カテゴリー: エクストリーム芹川のワーホリジャグリング in オーストラリア(月刊)

第6便 (2018/11(の分)) クイーンズランドが誇る伝説のジャグラーTerry The Great

 

PONTEをご覧の皆さん、どうもエクストリーム芹川(@Exseri)です。
ワーホリ×ジャグリングin Australia 第6便ということで、今回はブリスベンで出会ったサーカス歴25年、生きる伝説ジャグラーの”Terry The Great”(以下テリーさん)にインタビューしてきたので紹介します。

テリーさんとの出会い

私がオーストラリアに来て半年が経った頃、ブリスベンで2か月に1度開催されているファイヤーフェスで、5ファイヤートーチを投げている人を見つけました。当時、ブリスベンで5クラブが投げれるのは自分だけだと思っていたので驚きでした。彼がパフォーマンスをすると会場の全員が注目し、拍手が沸き起こっていたのを覚えています。技術はもちろん、明らかに見せ方が上手く、リズミカルに動く様子を見て、ただ者ではないオーラを感じ取りました。とても面白い人で、ジャグリングのことを語り出すと止まりません。

テリーさんのショー

テリーさんのショーの様子。どこか神聖さを感じます。

彼の車には常に道具がぎっしり詰まっており、いつでもパフォーマンスが出来るようになっています。何度か一緒にバスキングをしたのですが、次々と見たことのない技やネタが飛び出てきて驚きました。ディアボロのトリックは熟練を感じさせる安定感で、すぐにストリートが観客で埋まってしまいました。コンタクトボールやハットを使ったバランス技が、ストリート上とは思えないくらいにハイレベルで、人間は極めればこの領域に達することが出来るのか…と衝撃を受けました。

テリーさんの経歴

オーストラリア、クイーンズランド南部のサンシャインコースト出身。1994年、12歳の時に一輪車のショーを見て感銘を受け、弟と一緒にジャグリングの練習を始めました。8か月の練習の末、一輪車の上で3クラブカスケードが100キャッチ続くようになったそうです。そして、僅か3年後の1997年にはシドニーで開催されたディアボロコンテストで1位になります。当時、オーストラリアではYoho!というジャグリングショップがディアボロを販売しており、とてもポピュラーだったそうです。その中でもテリーさんは数少ない3ディアボロが回せるプレーヤーだったそうです。その後、幾つものディアボロ大会にて優勝し、タスマニアで開催されたAustralia national contemporary circus festivalへの出場権を得て、サーカスの道を歩み始めたそうです。翌年の1998年にはIJA championsipsのJunior部門に出場します。演目は3,4クラブに1,2,3ディアボロ、そして一輪車の上で5クラブをやっていたそうです。IJA公式ページには、彼が6クラブを12キャッチした記録も残っています。たったの4年でここまでのジャグリング技術を身に付けていたということに驚きです。

1999年からは地元のサンシャインコーストの隣町にあるNoosa Art Theatreにてショーを行うようになります。弟のSimonと二人でショーを行うこともあったそうです(彼は2004年に東京で開催された一輪車の世界大会で2位になっています)それから現在に至るまで、オーストラリアの様々なサーカスツアーに参加し、ショーをする生活を送っているそうです。

テリーさんの自慢の技

ショーの中で行っている技だと、一輪車の上でハットを鼻に乗せてバランスを取りながら3クラブカスケードをする技が自慢だそうです。(私はまだやっているのを見たことが無いのですが、彼のスキルを見ていると可能だと思います)過去にはスティルトに乗りながトーチを5本投げたり、一輪車の上で7ボールや6クラブを投げたりしていたそうです

テリーさんの尊敬するジャグラー

テリーさんに尊敬するジャグラーを聞くと、長いキャリアということもあって、私の聞いた事の無いサーカスアーティストが沢山いました。

まず、Haggis McCloudとSergei Ignatovの二人がテリーさんにジャグリングの技を教えてくれたそうです。Sergei Ignatovは1980年代から活躍していたジャグラーで、Youtubeで検索してみると白黒の映像が出てきました。古いサーカス映像でよく見る、恐ろしく高い技術力です。この人達から直々にジャグリングを教わっていたということにも驚きでした。また、テリーさんはEnrico Rastelli(1896-1931)というサーカスアーティストをとても尊敬していて、映像を見て技や動きを研究していたそうです。
その他にも、Anthony GattoやSean McKinney、Toby Walker、Kris Kremo、Charlie Fry
Tony Firebougなどの有名なジャグラーにも会ったことがあるそうです。IJAの大会では矢部亮さんにも会ったことがあると言っていました。
ジャグラーの他にも、Michael JacksonやDavid Copperfield、Michael Flatley、が〜まるちょばのダンスやマジックを見てとにかく研究し、動きを学んだそうです。
ストリートパフォーマーの中で尊敬しているのは、オーストラリア出身のThe Space Cowboyというバスカーで、体を張る芸が好きだそうです。(彼は剣飲みのギネス記録保持者だそうです)

テリーさんの次の目標は?

