ヨコハマ大道芸を見る、くるくるシルクDXとうつしおみ。

4月18日、普段は都内でやっている会議を、ひょんなことから桜木町で行いました。しかし天気もよくて、こりゃあ中に籠もっているわけにもいくまいと、会議を鮮やかに終わらせて、歩いて町を散策。ヨコハマ大道芸をやっていたので、そのまま見に行くことにしました。

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   限られた時間の中、選んだのはくるくるシルクDXうつしおみ

「ジャグリング」という狭い分野に絞って雑誌を作っている身として、常々「ジャグリングを中心に楽しんでいる人」の目線に立ってものを考えてしまうことが多いです。ジャグリングを縦に、下に掘り下げていくのか、横を見渡してみるかのどちらか。
ジャグリングの些細なことにとらわれて、時々ジャグリング以外のことと、ジャグリングとの関係を忘れてしまうことがある。

最近フランスに行っているYuri君とSkypeで話す機会があったのですが、彼は「ジャグリング・ジャム・セッションでうまく行かない人の要因のひとつは、『ジャグリングをする自分を見せる』ということに慣れていないからですよ」と話していた。いざ何か芸をして生きていこうと決めた人ならば当然のように分かっていることなのだろうけど、改めてハッとした。この間インタビューをさせていただいたボンバングーさんも、「お客さんは技なんか見ていない、あなた自身を見ているんですよ」ということをおっしゃっていた。あれだけの技術を持っているボンバングーさんだからこそ、説得力のある言葉です。(5月20日ごろ発売のPONTEに掲載予定です)  それで近頃「ジャグリングをする自分を見せる」ということについて考えていたところへ、くるくるシルクDX,うつしおみ、ともにジャグリングを取り入れている演技者たちを見て、共通点を見つけた。それは、無理に飾ろうとしていないところ。
くるくるシルクは、しゃべるときには、愉快な格好をしていても、子供だましのようにしゃべろうともしないし、うつしおみも、無理に仰々しくせず、いつも通りの目黒さんと長谷川さんでした。ただ、芸を見せる自分である、というような態度で演技をしている。
その上で、あくまで圧倒的な一筋の芸で観客を「納得させる」感じがあります。
ああ、今自分がくるくるシルクを見て楽しい気分になっているのは、この人たちの技がすごいからではなく、私を前にしてやっていることの中から、「この人たちのこと」を見ていて、それが好きだから楽しいんだなぁと思ったし、うつしおみを見て驚き、みとれてしまうのは、まさにこの人たちが、あくまで「自分たちのやること」によりそって演目を作っていて、なるべく他の外部的な要素を入れないようにしているからだろうなぁ、と思いました。

うつしおみ、くるくるシルク共に、来週4月25,6日(土、日)の野毛大道芸にも出演予定です。

(文:青木直哉)


One comment

  1. sm says:

    そのとおり。
    4/25・26の横浜野毛大道芸を見ましたが、一番よかったのが「うつしおみ」だと思います。
    笑いを取るでもなく、おそらく人気を取ろうとも考えず、自分の出来ること、自分の技を静かに見せる・・
    とても良かったです。
    二人の息というか、お互いの信頼感のようなものが感じられて感動しました。
    2015野毛、お二人の芸が見られて、ほんとうに楽しかったです。

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