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変幻自在、ゴーストキューブがキックスターターで販売開始。

編集長の友人でもあるスウェーデンのジャグラー、Erik Åberg(エリック・オーベリ)が自身でデザインした「ゴーストキューブ」。立方体ユニットをいくつも繋げてできていて、うねうねと動かすことができます。また、その組み合わせ次第で、多様な形にすることもできます。

そのゴーストキューブを自分で組み立てて遊ぶことができるキットが、現在キックスターターというクラウドファンディングのサイトで、販売されています。(こちら http://kck.st/2UFshxg

エリック本人が、プロダクトの解説をしています。

今回PONTEでは、エリックさんに「ゴーストキューブ誕生の経緯」を聞いてみました。

「ゴーストキューブ」プロジェクトの経緯。

私はジャグリングの歴史を研究していて、ジャグリングショップなどが無い時代のジャグラーたちは、全ての道具を自分で作らなければならなかった、ということに気がつきます。ボールやクラブやリングが、ジャグリングの「定番」となるよりも前の話です。日常で使うあらゆるもの、つまりコイン、葉巻、杖、ボトルなど、全てはジャグリングの対象となりました。そこで考えたのです。現代のジャグラーである私が、やはり一から道具を作るとしたら、きっと面白いことになるんじゃないか。

そしてその頃ちょうど私は彫刻にも興味を持っていて、もうひとつの発見をします。彫刻の世界では、様々な「形」が生み出されている。そう、あらゆる「形」が。もしこれをジャグリングの世界に移植するとしたらどうなるだろう、ということです。

これが新しいアイデアの端緒でした。
それから私は大きく二つのコンセプトについて考え始めます。ひとつは、そのオブジェクトは、動かすことで色々な形を創造できる。そしてもうひとつは、その道具でマニピュレーションができる。

こんなアイデアから、3次元でさまざまに動くキューブの集合体、「ゴーストキューブ」が生まれました。それ以降いくつものバリエーションを生み出すこととなり、2014年には、YouTube上に発表したゴーストキューブの動画がヒットします。購入したい、という問い合わせも多く寄せられました。というわけで私は、レゴのように組み立てられる、プラスチックのパーツで出来たゴーストキューブを開発することにしました。折り紙に影響を受けたこのシステムは、手で、容易に形を変えることができます。

そんなゴーストキューブが、ついにキックスターター(クラウドファンディングサイト)で購入できます。

詳細はプロジェクトページをご覧ください。ぜひ、よろしくお願いします。

by エリック・オーベリ

参考:ゴーストキューブの世界的ヒットに繋がった動画

ジャグラー、エリック・オーベリについて

エリックは、ジャグラーとしても活躍しています。日本のジャグリングシーンにも大きな影響を与えており、日本最大のジャグリング大会JJFにも、ゲストで二回来ています。そして来年の2月には、ジャグリングとは無関係なプロジェクトではあるものの、再び日本を訪れるそう。

PONTEも彼を取材したことがあります。併せてお読みください。(こちら

プロジェクトを支援できるのは2019年1月12日(土)の22:29 まで。購入すると、実際に手元に届くのは来年7月ごろ、とのこと。クラウドファンディングを使ったことがない、という方も、これを機にやってみては。海外から忘れた頃にプレゼントのようにモノが届くのは、結構嬉しいものです。

※「プロジェクトの経緯」のパートは、エリックからもらった英文をもとに編集長が翻訳しています。

Photos provided by Erik Åberg

Text by Naoya Aoki

第6便 (2018/11(の分)) クイーンズランドが誇る伝説のジャグラーTerry The Great

 

PONTEをご覧の皆さん、どうもエクストリーム芹川(@Exseri)です。
ワーホリ×ジャグリングin Australia 第6便ということで、今回はブリスベンで出会ったサーカス歴25年、生きる伝説ジャグラーの”Terry The Great”(以下テリーさん)にインタビューしてきたので紹介します。

テリーさんとの出会い

私がオーストラリアに来て半年が経った頃、ブリスベンで2か月に1度開催されているファイヤーフェスで、5ファイヤートーチを投げている人を見つけました。当時、ブリスベンで5クラブが投げれるのは自分だけだと思っていたので驚きでした。彼がパフォーマンスをすると会場の全員が注目し、拍手が沸き起こっていたのを覚えています。技術はもちろん、明らかに見せ方が上手く、リズミカルに動く様子を見て、ただ者ではないオーラを感じ取りました。とても面白い人で、ジャグリングのことを語り出すと止まりません。

テリーさんのショー

テリーさんのショーの様子。どこか神聖さを感じます。

彼の車には常に道具がぎっしり詰まっており、いつでもパフォーマンスが出来るようになっています。何度か一緒にバスキングをしたのですが、次々と見たことのない技やネタが飛び出てきて驚きました。ディアボロのトリックは熟練を感じさせる安定感で、すぐにストリートが観客で埋まってしまいました。コンタクトボールやハットを使ったバランス技が、ストリート上とは思えないくらいにハイレベルで、人間は極めればこの領域に達することが出来るのか…と衝撃を受けました。