数々のサーカスショーにてパフォーマンスを行ってきたテリーさんですが、まだ達成していない目標があるそうです。それは、豪華客船の中でツアーをしながらショーをすることだそうです。シドニーとクイーンズランドを結ぶ船の中で海賊のコスチュームをしながらパフォーマンスがしてみたいと言っていました。凄く似合いそうです。過去に数回日本に行ったこともあるそうで、90年代に代々木公園でバスキングのショーを行ったこともあるそうです。また日本に行ってパフォーマンスがしてみたいそうです。

まとめ

テリーさんとブリスベンのバスカー達で写真

最後に、テリーさんにジャグリングとは何かを聞くと、「Juggling is life(ジャグリングは人生)」と即答されました。彼にとってジャグリングのテクニックを高めることは、自分自身を高める事だそうです。25年経って十分なスキルを身につけた今でも、まだまだ練習することが大好きだそうです。会話していてもすぐに帽子でバランスを始めてニコニコしている様子を見て、本当に芯からエンターテイナーなんだなあと思いました。自分はまだまだジャグラーとして若手ですが、テリーさんと話すことで、ジャグリング・サーカスの歴史を知る楽しさに気付きました。■

 

筆者とテリーさんのパッシングの様子


テリーさんのショーの様子。2005年の映像だそうです。当時すでにハイレベルなショーを行っていたことが分かります

Terry the great (instagram)


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第5便 (2018/10) Melbourne Juggling Convention 2018 レビュー

Melbourne Juggling Convention 2018 レビュー

2018年9月28日~10月1日にオーストラリア第2の都市メルボルンにて開催されたMelbourne Juggling Convention 2018(以下MJC)に参加してきたので、レビューさせて頂きます。

今回は、メルボルンに10日間と長めの滞在をしました。

その理由は、Melbourne Fringe Festivalというサーカスイベントの時期で、MJC以外にも複数のショーやイベントが同じ週に開催されていたからです。

多くのMJC参加者も参加していたので、それらをまとめて紹介していきたいと思います。

 

メルボルンについて

(メルボルン市内で見つけたウォールアート)

私自身、今回で2度目のメルボルン滞在でした。

前回はSpinfestに参加した際に訪れたのですが、会場が山の中で観光が出来なかった為、実質今回が初めてのメルボルン滞在になりました。

オーストラリアは日本とは季節が逆の為、9月下旬は春のはずですが、まだまだ寒く、日中は暖かいものの日が沈むとかなり冷え込み、朝方は10度を下回るような気温でした。

私の住んでいるブリスベンは既に暖かくなってきていたので、同じオーストラリアでも地域によって季節の差があることを感じました。

メルボルンはアートが盛んな都市で、街のいたる所に絵が描かれていたり、彫刻や銅像が立ち並んでいます。

サーカス学校や劇場も沢山あり、サーカスイベントの告知ポスターもあちこちで見かけました。

 

JuggLife単独ライブ

 

(JuggLife公演後に出演者のByron(右から2番目)と記念写真)

9月23日(日)と25日(火)の2回、メルボルンのジャグラーByron HuttonとRichard SullivanのコンビJuggLifeの単独ライブが開催されました。

最近までRichardがストックホルムのサーカス学校に行っていた為、代わりにJoe FisherがByronの相方をしていたそうです。

ショーは約1時間で、小さな劇場で行われました。

観客との一体感も強く、彼らの得意とするリングのナンバーズパッシングや、クラブのシンクロシークエンスを間近で見ることが出来ました。

Byronはこの他にソロライブBit by Bitを同時開催していました。

私は都合が合わず見れなかったのですが、MJC参加者の多くが両方のショーを観に行っていたそうです。

 

IJA Regional Competition

(IJA会場の看板)

MJC前日に、 IJA主催の大会がメルボルン市内にある劇場にて開催されました。

出場者は全部で5人。昨年はエントリーが多く事前審査もあったそうですが、今年は応募が少なく応募者全員が出場となったようです。

メルボルンのサーカスアーティストSimon Wrightによる、老婆になりきったMC(彼の定番ネタ)によって進行されました。

クリームを塗ったマフィンが観客席の上を飛んで行ったりして、大会であるにも関わらず観客の笑いが絶えることがありませんでした。

審査は昨年のチャンピオンJoe Fisher、MJCゲストのEmil Dahlら数名によって行われていました。

優勝はコンテンポラリーなディアボロ演技を披露したJordan Twartzでした。

身体の使い方がとても美しく、ディアボロを斜め45°に傾け地面を転がす技が印象的でした。

 

PHAT CAB CLUB

9月28日(金)と29日(土)の2回、Joe Fisherと姉のAnna Fisherが監督を務めたサーカスショーPHAT CAB CLUBが開催されました。

最近注目のジャグラーJoeが手がけているだけあって、会場には沢山のジャグラーが見に来ていました。

ショーは前半、後半に分かれて1時間半程度。

チケット代が安いと感じるくらい充実した内容でした。

様々なジャンルのサーカスアーティストが出演していたのですが、中でも自分が印象的だったのはアクロバットの二人組で、寝ている相方の体の上で飛び跳ねたり、バック転をするといったスリリングなショーでした。

前半はAnnaのフープアクト、後半はJoeのクラブアクトが会場を沸かせていました。

たまたま私の隣の席にJoeのお父さんが座っていて、子供の活躍をとても嬉しそうに写真を撮っていました。

 

JuggleLabの練習会

(JuggleLab練習会の様子)

