ジャグリングがつなげるもの 欧州ジャグリング紀行2018 memory no.25

ヘナとペイ

パレードの最中に、うきうきとディアボロを回しながら大勢のジャグラーに混じって歩いていたら、うしろからどかーんと押された。なんだろう、と思ったら、ブロンドの髭が生えたドイツ人であった。

一瞬、いったい誰だろう、と思ったが、「久しぶりだな!」と言われて、ああー、と合点がいった。ヘナである。その後ろには、アジア人で背の低い女の子がいる。こちらはペイ。ヘナの彼女だ。

ヘナに会ったのは、数年前の香港だった。ジャグリングの練習会に行ったら当時香港に留学していたヘナがいた。そのあと横浜にも来て、案内してあげたこともあった。

ヘナはドイツの人間だが、なんだかアジア人に近い感覚を持っている節がある。それは、彼が香港や、台湾や、日本といったアジアの国々と、その言語に深い関心を持っていることと無関係ではないような気がする。彼女のペイは、台湾人である。

ヘナとペイとは、サン・ミゲル島の滞在中かなりの時間、一緒にいた。

ショーを観に行くのも彼らと一緒だったし、島をレンタカーで一緒に回ったのも彼らだった。