テリーさんの経歴

オーストラリア、クイーンズランド南部のサンシャインコースト出身。1994年、12歳の時に一輪車のショーを見て感銘を受け、弟と一緒にジャグリングの練習を始めました。8か月の練習の末、一輪車の上で3クラブカスケードが100キャッチ続くようになったそうです。そして、僅か3年後の1997年にはシドニーで開催されたディアボロコンテストで1位になります。当時、オーストラリアではYoho!というジャグリングショップがディアボロを販売しており、とてもポピュラーだったそうです。その中でもテリーさんは数少ない3ディアボロが回せるプレーヤーだったそうです。その後、幾つものディアボロ大会にて優勝し、タスマニアで開催されたAustralia national contemporary circus festivalへの出場権を得て、サーカスの道を歩み始めたそうです。翌年の1998年にはIJA championsipsのJunior部門に出場します。演目は3,4クラブに1,2,3ディアボロ、そして一輪車の上で5クラブをやっていたそうです。IJA公式ページには、彼が6クラブを12キャッチした記録も残っています。たったの4年でここまでのジャグリング技術を身に付けていたということに驚きです。

1999年からは地元のサンシャインコーストの隣町にあるNoosa Art Theatreにてショーを行うようになります。弟のSimonと二人でショーを行うこともあったそうです(彼は2004年に東京で開催された一輪車の世界大会で2位になっています)それから現在に至るまで、オーストラリアの様々なサーカスツアーに参加し、ショーをする生活を送っているそうです。

テリーさんの自慢の技

ショーの中で行っている技だと、一輪車の上でハットを鼻に乗せてバランスを取りながら3クラブカスケードをする技が自慢だそうです。(私はまだやっているのを見たことが無いのですが、彼のスキルを見ていると可能だと思います)過去にはスティルトに乗りながトーチを5本投げたり、一輪車の上で7ボールや6クラブを投げたりしていたそうです

テリーさんの尊敬するジャグラー

テリーさんに尊敬するジャグラーを聞くと、長いキャリアということもあって、私の聞いた事の無いサーカスアーティストが沢山いました。

まず、Haggis McCloudとSergei Ignatovの二人がテリーさんにジャグリングの技を教えてくれたそうです。Sergei Ignatovは1980年代から活躍していたジャグラーで、Youtubeで検索してみると白黒の映像が出てきました。古いサーカス映像でよく見る、恐ろしく高い技術力です。この人達から直々にジャグリングを教わっていたということにも驚きでした。また、テリーさんはEnrico Rastelli(1896-1931)というサーカスアーティストをとても尊敬していて、映像を見て技や動きを研究していたそうです。
その他にも、Anthony GattoやSean McKinney、Toby Walker、Kris Kremo、Charlie Fry
Tony Firebougなどの有名なジャグラーにも会ったことがあるそうです。IJAの大会では矢部亮さんにも会ったことがあると言っていました。
ジャグラーの他にも、Michael JacksonやDavid Copperfield、Michael Flatley、が〜まるちょばのダンスやマジックを見てとにかく研究し、動きを学んだそうです。
ストリートパフォーマーの中で尊敬しているのは、オーストラリア出身のThe Space Cowboyというバスカーで、体を張る芸が好きだそうです。(彼は剣飲みのギネス記録保持者だそうです)

テリーさんの次の目標は?

数々のサーカスショーにてパフォーマンスを行ってきたテリーさんですが、まだ達成していない目標があるそうです。それは、豪華客船の中でツアーをしながらショーをすることだそうです。シドニーとクイーンズランドを結ぶ船の中で海賊のコスチュームをしながらパフォーマンスがしてみたいと言っていました。凄く似合いそうです。過去に数回日本に行ったこともあるそうで、90年代に代々木公園でバスキングのショーを行ったこともあるそうです。また日本に行ってパフォーマンスがしてみたいそうです。

まとめ

テリーさんとブリスベンのバスカー達で写真

最後に、テリーさんにジャグリングとは何かを聞くと、「Juggling is life(ジャグリングは人生)」と即答されました。彼にとってジャグリングのテクニックを高めることは、自分自身を高める事だそうです。25年経って十分なスキルを身につけた今でも、まだまだ練習することが大好きだそうです。会話していてもすぐに帽子でバランスを始めてニコニコしている様子を見て、本当に芯からエンターテイナーなんだなあと思いました。自分はまだまだジャグラーとして若手ですが、テリーさんと話すことで、ジャグリング・サーカスの歴史を知る楽しさに気付きました。■

 

筆者とテリーさんのパッシングの様子


テリーさんのショーの様子。2005年の映像だそうです。当時すでにハイレベルなショーを行っていたことが分かります

Terry the great (instagram)


芹川さんご自身のブログはこちら。

この他にもジャグリングに関する話が毎週読めるメールマガジン、「週刊PONTE」にもぜひご登録を。


 

PONTEのメールマガジンがはじまります。

ご無沙汰しております。編集長です。

PONTEは、毎週月曜日にメールマガジンを発行することにいたしました。

その簡単な経緯などは、早速、第1号に書いてあります。

どうぞ、ご登録ください。


メールマガジンについて

※第2号発行の間までは、ご登録された方に順次、第1号をお送りいたします。(手作業で送信するため、少々時間がかかる場合がございます。ご了承ください。)

PONTE 2018 Autumn (Vol.15) ができました。

書くジャグリングの雑誌:PONTE の第15号が完成しました。

1ヶ月半、ヨーロッパに滞在し、4つのジャグリングフェスティバルを取材して来ました!