毎週水曜日の夜7時~9時はBlue Circus Studioというサーカスジムでジャグリングの練習会が開催されています。

一人5ドルで参加出来ました。

練習場は少し狭いですが、MJC前ということで沢山のジャグラーが来ていました。

後半はずっとコンバットで盛り上がっていました。

 

MJC会場

(MJC会場の様子)

会場となるCircus OZはサーカス学校で、普段は沢山の生徒がいるようでした。

会場は少し狭めでしたが、合計約150人の参加があったそうです。

オーストラリア国外からも沢山のジャグラーが集まってきていました。

たまたまコロンビアからメルボルンに遊びに来ていたというジャグラーや、他のサーカスイベントでイギリスからメルボルンに来ていたジャグラーも参加していました。

道具のジャンルはクラブかボールが多く、シガーボックスやデビルスティックは一人も見かけませんでした。

会場の壁にワークショップ用のホワイトボードが貼ってあり、参加者が自由に開催・参加することが出来ました。

ゲストのEmil Dahlによるリングのワークショップはとても人気だったようですが、午前中の開催で私は寝過ごしてしまいました。

他にもクラブパッシングのワークショップや、バスカーによるバスキングワークショップなどがありました。

物販は2日目だけありましたが、ディアボロとデビルスティックが少し販売されているだけでした。

 

MJCガラショー Sirkus Circus

(ガラショーに出演した筆者の様子 photo by John Fisher)

 

(ガラショー出演者の写真 photo by Julian Orbach)

MJC1日目の夜に、会場隣のサーカステントの中でSirkus Circusという名目のガラショーが行われました。

MJC参加だけではなく、一般の方もチケットを買って見ることが出来ました。

出演者は全部で8組。

ニュージーランドのジャグラーDeggeとZane兄弟によるMCで進行されていきました。

私もトップバッターとしてショーに出演させて頂きました。

ラストはゲストのEmil Dahlのリングアクト。

EJCでも同じアクトを見たのですが、今回は舞台袖から見ていました。

技が決まるたびにオーディエンスが盛り上がっているのが良く見え、ライトが照らされているEmilは神聖な生き物のようでした。

 

MJCレネゲードショー

(レネゲードショーにてけん玉を披露している日本人トリオ 左から筆者、Lisa、Kozo photo by Julian Orbach)

MJC3日目の夜にレネゲードショーが開催されました。

オーストラリアのジャグラー界隈ではおなじみCiaraさんのMCのインパクトが強すぎて、実質半分くらい彼女のショーだったと思います。

逆立ちして観客にリングを投げて足に掛けさせたり、風船ガムを2重に膨らませたり、よくそんなにネタをもっているなと感心しました。

レネゲードショーですが仮装は必要が無く、参加したい人はステージ横の椅子に座って順番を待つスタイルでした。

私はニュージーランド在住の日本人ジャグラーのKozoとLisaと3人でけん玉を披露してきました。

そういえば、2月に開催されたNew Zealand Juggling and Circus Festivalのレネゲードショーでけん玉の止め剣を披露して以来、ニュージーランドと一部オーストラリアのジャグラーから私は「スパイク」と呼ばれています。

今回のステージでも空前のスパイクコールが沸き起こり、とても盛り上がって頂けました。

 

メルボルンでバスキング

(メルボルンでバスキングをしている筆者 photo by Kozo Komatsubara)

メルボルン滞在期間中の空いている日に、バスキングにも挑戦してきました。

メルボルンはオーデイション制度のブリスベンとは違い、安全講習会に参加し10ドルを支払えば3か月有効なバスキングライセンスを貰うことが出来ます。

サークルアクトを行える場所は少ないのですが、常駐スタイルのバスキングが可能な場所はかなり多く、またアンプも使用可能なため町中のいたるところでギターを演奏している人がいました。

残念ながら天候に恵まれる日が少なく、思ったようにバスキングが出来なかったのですが、数回ショーを行うことが出来ました。

また、他のバスカー達のショーを沢山見ることが出来て、とても良い刺激になりました。

 

まとめ

(泊めてもらったシェアハウスの庭。練習し放題)

今回はメルボルンで複数のジャグリングイベントに参加できた為、とても充実した滞在ができました。

他の参加者たちも複数のイベントに参加していたようで、全てをひっくるめてのMJCだったと思います。

サーカスという括りで見るともっと沢山のイベントがあったようなので、メルボルンという街はアートで溢れていると思いました。

また、滞在期間中はSpinFestで知り合ったポイスピナー達のシェアハウスに泊めてもらっていました。

彼らは別のFlowアートのイベントに参加していてあまり会えなかったのですが、何でもシェアハウスに住んでいる8人全員がジャグラー、Flowアーティストで、家中にポイやスタッフが落ちていました。

庭も広く自作のサーカス器具があって練習し放題で、とても快適な滞在が出来ました。

お世話になったメルボルンのジャグラーの皆さんありがとうございました。

もう少し暖かい時期になったらまたメルボルンに遊びに来たいなあ。

 

(MJC終了後は皆でアイスを食べるのが恒例らしい。Emilもこの表情。翌日JJF出演のため日本へ旅立ちました)

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第4便 (2018/9) オーストラリアのコメディアンジャグラーMichael Connel

