングスタイルの見所を聞いてみました。

(公式の予選通過者発表ページはこちら。)

(ジャグリング歴は、2018年6月時点。)

 

Juggler Kentaro(ジャグラー賢太郎)

 

  • 道具:ボール
  • ジャグリング歴:25年
  • IJA出場までの経緯・意気込み:
    IJA総合個人部門でのファイナル出場は今回で4回目になります。IJAを知ったのは小学生の時です。私がジャグリングをはじめた頃は、全くジャグリングの教本が無く、唯一有ったのがIJAのビデオテープでした。ビデオテープがすりきれるまで何度もIJA決勝を見ました。特に大好きで昔から目標(現在でも永遠の目標)のジャグラーが、IJA95年ジュニア部門、97年総合個人部門で優勝して世界チャンピオンに輝いた、ブラディック氏です。いつの日かブラディック氏のようにIJAで優勝してプロジャグラーになりたいと思い、ずっとジャグリングを続けて来ました。IJAが無ければ、プロジャグラーにはなっていなかったと思います。私にとってIJAは、永遠の夢の舞台です。今回で4回目のファイナルですが、未だに納得の結果が出ておりません。自分で納得がいくまで、一生IJAを目指していきたいと思っております。
  • ジャグリングスタイルの見どころ:私がジャグリングをするプロップはボールです。世界で唯一と言われている、ボールでのトスジャグリングに数々の足技を融合させた、「アート・オブ・フットジャグリング」が私の代名詞と言われています。このアート・オブ・フットジャグリングを武器に4回目のIJA決勝を楽しみながら優勝を目指していきます。
  • アメリカでしたいこと:私は大の爬虫類マニアで特に蛇が大好きで沢山飼育しております。日本では規制が有るから飼育出来ないのですが毒蛇が好きです。時間が有れば、アメリカにしかいない毒蛇「カッパーヘッド」を動物園等に見に行きたいです。

まさやん

 

  • 道具:皿回し
  • ジャグリング歴:15年
  • IJA出場までの経緯:もともとはディアボロがメインでしたが、自分しかやっていないことを見つけようと思って、皿回しを始めました。はじめは、面白いけれどすごくないというのが正直なところ、そして難しいことが出来るようになっても、やっていない人にはわからなかったり、評価されなかったり、という事に苦しんで来ました。ジャグリングの大会に出れば客観的な評価に繋がる、と思いJJFなどに出場してきました。
    今年は他にも皿回しの人たちがIJAを狙っている、というのを聞いて、その中に自分がいなかったらきっと悔しいだろうなと思い、応募することにしました。
  • 今大会の意気込み:頑張ります。ひとまずいい演技をしたい。以前JJFに出た時は、仕事が忙しくなる前に、記念にあれもしたい、これもしたいという気持ちがありましたが、今回は仕事をしている中での出場です。時間がない。とはいえ、逆に集中できている気がします。
  • ジャグリングスタイルの見どころ:数がテーマです。皿回しは道具が2つあるので、その掛け算でアイデアの数は膨らみます。そして、ジャグリングの原点ともいえるナンバーズ。すごいと面白いを両立したいです。
  • アメリカでしたいこと:ヨーロッパに行った時、一緒に皿回しをしてくれる友達ができたのが嬉しかったので、今回もそんな友達ができたら嬉しいです。

花田充

 

  • 道具:皿回し
  • ジャグリング歴:5年
  • IJA出場までの経緯:湧き出たジャグリングの好奇心を満たすことを大切にしています。「IJAが面白そう」と好奇心が湧いたので挑戦しました。
  • 今大会の意気込み:賞を貰うよりも、ジャグリングを楽しみ、笑顔で福岡に帰ってくることを目標にしています。
  • ジャグリングスタイルの見どころ:「和風」の演技です。衣装と楽曲はオーダーメイドで製作していただきました。皿の模様にもこだわっています。皿回しの技ひとつひとつに注目していただけるのも嬉しいですが、演技全体から雰囲気を感じ取って観ていただけるともっと嬉しいです。
  • アメリカでしたいこと:カフェが好きなのでアメリカのスターバックスに行きたいと思っています。

上野亜揮

 