行って来たのは、フランス、イギリス、アゾレス諸島(ポルトガル領)、そしてフィンランドです。

世界最大のジャグリングフェスティバルEJCも含め、めったに知ることのできない、

EJC以外のジャグリングフェスティバルの様子もギュッと凝縮しました。

これを読めば、ヨーロッパに行った気分になれるかも。

いつか外国のジャグリングフェスティバルに行ってみたい、という方にも、おすすめです。

通常どおり購入画面からご注文できます。

一冊800円です。

また、協賛してくださっているPM Jugglingでも、取り扱いをする予定です。

どうぞ、よろしくお願いいたします!

 

編集長 青木直哉 naoya_aoki@jugglingponte.com

協力 / sponsors: PM Juggling

第5便 (2018/10) Melbourne Juggling Convention 2018 レビュー

Melbourne Juggling Convention 2018 レビュー

2018年9月28日~10月1日にオーストラリア第2の都市メルボルンにて開催されたMelbourne Juggling Convention 2018(以下MJC)に参加してきたので、レビューさせて頂きます。

今回は、メルボルンに10日間と長めの滞在をしました。

その理由は、Melbourne Fringe Festivalというサーカスイベントの時期で、MJC以外にも複数のショーやイベントが同じ週に開催されていたからです。

多くのMJC参加者も参加していたので、それらをまとめて紹介していきたいと思います。

 

メルボルンについて

(メルボルン市内で見つけたウォールアート)

私自身、今回で2度目のメルボルン滞在でした。

前回はSpinfestに参加した際に訪れたのですが、会場が山の中で観光が出来なかった為、実質今回が初めてのメルボルン滞在になりました。

オーストラリアは日本とは季節が逆の為、9月下旬は春のはずですが、まだまだ寒く、日中は暖かいものの日が沈むとかなり冷え込み、朝方は10度を下回るような気温でした。

私の住んでいるブリスベンは既に暖かくなってきていたので、同じオーストラリアでも地域によって季節の差があることを感じました。

メルボルンはアートが盛んな都市で、街のいたる所に絵が描かれていたり、彫刻や銅像が立ち並んでいます。

サーカス学校や劇場も沢山あり、サーカスイベントの告知ポスターもあちこちで見かけました。

 

JuggLife単独ライブ

 

(JuggLife公演後に出演者のByron(右から2番目)と記念写真)

9月23日(日)と25日(火)の2回、メルボルンのジャグラーByron HuttonとRichard SullivanのコンビJuggLifeの単独ライブが開催されました。

最近までRichardがストックホルムのサーカス学校に行っていた為、代わりにJoe FisherがByronの相方をしていたそうです。

ショーは約1時間で、小さな劇場で行われました。

観客との一体感も強く、彼らの得意とするリングのナンバーズパッシングや、クラブのシンクロシークエンスを間近で見ることが出来ました。

Byronはこの他にソロライブBit by Bitを同時開催していました。

私は都合が合わず見れなかったのですが、MJC参加者の多くが両方のショーを観に行っていたそうです。

 

IJA Regional Competition

(IJA会場の看板)

MJC前日に、 IJA主催の大会がメルボルン市内にある劇場にて開催されました。

出場者は全部で5人。昨年はエントリーが多く事前審査もあったそうですが、今年は応募が少なく応募者全員が出場となったようです。

メルボルンのサーカスアーティストSimon Wrightによる、老婆になりきったMC(彼の定番ネタ)によって進行されました。

クリームを塗ったマフィンが観客席の上を飛んで行ったりして、大会であるにも関わらず観客の笑いが絶えることがありませんでした。

審査は昨年のチャンピオンJoe Fisher、MJCゲストのEmil Dahlら数名によって行われていました。

優勝はコンテンポラリーなディアボロ演技を披露したJordan Twartzでした。

身体の使い方がとても美しく、ディアボロを斜め45°に傾け地面を転がす技が印象的でした。

 

PHAT CAB CLUB

9月28日(金)と29日(土)の2回、Joe Fisherと姉のAnna Fisherが監督を務めたサーカスショーPHAT CAB CLUBが開催されました。

最近注目のジャグラーJoeが手がけているだけあって、会場には沢山のジャグラーが見に来ていました。

ショーは前半、後半に分かれて1時間半程度。

チケット代が安いと感じるくらい充実した内容でした。

様々なジャンルのサーカスアーティストが出演していたのですが、中でも自分が印象的だったのはアクロバットの二人組で、寝ている相方の体の上で飛び跳ねたり、バック転をするといったスリリングなショーでした。