ワーホリ×ジャグリング第4便ということで、今回は私がオーストラリアで出会ったコメディアンジャグラーMichael Connelを紹介します。

Juggler vs Gravityにて宇宙からやって来たMichael

Michael Connel プロフィール

メルボルン出身 ブリスベン在住
ジャグラー、コメディアンとしてオーストラリア各地で活躍中。サーカス学校での指導も行っている。2011年にはオーストラリアの才能発掘バラエティショー、”Got Talent”にも出演。

私は2018年2月にQueen Street Mallで行われたバスキングライセンスのオーディションで彼に出会いました。

その後、彼のYouTubeチャンネルを見てコメディアンであることを知りました。オーストラリアのジャグリング、バスキング、サーカス関係者で彼を知らない人はいません。

2018年7月14日にThe Sideshow West End(ワーホリ×ジャグリング第2便参照)にて彼の新作ショー「Juggler vs Gravity」が公演されました。

観客の子供とジャグリングしている様子

ショーは約45分。子供向けで、前列には子供用のスペースが設けられていました。宇宙らしいBGMと共に、宇宙からやって来たMichaelが登場し、ショーが進んでいきます。

彼の特徴は何と言っても、コメディアンならではのトークスキル。彼の口からは次々とジョークが飛び出し、大人も子ども関係なく観客を笑いの渦に巻き込んでいました。

観客の使い方も素晴らしく、私も学ぶことが多くありました。中でも私が面白いと思ったのは3ボールカスケードをしながら観客が言った動物の真似をするといったもので、表情や動作の細かいところまで似せていて即興とは思えないクオリティでした。

ジャグリングスキルも素晴らしく、一輪車に乗りながらのジャグリングや、低い天井での3クラブバッククロス(2回転)がとても安定していました。

ゴリラの真似をするMichael

また、8月20日にブリスベン市内で開催されたFast&Looseというパ、フォーマーが集まり各々がショーを披露し合うイベントにて、再びMichaelのショーを見る機会がありました。Juggler vs Gravityとは違って大人向けで、ブラックジョークを交えたトークで観客を笑わせていました。

Fast&LooseでのMichael

Michaelは元々ジャグラーではなく、10代の頃からコメディアンとしてトークだけでステージに立っていたそうです。その後トークにジャグリングを組み込んで現在のスタイルに至っているとのことでした。ジャグリングがきっかけで大道芸を始めトークを磨く人は沢山いますが、彼の場合は逆です。また、観客を一人でも不快な思いにさせないようなトークを常に心掛けているとのことでした。そういった背景から、彼のショーは老若男女問わず、自然と笑いが起こり、皆に愛されているんだなと感じました。

Michaelと筆者とマジシャンAaron

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第3便 (2018/6) ブリスベンに生きるバスカー達

 

●はじめに

私は2018年1月から、オーストラリア第3の都市ブリスベンにて、バスキングをしながら生活しています。(上写真のパフォーマーは筆者)

バスキング(Busking)とは、日本でいう大道芸のことです。バスキングを行う人のことをバスカー(Busker)と言います。バスカーは路上で芸を披露し、観客から貰う投げ銭を収入にしています。

日本ではまだ合法的に行える場所は少ないですが、オーストラリアではバスキングが合法的に仕事として認められており、路上で様々なバスカーを見つけることが出来ます。

今回の記事では、私が実際にバスカーになって気付いた、ブリスベンのバスキング事情をレポートしたいと思います。

 

●バスカー紹介

まずは、ブリスベンの中心にあるショッピングモール、Queen Street Mallのバスカーを紹介していきます。

 

●Aaron(マジシャン)

爽やかな笑顔でカードとカップの演技を得意とする現役大学生マジシャン。
私はいつも彼と交代でバスキングしています。2018年6月現在、Queen Street Mall内でサークル形式(観客を囲んでショーを行い、最後に投げ銭を貰うスタイル)のバスキングを行っているのは彼と私だけです。

 

●Konstantin(バイオリン)

アルゼンチン出身のイケメンな彼。ブリスベンシティに住んでいる人なら誰もが彼のことを知っています。

モール内を歩いていると彼の奏でる心地よいバイオリンの音色が聞こえてきます。彼は10歳の頃からバイオリンの演奏を始め、同時にバスキングを始めたそうです。彼の弟、Nikitaもまたバイオリンのバスカーで、兄弟で交代しながら演奏しています。

Konstantin のインスタグラム : https://www.instagram.com/musickonstantin/

●Wayne(バルーンアート)

彼はブリスベンの人々から、Mr.Balloon manという愛称で親しまれています。

朝から晩まで1日中バルーンアートの販売を行っています。なんと驚くことに、20年以上のキャリアがあるそうです。彼の作ってる作品はどれもマジックでペイントされており、可愛い作品ばかりです。中でもスパイダーマンは子どもたちから人気のようです。モール内には彼の作ったバルーンを持ってニコニコした子供たちが沢山歩いています。

 

●Jared (スプレーアート)

彼もまた、20年以上のキャリアがあるそうです。彼の描く絵はCGのような画風から油絵のような画風まで様々な種類があり、スプレーだけで描かれているなんて信じられません。