  • 道具:デビルスティック
  • ジャグリング歴:7年
  • IJA出場までの経緯:Cirque du Soleil(シルク・ドゥ・ソレイユ)のオーディションなどがなかなか無かったため、デビルスティックアクトをCirque du Soleilのキャスティングに興味を持ってもらいたかったので応募しました。キャスティングが視察に来るかは分かりませんが、少なくとも僕の戦いやすい舞台の中で、一番その確率があるのがIJAでした。
  • 今大会の意気込み:サーカス芸の中でもデビルスティックは極めて地味です。しかし、デビルスティックの魅力を僕はよく知っています。もちろん、金メダルを目指しているのは前提としても、それ以前にデビルスティックアクトの魅力を感じてもらいたいと思っています。
  • ジャグリングスタイルの見どころ:今回の演目では、デビルスティックの魅力を十分に引き出すことをテーマにしています。逆に言うと、メッセージやキャラクターなどは一切ありません。目の前で起こるありのままのデビルスティックの魅力を素直に受け止めてもらえるよう、あえて余計な事をしないようにしました。
  • アメリカでしたいこと:たくさんのジャグラーとおしゃべりしたいです。

KK Staff

 

かとけい(写真左)

  • 道具:スタッフ
  • ジャグリング歴:8年目(1年ブランクあり)
  • IJA出場までの経緯:僕は、千葉大学ジャグリングチームpossumというサークルに所属しているのですが、まわりの先輩方や同期が大会で結果を出したりJJFに出場するなど華々しく、自分も何か大きな結果を出したいと思っていました。そんな中、以前とある公演の関係で一緒に練習した相方のクラタクミと福岡のJJFで久々に再開した時に、是非次のJJFCSに向けて新しいスタッフペアのパフォーマンスをやってみようと意気投合し、チームを結成しました。そしてせっかくルーティンを作るなら、JJFだけじゃなくIJAも挑戦しちゃおう!という勢いでIJACSに挑戦する運びとなりました。
  • 今大会の意気込み:出るからには全力を尽くして優勝したいです!また日本のスタッフは海外ではおそらく知られていないと思うので、日本にはこんなスタッフのパフォーマンスがあるんだぞ!という印象を持ってもらえるように頑張りたいです。
  • ジャグリングスタイルの見どころ:なるべく丁寧にやることを心がけています。
  • アメリカでしたいこと:会場のスプリングフィールドの近くのボストンにも少し滞在するので、少し観光してみたいです。ジャグリング面では、海外のスタッフジャグラーと交流する機会は滅多にない機会なので積極的に交流していきたいです!

クラタ クミ(写真右)

  • 道具:スタッフ
  • ジャグリング歴:3年3ヶ月
  • IJA出場までの経緯:昨年のJJF会場にて、相方のかとけいさんに声を掛けていただいたことがすべてのきっかけです。当時の私にとって、日本のスタッフ界の中でも実力派であるかとけいさんは、強い憧れを抱くような存在でした。そんな方からのお誘いは本当に嬉しく、かとけいさんからの期待に応えられるよう、スタッフの技術を必死になって急成長させていきました。今回のIJA出場は、そういった「憧れの人からの期待に応えたい!」という想いの実りであると考えています。
  • 今大会の意気込み:スタッフジャグリングの魅力をこういった形で広く発信出来ることに、大変喜びを感じております。スタッフの知名度を上げ、界隈の裾野を広げて今後のスタッフジャグリングの発展を促す為にも、全力で優勝を狙います。
  • ジャグリングスタイルの見どころ:私はジャグリングを、身体動作を演出する手段として捉えています。スタッフによって迫力を増大させた、アクロバティックな身体動作が私の大きな武器です。また、トリックの難易度及び希少性にも妥協せず、ジャグラーとしても興味深い存在であることを目指しています。
  • アメリカでしたいこと:ジャグリングがしたいです!どこへ行っても、結局一番したい事はジャグリングです!

以上、日本人出場者のインタビューでした。みなさん、それぞれに気合が入っておられるようです。

チャンピオンシップ本番は、ジュニアが7月18日(インタビューは諸事情により載せられませんでしたが、日本からはかすやさんが出場)、総合個人部門とチーム部門が7月19日です。