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=== PONTE Weekly ==========
週刊PONTE 2019 vol.1
(通算第9号)2018/01/07
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PONTEは、ジャグリングについて考えるための居場所です。
週刊PONTEでは、人とジャグリングとのかかわりを読むことができます。
毎週月曜日、jugglingponte.comが発行しています。
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◆Contents◆
 
・青木直哉…ジャグリングがつなげるもの Weekly 第9回 「シンホーとヨウヨウ」

・Fuji…フジづくり 第9回「幼児期のものづくり」

・寄稿募集のお知らせ

・編集後記

バックナンバーはこちらから 

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◆ジャグリングがつなげるもの Weekly◆ 文・青木直哉
第9回「シンホーとヨウヨウ」

先日、東京に遊びに来た台湾人の友達を案内した。シンホーと、ヨウヨウだ。

シンホーはもともと京劇の学院出身。少年の頃からシルク・ドゥ・ソレイユに入りたいという夢を見続け、周りからは無理だと思われながら、ラスベガスでシルク・ドゥ・ソレイユの役を獲得した。今は台湾で体操を教えている。
ヨウヨウはシンホーのパートナー。もともとはダンサーだったが、今ではシンホーと一緒に会社を立ち上げて、台湾でサーカス絡みの面白い仕事をいっぱいしている。
彼らはこのところ本当に忙しくて、海外フェスティバルの視察に行ったり、アーティストを招聘して台湾でワークショップをやったりと、あちこち飛び回っていた。
そんな二人が、「ちょっと休みたい」というので、日本まで来て、観光をすることになったのだ。泊まっているのは浅草で、僕は一日予定をあけて、一緒に六本木の美術館に行くことにした。

まず、素敵なカフェが集う清澄白河に行って、ゆっくり美味しいコーヒーを飲んだ。
僕らの周りでは小さな女の子がちょろちょろしていて、背の高いテーブルの足場をアスレチックのように見立てて遊んでいた。シンホーは「サスケ!」と言って喜んでいた。そのお母さんは、昔台湾で勉強をしていたというので中国語が喋れた。
コーヒー豆を買って、六本木に移動する。途中で、PM Jugglingの板津さんも合流して、一緒にラーメン屋に行く。あまり時間がなかったものだから、ラーメン屋さんのカウンターに新しいジャグリングボールを並べたりなんかする。
シンホーは、「いいねえ」なんて言いながら、写真を撮っていた。
そのあと、21_21DESIGN SIGHTという美術館で、民芸に関する展示を見た。あそこは、展示が多すぎず、建築そのものも見ていて、そして中にいて、心地よい。シンホーもヨウヨウも気に入ったみたいだ。
美術館を見終わり、渋谷に移動することになっていたのだが、ふと僕が「歩いていく?」というと、「僕は前に、新宿から東京タワーまで歩いたことがあるんだ、もちろん、いいよ」とシンホーが言ったので、歩いて渋谷まで向かった。1時間以上歩いただろうか。その間も、お互いのことを話しあった。
あの有名なスクランブル交差点まで来て、上から写真を撮った。
電車に乗って新宿へ行って、今度は安田さん、Fuji君と合流し、お好み焼きを食べた。

別に特別なことはなかったんだけど、僕にとってはすごく嬉しい1日だった。
最近は、二人に会うときいつも「仕事中」なのだ。たとえば2018年の9月に行われたジャグリング・バトルのイベントでも僕はジャッジとして呼ばれて、彼らは運営で忙しかった。シンホーもヨウヨウもいつだって気さくに観光案内やらいろんなことをしてくれるのだが、やっぱりどこかで「仕事中」だということをこちらも意識してしまう。だからこうやって何も考えず、ただ一緒に観光客として街を歩けたことは、ささやかだけど嬉しいことだった。

(第10回へ続く)
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※当初はここで昨年夏のことをまとめていこうとおもったのですが、とんでもなく時間がかかることがわかったので、以降は、ホームページの方の連載で続けていくことにいたしました。連載へのリンクは、下記です。
http://jugglingponte.com/category/festivals-and-events/essays/eurotrip2018/
メルマガの方では読み切りを連載していきます。

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◆フジづくり◆ 文・Fuji
第9回「幼児期のものづくり」

先週までボールケースの製作についてお伝えしていましたが、今週は趣向を変えて子どもの頃のエピソードをひとつ話そうと思います。

これまでいろんなものづくりに手を付けてきましたが、つくるという行為そのものがとにかく好きで、一度始めると時間を忘れてのめり込んでしまいます。だから、よく次の日が学校であったり、仕事であったりしても夜通しで作業に没頭してしまうほどです。特に自分の場合は、欲しいものは自分でつくるという感覚が子どもの時からありました。そして、どれだけ低コストでハイクオリティのものがつくれるのか、それが自分にとっての挑戦であり、楽しみでもあります。
以前、大学の調べものかなんかで自分が通っていた幼稚園のシュタイナー教育について親に話を聞いていた時のことです。当時の自分はあまり意識していなかったんですが、改めて聞くとちょっと他の子とは感覚が違っていたなと思うエピソードがあります。

1996年にゲームボーイ用ソフト「ポケットモンスター 赤・緑」が発売され、ちょうど世代的にどハマりだったので、小学生の頃にはポケモンがとても流行っていました。特に低学年ではランドセルにポケモンのキーホルダーを付けている子がたくさんいました。

それが羨ましかった自分は何をしたのかというと…

母親にフェルトと糸、針、綿をもらい、自分でフェルトを縫い、綿を詰め、小さな「ピカチュウ」のぬいぐるみストラップをつくりました。確かあと「ウパー」(ウーパールーパーみたいなやつ)もつくった気がします。それをランドセルにつけて登校していた時期もありました。

時間が経ち改めて思い返すと、子どもの頃から体が自然とものをつくることに抵抗がなく、逆に欲していたんだなと感じています。親に頼めばキーホルダーくらい買ってもらえたかもしれませんが、あえて自分でつくったその理由は今となっては思い出せません。その時は手先の器用さを自慢したかったのかもしれないし、単純につくってみたかっただけだったかもしれません。あとは、今と同じように、この頃から無意識のうちに他人と同じことを嫌っていたのかもしれません。

そんな子どもでした。

by Fuji

(第10回へ続く)
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◆寄稿募集のお知らせ◆

週刊PONTEに載せる原稿を募集します。
800字以内でお書きください。
編集長による査読を経たのち掲載。
掲載の場合は、宣伝したいことがあればしていただけます。
投稿・質問は mag@jugglingponte.com まで。
締め切りは、毎週金曜日の23:59です。

◆編集後記◆ 文・青木直哉

今年一本目のメールマガジンです。
みなさん、お正月は忙しかったようで、板津さん、きんまめさんはおやすみで、青木とFujiの原稿のみ。

先週は、たくさん本を読みました。別にジャグリングに関係する本ではないんですが、やはり僕は本を読んで、それについて思いを巡らしみるのが好きみたいです。
ジャグリングを考える上でおもしろい本でもまとめてみようかな、と思いました。しばらく骨太にジャグリングについて考えるということをしていないから、自分にとっても頭のいい体操になるかもしれない。
ちょっと、方向性を考えてみます。

それでは、また来週。

PONTEを読んで、なにかが言いたくなったら、mag@jugglingponte.com へ。

○電子メールマガジン「週刊 PONTE」2019/01/07

発行者:青木直哉 (書くジャグリングの雑誌:PONTE)

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