彼の作品は自身の公式HPからも見ることが出来ます。

続いて、シティからブリスベン川を渡って南側、South Bank Parkのバスカーです。

 

●Stuntman Jim(ジャグラー)

South Bank Parkの広場に行くと、本格派パフォーマーのバスキングを見ることが出来ます。

ブリスベンを拠点にしている彼は20年以上の芸歴があり、オーストラリアのGot Talent (編集部注:イギリス発祥の審査型バラエティ番組) にも出演したことがあるそうです。小さな自転車に乗りながらのナイフジャグリングや、高い一輪車に乗りながらのハイレベルなファイヤージャグリングは圧巻です。

次に、路上で出会ったバスカーを紹介します。

 

●Sandro(ミュージシャン)

毎日夕方5時を過ぎると、King George Square前は彼のライブステージに変わります。

イタリア出身の彼は、ピアノ、ギター、ドラム全ての楽器を演奏し、そんな彼の父は音楽学校の創設者だそうです。私の友達は彼のことを「ブリスベンのエド・シーラン」と呼んでいます。私も彼のギターの弾き語りが大好きで、バスキングが終わった後いつも聴き入っています。

 

●Mat(ジャグリング)

私がブリスベンに来て初めに出会ったバスカーです。

路上でよく見かける彼は、かなり使い込んだビーンバッグ3つでカスケードとリバースカスケードを繰り返しながら何かを喋り続けています。やっていることは大したことではないのに、不思議と彼の帽子には次々と投げ銭が入っていきます。早口で何を言っているのか分からないのですが、彼を見ていると何故か心がほっこりします。

娘が小さい頃、一緒にサーカスを見てカスケードの練習をしたことがきっかけで、2年前からバスキングを始めたそうです。私がブリスベンに来た頃、彼にバスキングが出来る場所を尋ねたところ、丁寧に紙に書いて教えてくれました。それ以来、会う度に立ち話をして、人柄の良さを感じ、一緒にバスキングをする仲になりました。最近は4ボールファウンテンに挑戦したいそうです。

●ブリスベンでバスキングをするには

基本的に路上は一部区域を除きどこでもバスキングが可能です。

しかし、ブリスベンの中心で最も人が多く集まるQueen Street MallとSouth Brisbane Parkではライセンスが無いとバスキングをすることが出来ません。

Queen Street Mallのライセンスを取得するには、2か月に一度開催されるオーディションに合格する必要があります。

オーディションの制限時間はたったの3分で、審査はかなり厳しいです。私が受けた際は約70組がエントリーしていましたが、合格したのはわずか2,3組でした。

ライセンスが発行されるとQueen Street Mall内ならいつでも好きな場所で自由にバスキングを行うことが出来ます。ただし、アンプと火気の使用は禁止されています。

違反をしない限り更新が可能で、再度オーディションを受けることなくライセンスを維持することが出来ます。

South Brisbane Parkでは、管轄に申請料を支払うことで3か月のライセンスを取得することが出来ます。どちらの区域も、バスキング内容によっては受理されない場合がるようで、私の友人はアートの販売を申請しましたが受理されなかったそうです。

これらのライセンスが必要な場所は常に安定した人通りがありますが、それ以外の路上は曜日や時間帯によってかなり変動があるためバスキングが難しくなります。

そうした背景から、ライセンスを持っていない又はアンプを使用したいバスカーはQueen Street Mall周辺の路上でバスキングをしています。

中でもKing George Squareという駅の前は人通りが多い為、夕方はバスカー達による場所の奪い合いになっています。また、ライセンス必要区域内にて無許可でバスキングをしているのが警備員に見つかると、罰金を取られるそうです。

実際に過去に罰金支払ったバスカーに話を聞きましたが、驚くほど高い金額でした。

ブリスベンに限らず、オーストラリアの主要都市ではオーディションに合格するか申請料を支払って説明会に参加することで合法的にバスキングを行うことが可能です。

 

●ブリスベンでバスキングをやってみよう

バスキングが終わると声を掛けてくれる人が沢山います。そこでコミュニティーが増えるのもバスキングの魅力の一つです。

そうして出会ったうちの一人、日本からワーホリで来たアキラ君。彼は不幸にも数日前に財布を盗まれ、次の仕事が始まるまで生活するお金が無くて困っている様子でした。ドラムが特技だったので「バスキングやってみたら?」と提案したところ、翌日には近くのレストランのオーナーに交渉して掃除用のバケツをゲット。早速バスキングにトライしてみました。

彼のドラム技術は見事で、初めて叩くというバケツでも全く問題ないようでした。1時間挑戦すると16ドル、さらに粘ったところ一晩で100ドル近く入り、無事に次の仕事にたどり着けたそうです。まさに、芸は身を助けるといったところです。

 

●まとめ

現状、ブリスベンのバスキングは他の都市に比べて難しいようです。

まず、ライセンス取得の難易度が高いこと。

メインストリートであるQueen Street Mallのオーディションは2か月に1回しかないため、新規参入が難しいこと。

また、街全体として坂が多く、道幅も狭いためバスキング出来る場所が少ないこと。

ビジネス街で観光客が少ないため、人が止まりにくいこと。

などが理由として挙げられます。
バスキングのスタイルにもよりますが、事実、過去にブリスベンで活動していたバスカーがメルボルンやシドニーに行ってしまった例が沢山あるそうです。