前半はAnnaのフープアクト、後半はJoeのクラブアクトが会場を沸かせていました。

たまたま私の隣の席にJoeのお父さんが座っていて、子供の活躍をとても嬉しそうに写真を撮っていました。

 

JuggleLabの練習会

(JuggleLab練習会の様子)

毎週水曜日の夜7時~9時はBlue Circus Studioというサーカスジムでジャグリングの練習会が開催されています。

一人5ドルで参加出来ました。

練習場は少し狭いですが、MJC前ということで沢山のジャグラーが来ていました。

後半はずっとコンバットで盛り上がっていました。

 

MJC会場

(MJC会場の様子)

会場となるCircus OZはサーカス学校で、普段は沢山の生徒がいるようでした。

会場は少し狭めでしたが、合計約150人の参加があったそうです。

オーストラリア国外からも沢山のジャグラーが集まってきていました。

たまたまコロンビアからメルボルンに遊びに来ていたというジャグラーや、他のサーカスイベントでイギリスからメルボルンに来ていたジャグラーも参加していました。

道具のジャンルはクラブかボールが多く、シガーボックスやデビルスティックは一人も見かけませんでした。

会場の壁にワークショップ用のホワイトボードが貼ってあり、参加者が自由に開催・参加することが出来ました。

ゲストのEmil Dahlによるリングのワークショップはとても人気だったようですが、午前中の開催で私は寝過ごしてしまいました。

他にもクラブパッシングのワークショップや、バスカーによるバスキングワークショップなどがありました。

物販は2日目だけありましたが、ディアボロとデビルスティックが少し販売されているだけでした。

 

MJCガラショー Sirkus Circus

(ガラショーに出演した筆者の様子 photo by John Fisher)

 

(ガラショー出演者の写真 photo by Julian Orbach)

MJC1日目の夜に、会場隣のサーカステントの中でSirkus Circusという名目のガラショーが行われました。

MJC参加だけではなく、一般の方もチケットを買って見ることが出来ました。

出演者は全部で8組。

ニュージーランドのジャグラーDeggeとZane兄弟によるMCで進行されていきました。

私もトップバッターとしてショーに出演させて頂きました。

ラストはゲストのEmil Dahlのリングアクト。

EJCでも同じアクトを見たのですが、今回は舞台袖から見ていました。

技が決まるたびにオーディエンスが盛り上がっているのが良く見え、ライトが照らされているEmilは神聖な生き物のようでした。

 

MJCレネゲードショー

(レネゲードショーにてけん玉を披露している日本人トリオ 左から筆者、Lisa、Kozo photo by Julian Orbach)

MJC3日目の夜にレネゲードショーが開催されました。

オーストラリアのジャグラー界隈ではおなじみCiaraさんのMCのインパクトが強すぎて、実質半分くらい彼女のショーだったと思います。

逆立ちして観客にリングを投げて足に掛けさせたり、風船ガムを2重に膨らませたり、よくそんなにネタをもっているなと感心しました。

レネゲードショーですが仮装は必要が無く、参加したい人はステージ横の椅子に座って順番を待つスタイルでした。

私はニュージーランド在住の日本人ジャグラーのKozoとLisaと3人でけん玉を披露してきました。

そういえば、2月に開催されたNew Zealand Juggling and Circus Festivalのレネゲードショーでけん玉の止め剣を披露して以来、ニュージーランドと一部オーストラリアのジャグラーから私は「スパイク」と呼ばれています。

今回のステージでも空前のスパイクコールが沸き起こり、とても盛り上がって頂けました。

 

メルボルンでバスキング

(メルボルンでバスキングをしている筆者 photo by Kozo Komatsubara)

メルボルン滞在期間中の空いている日に、バスキングにも挑戦してきました。

メルボルンはオーデイション制度のブリスベンとは違い、安全講習会に参加し10ドルを支払えば3か月有効なバスキングライセンスを貰うことが出来ます。

サークルアクトを行える場所は少ないのですが、常駐スタイルのバスキングが可能な場所はかなり多く、またアンプも使用可能なため町中のいたるところでギターを演奏している人がいました。

残念ながら天候に恵まれる日が少なく、思ったようにバスキングが出来なかったのですが、数回ショーを行うことが出来ました。

また、他のバスカー達のショーを沢山見ることが出来て、とても良い刺激になりました。

 

まとめ

(泊めてもらったシェアハウスの庭。練習し放題)

今回はメルボルンで複数のジャグリングイベントに参加できた為、とても充実した滞在ができました。

他の参加者たちも複数のイベントに参加していたようで、全てをひっくるめてのMJCだったと思います。

サーカスという括りで見るともっと沢山のイベントがあったようなので、メルボルンという街はアートで溢れていると思いました。

また、滞在期間中はSpinFestで知り合ったポイスピナー達のシェアハウスに泊めてもらっていました。

彼らは別のFlowアートのイベントに参加していてあまり会えなかったのですが、何でもシェアハウスに住んでいる8人全員がジャグラー、Flowアーティストで、家中にポイやスタッフが落ちていました。

庭も広く自作のサーカス器具があって練習し放題で、とても快適な滞在が出来ました。

お世話になったメルボルンのジャグラーの皆さんありがとうございました。

もう少し暖かい時期になったらまたメルボルンに遊びに来たいなあ。

 

(MJC終了後は皆でアイスを食べるのが恒例らしい。Emilもこの表情。翌日JJF出演のため日本へ旅立ちました)

芹川さんご自身のブログはこちら。



PONTE最新号も発売中。

第4便 (2018/9) オーストラリアのコメディアンジャグラーMichael Connel

ワーホリ×ジャグリング第4便ということで、今回は私がオーストラリアで出会ったコメディアンジャグラーMichael Connelを紹介します。

Juggler vs Gravityにて宇宙からやって来たMichael

Michael Connel プロフィール

メルボルン出身 ブリスベン在住
ジャグラー、コメディアンとしてオーストラリア各地で活躍中。サーカス学校での指導も行っている。2011年にはオーストラリアの才能発掘バラエティショー、”Got Talent”にも出演。

私は2018年2月にQueen Street Mallで行われたバスキングライセンスのオーディションで彼に出会いました。

その後、彼のYouTubeチャンネルを見てコメディアンであることを知りました。オーストラリアのジャグリング、バスキング、サーカス関係者で彼を知らない人はいません。

2018年7月14日にThe Sideshow West End(ワーホリ×ジャグリング第2便参照)にて彼の新作ショー「Juggler vs Gravity」が公演されました。

観客の子供とジャグリングしている様子

ショーは約45分。子供向けで、前列には子供用のスペースが設けられていました。宇宙らしいBGMと共に、宇宙からやって来たMichaelが登場し、ショーが進んでいきます。

彼の特徴は何と言っても、コメディアンならではのトークスキル。彼の口からは次々とジョークが飛び出し、大人も子ども関係なく観客を笑いの渦に巻き込んでいました。

観客の使い方も素晴らしく、私も学ぶことが多くありました。中でも私が面白いと思ったのは3ボールカスケードをしながら観客が言った動物の真似をするといったもので、表情や動作の細かいところまで似せていて即興とは思えないクオリティでした。

ジャグリングスキルも素晴らしく、一輪車に乗りながらのジャグリングや、低い天井での3クラブバッククロス(2回転)がとても安定していました。

ゴリラの真似をするMichael

また、8月20日にブリスベン市内で開催されたFast&Looseというパ、フォーマーが集まり各々がショーを披露し合うイベントにて、再びMichaelのショーを見る機会がありました。Juggler vs Gravityとは違って大人向けで、ブラックジョークを交えたトークで観客を笑わせていました。

Fast&LooseでのMichael

Michaelは元々ジャグラーではなく、10代の頃からコメディアンとしてトークだけでステージに立っていたそうです。その後トークにジャグリングを組み込んで現在のスタイルに至っているとのことでした。ジャグリングがきっかけで大道芸を始めトークを磨く人は沢山いますが、彼の場合は逆です。また、観客を一人でも不快な思いにさせないようなトークを常に心掛けているとのことでした。そういった背景から、彼のショーは老若男女問わず、自然と笑いが起こり、皆に愛されているんだなと感じました。

Michaelと筆者とマジシャンAaron

芹川さんご自身のブログはこちら。

2018年8月31日〜9月4日 配送停止のお知らせ

続けて申し訳ございません。

2018年8月31日〜9月4日

上記の期間、PONTEの販売サイトを停止、および発送業務を停止いたします。

本日より9月4日23:59までにご注文の分は、9月5日以降に発送いたします。

ご迷惑をおかけしますが、ご了承くださいませ。

なお、懇意にしているPM JugglingでもPONTEを取り扱っていただいておりますので、そちらもぜひご利用ください。

 

よろしくお願いいたします。

IJA2018 日本人ファイナリストインタビュー

アメリカのIJA(インターナショナル・ジャグリング・アソシエーション)が開催するジャグリングの祭典・IJAフェスティバル

今年は、7月16日から22日、スプリングフィールドで開催。

スプリングフィールドはここ

1947年から数えて第71回目です。

日本のJJFは今年第20回目、世界最大のEJCですら、今年第41回目。

参加者は、アメリカ周辺国出身者が多い印象。(世界から集まるのは、どちらかというとEJC)しかし最近は、協会が世界に向けてどんどん発信をしています。WebマガジンのeJuggleもそうですし、Instagram や Youtube ビデオシリーズの Tricks of the Month でも、各国のジャグラーを頻繁に紹介しています。