しかし、長いキャリアを持ち市民から愛されているバスカーも多いことから、この街に適応したバスカーのみが生き残っているようです。

ジャグラーなら誰もが一度は意識するバスキング。日本ではまだまだ認知度が低く、始める難易度も高いですが、ストリートに出るという行動はとても良い経験になります。

オーストラリアに来た際はバスキングを見て楽しむ。

 

そして、ジャグラーなら是非バスキングをやってみると良いと思います。

ブリスベンバスカー達と

 

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第2便 ブリスベンのジャグラーが集うカフェ-THE-SIDESHOW-WEST-END

●はじめに

先月からワーホリジャグリングを連載させて頂いているエクストリーム芹川です。
私は2018年1月からオーストラリア第3の都市ブリスベンで暮らしています。
ブリスベンは亜熱帯気候に位置しており、年間を通して暖かく過ごしやすい街です。
アートも盛んで、街には美術館や博物館、歴史的建造物が沢山あります。
今回の記事では、私がブリスベンで出会った、地元のジャグラーが集うユニークなカフェ「THE SIDESHOW WEST END」を紹介します。

●どんなカフェ?

THE SIDESHOW WEST ENDはブリスベンの中心街からバスで15分程のWest Endという場所にあります。少し奥まっているので、知らない人は素通りしてしまうかもしれません。


手前がカウンター、奥が練習スペースになっています。倉庫を改装して作られており、天井が高いです。壁面はお洒落なペイントが描かれており、普通のカフェでは味わうことのできない雰囲気があります。中に入るとチャイの良い香りとエスニックなBGMが聞こえてきて、とてもリラックスすることができます。


カウンターで飲み物を注文すると、その場ですぐに作ってくれます。
カフェの従業員は全員ジャグラー。お客さんがいないときは奥で練習しています。自由な働き方からもオーストラリアらしさが伺えます。


私のお気に入りはグリーンスムージー。ライスミルクをベースに作られており栄養満点。暑い日に練習しながら飲むと最高です。

カフェ内でジャグリング関連の道具も販売しています。さすがFlow artの国というだけあって、スイング、ファイヤー関連の商品が充実しています。なぜかハンモックも売っていました。キャンプ場でくつろぎながらファイヤーを楽しむということなのでしょうか。

(天井が高くて練習が捗る)

奥の練習スペース。平日の午後2時~6時まで使うことが出来ます。ジャグラーだけでなくダンサーやアクロバットアーティストなど、様々なジャンルの人たちが集って練習しています。床がコンクリートなので傷つける心配もありません。地元の人たちはみんな裸足で練習しています。足の裏が強いのでしょうか。大型の扇風機が設置されており、暑い日でも快適に練習することができます。オーナーにお願いすると、スピーカーから好きな音楽を流せます。よく有名ジャグラーのBGMを流して、みんなで盛り上がりながら練習しています。

(Philによるコンタクトポイのワークショップ)

毎日、夕方から様々なワークショップが開催され、多くの生徒たちで賑わっています。
フラフープ、ポイ、子どもサーカス、ジャグリング、ドラゴンスタッフ、ヨガ、アクロバット、ズンバ、ソウルダンス…などなど、様々な教室が開かれています。
生徒のほとんどが初心者で、誰でも気軽に参加することが出来ます。複数のワークショップに参加している生徒もいました。
私はアクロバット教室に参加しました。バック転の習得を目指しましたが、身体が硬すぎて出来ませんでした。語学学校の授業とは違い、英語で実技を教わるという良い経験になりました。

●オーナーはどんな人?

カフェのオーナーはJaronとSmilie。2017年4月「Flow artを教える場所を作りたい」という理由でカフェをオープンしたそうです。

JaronはブリスベンにおけるFlow artの中心人物。Webデザイナーかつフォトグラファー、さらにファイヤーアーティストという多彩な肩書を持っています。内装の凝ったデザインや照明も全て彼の手作り。

Smilieはコーヒーとギターが大好きなジャグラー。10年前にダブルスタッフに出会いFlow artにのめり込んだそうです。現在はクラブジャグリングに熱中していて、いつもニコニコしながら練習しています。
オープンからたったの1年で沢山の人達がこのカフェに集まってくる理由は、彼らのカリスマ性、そして暖かさにありそうです。

●カフェはどんな存在?


カフェに来ていた人達に、「あなたにとってTHE SIDESHOW WEST ENDはどんな存在ですか?」とインタビューしてみました。

フープWSの生徒「家族同然。Smilieがお母さんみたいな存在。週に3回は来ている」
ポイWSの生徒「毎回来るたびに沢山の友達が出来る、最高のコミュニティー」
カフェで働いているBecca「このカフェには様々な国の人がやって来る。私はここで出会ったメキシコ出身の友達にスペイン語を教えてもらっている!」
オーナーのJaron「このカフェは従業員だけじゃなくて、ワークショップ先生と生徒、地元のジャグラーやアーティスト、みんなの協力が合って成り立っているんだ。だからユニークなことが出来るんだ。」