そんなIJAフェスティバルの競技部門では、近年日本人のエントリーが非常に多くなっています。20162015(2018年7月8日訂正)年大会では、なんと個人部門出場は日本人のみでした。2018年の今大会も、日本人が数多くエントリーしています。どんな方々が出場するのだろう、と思い、PONTEでは、予選通過者の皆さんにメールインタビューを行いました。(ジュニア部門通過のかすやさんは、都合によりインタビューを見送り)

今回の意気込みや経緯、自身のジャグリングスタイルの見所を聞いてみました。

(公式の予選通過者発表ページはこちら。)

(ジャグリング歴は、2018年6月時点。)

 

Juggler Kentaro(ジャグラー賢太郎)

 

  • 道具:ボール
  • ジャグリング歴:25年
  • IJA出場までの経緯・意気込み:
    IJA総合個人部門でのファイナル出場は今回で4回目になります。IJAを知ったのは小学生の時です。私がジャグリングをはじめた頃は、全くジャグリングの教本が無く、唯一有ったのがIJAのビデオテープでした。ビデオテープがすりきれるまで何度もIJA決勝を見ました。特に大好きで昔から目標(現在でも永遠の目標)のジャグラーが、IJA95年ジュニア部門、97年総合個人部門で優勝して世界チャンピオンに輝いた、ブラディック氏です。いつの日かブラディック氏のようにIJAで優勝してプロジャグラーになりたいと思い、ずっとジャグリングを続けて来ました。IJAが無ければ、プロジャグラーにはなっていなかったと思います。私にとってIJAは、永遠の夢の舞台です。今回で4回目のファイナルですが、未だに納得の結果が出ておりません。自分で納得がいくまで、一生IJAを目指していきたいと思っております。
  • ジャグリングスタイルの見どころ:私がジャグリングをするプロップはボールです。世界で唯一と言われている、ボールでのトスジャグリングに数々の足技を融合させた、「アート・オブ・フットジャグリング」が私の代名詞と言われています。このアート・オブ・フットジャグリングを武器に4回目のIJA決勝を楽しみながら優勝を目指していきます。
  • アメリカでしたいこと:私は大の爬虫類マニアで特に蛇が大好きで沢山飼育しております。日本では規制が有るから飼育出来ないのですが毒蛇が好きです。時間が有れば、アメリカにしかいない毒蛇「カッパーヘッド」を動物園等に見に行きたいです。

まさやん

 

  • 道具:皿回し
  • ジャグリング歴:15年
  • IJA出場までの経緯:もともとはディアボロがメインでしたが、自分しかやっていないことを見つけようと思って、皿回しを始めました。はじめは、面白いけれどすごくないというのが正直なところ、そして難しいことが出来るようになっても、やっていない人にはわからなかったり、評価されなかったり、という事に苦しんで来ました。ジャグリングの大会に出れば客観的な評価に繋がる、と思いJJFなどに出場してきました。
    今年は他にも皿回しの人たちがIJAを狙っている、というのを聞いて、その中に自分がいなかったらきっと悔しいだろうなと思い、応募することにしました。
  • 今大会の意気込み:頑張ります。ひとまずいい演技をしたい。以前JJFに出た時は、仕事が忙しくなる前に、記念にあれもしたい、これもしたいという気持ちがありましたが、今回は仕事をしている中での出場です。時間がない。とはいえ、逆に集中できている気がします。
  • ジャグリングスタイルの見どころ:数がテーマです。皿回しは道具が2つあるので、その掛け算でアイデアの数は膨らみます。そして、ジャグリングの原点ともいえるナンバーズ。すごいと面白いを両立したいです。
  • アメリカでしたいこと:ヨーロッパに行った時、一緒に皿回しをしてくれる友達ができたのが嬉しかったので、今回もそんな友達ができたら嬉しいです。

花田充

 

  • 道具:皿回し
  • ジャグリング歴:5年
  • IJA出場までの経緯:湧き出たジャグリングの好奇心を満たすことを大切にしています。「IJAが面白そう」と好奇心が湧いたので挑戦しました。
  • 今大会の意気込み:賞を貰うよりも、ジャグリングを楽しみ、笑顔で福岡に帰ってくることを目標にしています。
  • ジャグリングスタイルの見どころ:「和風」の演技です。衣装と楽曲はオーダーメイドで製作していただきました。皿の模様にもこだわっています。皿回しの技ひとつひとつに注目していただけるのも嬉しいですが、演技全体から雰囲気を感じ取って観ていただけるともっと嬉しいです。
  • アメリカでしたいこと:カフェが好きなのでアメリカのスターバックスに行きたいと思っています。

上野亜揮

 