インタビューを通して、このカフェが人と人を繋ぐコミュニティーになっていることに気付きました。

●West End Fire Festival


2018年4月28日、カフェ近くの公園でWest End Fire Festivalが開催されました。2006年から続いている歴史のあるフェスで、当時からJaronが主催を務めているそうです。フェス当日、ブリスベン中のジャグラーはもちろん、大勢のサーカス関係者が集合しました。想像していたよりも参加人数が多く、「ブリスベンのジャグラーこんなにいたのかよ!」と驚きました。飲食の出店もあり、規模の大きさに気付かされました。第1便で紹介したメルボルンのSpinfestにもひけをとらない盛り上がりで、DJが流すお洒落なBGMの中Flow Artを楽しむことができました。

●まとめ

THE SIDESHOW WEST ENDというカフェは、ブリスベンのジャグラー達はもちろん、皆から愛されていました。私自身、このカフェが本当に大好きで、毎週通っています。そして、地元の人と沢山が交流できるので、私のワーホリにおける大事な英語の勉強の場になっています。もしブリスベンに来られる場合は、是非このカフェに来て、練習しながらコーヒーを嗜んでみてはいかがでしょうか。

【THE SIDESHOW WEST END】
349 Montague Rd, West End QLD 4101 Monday to Thursday 3pm – 8pm 
Some Saturdays 9am-2pm

HP http://sideshowhub.com.au/

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第1便 (2018/4) Spin Circus Fest 2018レポート

2018年1月18日~22日、オーストラリア第2の都市メルボルンにて開催されたSpin Circus Fest (Spinfest 2018) に無計画弾丸ツアーで参加してきたので、レポートしたいと思います。

Spinfestは、2010年より毎年開催されているサーカスイベントです。ジャグリングはもちろん、ダンスやヨガ、アクロバットなど様々なジャンルのパフォーマーが集まります。

チケット手配

以前からこのイベントの存在は知っていたものの、語学学校だけで精一杯だったため、よく調べもせず参加を諦めていました。

参加を決めたのは、既にイベントが始まって1日目の夜のこと。チケットは$250(全日参加・大人料金)と少々高めでしたがまだ間に合うと思い、速攻でチケットとメルボルン行きの飛行機を手配、翌日の語学学校は無断欠席しブリスベンからメルボルンへと飛び立ちました。

会場までのアクセス

メルボルンに着くと気温は45度。この日は特に暑かったそうです。

実はこの時、空港から会場までのアクセスが未定のままでした。Spinfestの会場は山の中にあるキャンプ場。公共交通機関は無し。最寄りのGeelong駅からは45km程あり、Uberを使っても片道$80、徒歩だと約10時間との表示。イベント初日と最終日はシャトルバスの運行がありましたが、自分は2日目からの参加なので使えず。

とりえあず運営のfacebookページにメッセージを送り、「このままでは最悪ヒッチハイクになるのでは・・・」とドキドキしながらGeelong駅へ向かいました。駅に着く直前、運営から「ちょうど今日来るジャグラーがいるから、迎えを手配するよ!」との連絡が。

駅前でクラブを片手に30分ほど待っていると、沢山のポイとスタッフを積んだ1台の車がやって来ました。迎えに来てくれたのはサーカス学校出身のDan。初対面にも関わらず、沢山話しかけてくれました。私の拙い英語力でも、共通の趣味があるおかげか不思議と楽しく会話ができました。会場までは車で1時間半、想像以上の山道を走りました。道中、カンガルー飛び出し注意の看板があり、オーストラリアであることを実感させられました。

キャンプの様子

会場の様子

会場はキャンプ場で、広場と小屋の中で練習が出来るようになっていました。
日差しが強く、とにかく暑いのでジャグラーはタープの下で練習していました。湿度は高くないので、日陰に入ると心地よく練習ができます。

広場の中央にはトランポリンやシーソー、空中ブランコが設置されており、アクロバットの練習をしている人も沢山いました。

小屋の中はステージが設置されており、主にゲストが練習用に使っていました。その光景は、これまで動画で見ていた海外のジャグリングフェスティバル。夢のような空間です。

会場

食事は会場内にあるレストランで朝昼晩、決まった時間にのみ食べることが出来ます。近くにスーパーやコンビニも無いので、時間を逃すと食べれません。メニューは3種類ほどから選べて、どれも美味しい物ばかりでした。

みんなで食事

宿泊

キャンプ場は自由に使うことが出来るため、各々でテントを持参してキャンプしていました。私はテントを持っていなかったため、ドームと呼ばれているコテージのような建物を使わせてもらいました。部屋の中は二段ベッドが4つあり、枕とシーツ、コンセントも完備されていました。日中と違い夜間は冷え込むため、持って行った寝袋を布団代わりにして寝ていました。

ドームの様子

トイレとシャワーは別の建物に設置されており、山の中にもかかわらず温水のシャワーが使えました。

参加者

男女半々くらいの計60人程度。殆どがオージー(オーストラリア人)で、メルボルン、シドニーからの参加者が多かったです。中には子供もいました。日本人は自分を含めて3人いました。

トスジャグラーは少なく、ポイやスタッフ、フープを持っている人が多かったです。

ワークショップ

ジャグリングやフープ、ウィップや逆立ちなど様々なワークショップが行われていました。

私が参加した中で印象的だったのは、ゲストのJoe FisherによるChuka ChuksのWS。中に砂の入った固いプラスチックボールを使い、リズムに合わせてジャグリングをするという物です。キャッチする度に音が鳴るので、リズムに合わせてキャッチするのですが、私はボール2つで精一杯でした。Joeは3つのボールを使いながら巧みにリズムを刻み、自在に音を出していました。彼はジャグリング以外にもドラムが叩けるらしく、音楽の才能にも溢れているようです。

その他にフィッシュテールのWSに参加しましたが、参加者のレベルが高く、「手を使ったフィッシュテールはみんな出来るよね」ということで、いきなり足を使ったフィッシュテールのレクチャーが始まりました。

ファイヤー&LEDジャム

こっちの人たちはとにかく火と光る道具が大好き。大抵ファイヤーor LEDの道具を持っています。夜になるとファイヤージャムが行われ、これぞflowといった感じの音楽がガンガン流れる中、枠の中で各々が自由にパフォーマンスを楽しみます。

最初はゲストパフォーマーなどの数名だけ参加していましたが、次第に盛り上がっていき、順番待ちの行列が出来ていました。私は一度もやったことがなかったのですが、「お前やってみろよ!」と火のついたトーチを渡され、ファイヤー初体験でパフォーマンスをしてきました。ポイやスタッフ、フープはもちろん、ウィップやファンなど日本ではあまり見かけない道具もあり、とても新鮮でした。

ファイヤージャムの後はLED ジャムが深夜遅くまで続きました。見ているだけでも飽きませんが、光る道具を持っていないと少しつまらないです。

ファイヤージャム

ガラショー

3日目の夜にガラショーが行われました。全体で10組程がパフォーマンスを行いました。

私は運営の方に誘ってもらい、トップバッターとして参加させてもらえることになりました。火飲みのカリスマとして知られているShade Flamewaterのパフォーマンスは、火をまるで道具のように自由自在に操っており、圧巻でした。フープジャグリングのカリスマEmma Hörnell は、とても美しく繊細にフープを操り、最後は5フープを投げるというダイナミックな演技でした。

一方、私のパフォーマンスは、内容はさておき、日本人であるおかげか大いに盛り上がりました。初めての海外イベントで、いきなりステージに立つという大変貴重な経験になりました。

ガラショー出演

サーカスオリンピック

4日目の日中には、ジャグリングやアクロバットからボトルフリップ、何でも有りの競技会が行われました。エンデュランスやコンバットはもちろん、ディアボロを飛ばして水の入ったバケツの中に入れる競技や、ポイを的のリングめがけて投げ入れる競技がありました。

一番印象的だったのはペアを組んで、片方が投げたブドウを相手が口でキャッチする距離を競うというもの。10mくらいの距離があっても成功しており彼らの動体視力には驚きました。

レネゲードショー

4日目の夜はレネゲードショーがありました。

レネゲードショーとは何でもありのパフォーマンスショーで、参加者は何かしらの仮装をしなければ入場することができません。私は何も用意していなかったので、フェイスペイントをしていたジャグラーに絵の具を借りて、顔に適当なペイントをして入場しました。

トップバッターはByron Huttonによるクラブアクト。無音の中でとてもハイレベルな3,4クラブの演技を行い、見ていて鳥肌が立ちました。

Joe Fisherのクラブアクトはテンポの速い曲に乗せて5クラブやバウンス技を決めており、最後は観客のスタンディングオベーションが起きていました。会場では抽選会も行われ、景品のファイヤー関連の道具がずらりと並んでいました。

総評

Spinfestは運営がしっかりとしていて、本当に充実した時間を過ごせました。帰りは参加者に駅まで乗せてもらい、無事にブリスベンへ帰ることができました。

今回のイベントにて、日本のジャグリングイベントでは感じられない、オーストラリアの文化をいくつか感じることができました。
一つ目は、彼らが練習する理由です。彼らは夜間に火を使ったパフォーマンスをするために日々練習していました。実際に会場では、日本でよく見かけるテールポイを使っている人は1人もおらず、コンタクトポイを使用している人ばかりでした。理由を聞いてみると、ファイヤーポイの形に近いからとのことでした。

二つ目に、彼らは”flow”の考え方を大切にしているということです。実際に参加してみて、私にもなんとなくflowというものが分かりました。ある参加者は「僕たたちにとって、flowはlifeなんだよ」と言っていました。彼らの動きは無理をせず、自然に任せてリラックスしているようで、見ていて気持ちよかったです。

三つ目にイベントの開催日程についてです。日本最大のジャグリングイベントであるJJFの開催期間が3日間であるのに対し、Spinfestは平日を含む5日間の開催でした。参加者の中には、1週間程休みを取って来ている人もいました。どうやらオージーには気軽に休みを取って良いという考え方があり、会社も休みに対して寛大なようです。

終わりに

英語が十分に話せない私に対しても、彼らは決して笑ったりすることなく話を聞いてくれて、コミュニケーションを取ることができました。

ジャグリングという世界共通のツールは、異国の文化に触れるための強みになると思います。もし海外のジャグリングイベントへの参加に迷っている人がいたら、とりあえず行ってみることをおすすめします。

(左から)筆者、ジョー、ヘイマッシュ、バイロン

芹川さんご自身のブログはこちら。