  • 道具:デビルスティック
  • ジャグリング歴:7年
  • IJA出場までの経緯:Cirque du Soleil(シルク・ドゥ・ソレイユ)のオーディションなどがなかなか無かったため、デビルスティックアクトをCirque du Soleilのキャスティングに興味を持ってもらいたかったので応募しました。キャスティングが視察に来るかは分かりませんが、少なくとも僕の戦いやすい舞台の中で、一番その確率があるのがIJAでした。
  • 今大会の意気込み:サーカス芸の中でもデビルスティックは極めて地味です。しかし、デビルスティックの魅力を僕はよく知っています。もちろん、金メダルを目指しているのは前提としても、それ以前にデビルスティックアクトの魅力を感じてもらいたいと思っています。
  • ジャグリングスタイルの見どころ:今回の演目では、デビルスティックの魅力を十分に引き出すことをテーマにしています。逆に言うと、メッセージやキャラクターなどは一切ありません。目の前で起こるありのままのデビルスティックの魅力を素直に受け止めてもらえるよう、あえて余計な事をしないようにしました。
  • アメリカでしたいこと:たくさんのジャグラーとおしゃべりしたいです。

KK Staff

 

かとけい(写真左)

  • 道具:スタッフ
  • ジャグリング歴:8年目(1年ブランクあり)
  • IJA出場までの経緯:僕は、千葉大学ジャグリングチームpossumというサークルに所属しているのですが、まわりの先輩方や同期が大会で結果を出したりJJFに出場するなど華々しく、自分も何か大きな結果を出したいと思っていました。そんな中、以前とある公演の関係で一緒に練習した相方のクラタクミと福岡のJJFで久々に再開した時に、是非次のJJFCSに向けて新しいスタッフペアのパフォーマンスをやってみようと意気投合し、チームを結成しました。そしてせっかくルーティンを作るなら、JJFだけじゃなくIJAも挑戦しちゃおう!という勢いでIJACSに挑戦する運びとなりました。
  • 今大会の意気込み:出るからには全力を尽くして優勝したいです!また日本のスタッフは海外ではおそらく知られていないと思うので、日本にはこんなスタッフのパフォーマンスがあるんだぞ!という印象を持ってもらえるように頑張りたいです。
  • ジャグリングスタイルの見どころ:なるべく丁寧にやることを心がけています。
  • アメリカでしたいこと:会場のスプリングフィールドの近くのボストンにも少し滞在するので、少し観光してみたいです。ジャグリング面では、海外のスタッフジャグラーと交流する機会は滅多にない機会なので積極的に交流していきたいです!

クラタ クミ(写真右)

  • 道具:スタッフ
  • ジャグリング歴:3年3ヶ月
  • IJA出場までの経緯:昨年のJJF会場にて、相方のかとけいさんに声を掛けていただいたことがすべてのきっかけです。当時の私にとって、日本のスタッフ界の中でも実力派であるかとけいさんは、強い憧れを抱くような存在でした。そんな方からのお誘いは本当に嬉しく、かとけいさんからの期待に応えられるよう、スタッフの技術を必死になって急成長させていきました。今回のIJA出場は、そういった「憧れの人からの期待に応えたい!」という想いの実りであると考えています。
  • 今大会の意気込み:スタッフジャグリングの魅力をこういった形で広く発信出来ることに、大変喜びを感じております。スタッフの知名度を上げ、界隈の裾野を広げて今後のスタッフジャグリングの発展を促す為にも、全力で優勝を狙います。
  • ジャグリングスタイルの見どころ:私はジャグリングを、身体動作を演出する手段として捉えています。スタッフによって迫力を増大させた、アクロバティックな身体動作が私の大きな武器です。また、トリックの難易度及び希少性にも妥協せず、ジャグラーとしても興味深い存在であることを目指しています。
  • アメリカでしたいこと:ジャグリングがしたいです!どこへ行っても、結局一番したい事はジャグリングです!

以上、日本人出場者のインタビューでした。みなさん、それぞれに気合が入っておられるようです。

チャンピオンシップ本番は、ジュニアが7月18日(インタビューは諸事情により載せられませんでしたが、日本からはかすやさんが出場)、総合個人部門とチーム部門が7月19日です。

2018年7月9日〜8月25日 配送停止のお知らせ

夏がやってまいりました。編集長は、毎年恒例、ヨーロッパ・ジャグリングの旅に出ます。

そこで

2018年7月9日〜8月25日

上記の期間、PONTEの販売サイトを停止、および発送業務を停止いたします。

7月8日23:59までにご注文の分は、通常通り発送いたします。

ご迷惑をおかけしますが、ご了承くださいませ。

なお、懇意にしているPM JugglingでもPONTEを取り扱っていただいておりますので、編集長の留守中は、そちらもぜひご利用ください。

 

よろしくお願いいたします。

キスとジャグリング。 ”If You Are a Juggler…” 書評

 

キスとジャグリング、と聞いてあなたは何を思い浮べますか?

 

 

そう、ソ連の伝説的ジャグラー、アレクサンダー・キスですね。

今回は、彼の書いた本 “If You Are a Juggler…”  の書評です。

 

2018年の2月に出たばかりの本なのにもうボロボロにしてしまった

●アレクサンダー・キスの本。

アレクサンダー・キスをご存知ですか?
筆者は正直なところ、あまりよく知らなかったです。

今回この本を読んで、キス自身のことを知ったのは何よりですが、それに加えてその他の「かつてのジャグラーたち」の姿もいくつか拾い上げることができました。

アレクサンダー・キス(1921-1990)は、旧ソ連を代表するジャグラーの一人。

サーカスアーティストであったチェコ系の父と、イタリア系の母(ロシア初期の近代サーカスを支えたガエターノ・チニゼッリの娘)の間に生まれます。

1939年から、妹のヴィオレッタと共にサーカスでのキャリアを開始し、特に1960,70年代に活躍しました。

キスは、こんなジャグラー。(下動画)

クラブが飛び出す「ぱきゅん!」という音が愉快。あと、折に触れて、トリ頭に意味もなくクローズアップするのがたまらない。

“If You Are a Juggler…”は彼の回想録。オリジナル版は1971年にロシア語で出版され、47年経った今、ジャグラー、ニルス・ダンカーの手によって英語に翻訳されました。

内容は、伝説のジャグラーたちの逸話、そして彼自身のジャグリングへの考え方などです。

●昔のジャグラーのこと

まず「『かつての』ジャグラーたち」の姿を知ることがこんなに面白いとは思わなかった。
しかも、これこれの人はこういうジャグリングをしていました、という簡単な紹介だけではなくて、どんな風に練習をしていたか(エンリコ・ラステッリ(イタリアの伝説的ジャグラー)は練習の時ボールを拾わせるために、子供を2人連れていた、とか(p.77))、ジャグラーのパーソナリティみたいなもの(エンリコは、結婚式の最中に会場を抜け出してジャグリングをしに行ってしまった、とか(p.26))達人が持つ、「ひとりの人間」としての一面が垣間見えます。

どうせ昔の人の話なんて退屈なんじゃないの、とか、思っていたんですが(なんでだろう)この本は実に面白い。

ちなみに、キスの父親は、ラステッリと共にリハーサルをしたことがあったらしい。

●キス自身の考え

第一線でサーカスパフォーマーとして活躍していたキスのジャグリングに対する考えは、今も通用する言葉で書かれてあります。

「技の準備が整ったかを判断するのは簡単だ。100回連続、自信を持って投げられるまで練習しよう。それ以上できるようになっても、余計なエネルギーを使うだけだ。しかし、マスターしていないのに、それよりも多い数に挑戦するのは、もっとだめだ。(p.79)

「ジャグラーの演技の良し悪しが、扱うものの数で判断されている節があるが、5、6個の物体で技を行うのは、8枚のリングよりも難しい。(中略)量より質、である。」

これはしかし、『量』も多く扱えたキスならではの、説得力あることば。

 

そして、ジャグリングの今風にいう「パクリ」についても、熱く語ります。

「若いアーティストが仲間の技を盗んでいるのを見かけるが、それは仲間だけではなく観客にも悪い。そして技を最初に作った人が被る被害は、他と同じようなものを人に見せなければいけなくなる、ということだ。(p.85-6)」

サーカスはアートであって、生産ラインではない。アートは、オリジナリティとユニークさで価値を測られるべきだ。(p.87)」

昔のジャグラーについて、どうしても、「みんな同じようなことをしていた」と無意識に思ってしまっている節がありました。しかしそれはとんだ誤解でした。今も昔も、「少しでも人と違うことを」という努力をしている人たちがいます。少なくともキスは「とにかく研究して、果敢に挑んで、実験をしなければ!(p.87)」と意気込んでいたんですね。

 

さて、本筋とはあまり関係がないのですが、一節だけ気になったところが。

保証がなく将来が見えない資本主義の国では、他人のアイデアを使ってしまうのも仕方がないかもしれない。(p.86)」

 

時代を感じました。この後、「我が国では探求をする環境がきちんと整っている…」と続きます。

しかし社会主義体制がとうに崩壊した今でも、生きるためのお金を稼がねばならない中で、他人のアイデアを拝借したくなってしまうジャグラー、という文脈で読めば、決して現代と無関係な話ではないな、と思う。

●本の入手について

この本は、今の所いくつかのジャグリングショップ(海外)のサイトや、大手では、アメリカのアマゾンで販売されています。翻訳者、ニルス・ダンカーのサイト(下記参照)でもチェックできます。(購入リンク先はアマゾンでした)

ジャグリングに関しては、現在手に入る本格的な文献の多くが英語やフランス語です。日本語で、ジャグリング全般や、昔のジャグラーについて書かれた文献を読める媒体というのは、実に少ない。それでも、英語に翻訳されている、というのは非常にありがたいことです。僕自身、ロシア語は(長らく習得したいとは思っていますが)読めません。翻訳者のニルスには、大・感謝です。

 

うーん、もっと日本語のジャグリングの本も、あってもいいよなぁ。

 

 

text by Naoya Aoki

参考

ALEXANDER KISS – A SOVIET JUGGLING ICON by David cain

Amazon.com “If You Are a Juggler…” (Kindle版もあります)

Special Thanks to Niels Duinker