第71回「エティエン・ショズィのちょっと『ズラしてる』感じ」

フランス生まれのディアボロの達人、エティエンが久しぶりに新しい動画を出した。お兄ちゃんのトマと一緒だ。

でも真相は知らないけれど、これ、本当に新しいのかどうかはよくわからない。二人ともちょっと若いようにも見える。
まぁ、とにかく、最近公開されたことには変わりがない。

エティエン・ショズィ。
2014年のJJF(日本最大のジャグリングの大会)のゲストだった。
Facebookもやっていないし、定期的に動画も出すわけでもない。
何も動向を知らない。
もしかしてジャグリングをやめたんじゃないかと思っていた。

この動画、限定公開で、やたらに見つからないようになっているし、
動画の説明も
“Une Vidèo trés interessante Bitch!” (むっちゃ面白い動画だぞクソ!)だ。
このあたりにちょっと違いを感じる。

彼らの態度からは、目立ちたいというより、ただジャグリングをすることが好きなんだ、という思いが伝わってくるような気がする。

思い出を少し語ろう。
初めてエティエンの動画を見たのはいつだったろう。
たぶん、知らないうちにあ、2007,8年頃にコンピレーションビデオ等で見てはいたと思う。

以前(2006〜2008くらい)は海外のジャグラーの名前などあんまり気にしていなかった。
海外のジャグラーについて真剣に(というか、頻繁に)語るようになったのは、実際に会うようになってからかもしれない。

初めて生で出会ったのは、デンマークのジャグリング大会である。
エティエンはゲストで、その前年にドイツのEJCでやった演技を、パートナーのギヨームと一緒にやっていた。
散々一緒に遊んだ後、二人を「ゲスト」として観た。良かった。
そうか、こうなんだなぁ、と思った。

次に会ったのはフィンランドのディアボロの大会。ギヨームはおらず。
というか、ギヨームが怪我をしていたので、埋め草で私が呼ばれたのだ。
大会が終わり、私を含め皆裸でサウナに入る中、エティエン一人だけ拒んでビールを飲んでいた。
(サウナの中で私たちもビールを飲んでいたけど)

そして2014年、東京に来る。
JJFが始まるまで池袋のホテルに泊まってもらい、毎日迎えに行った。
他の海外の参加者と一緒に街へ出る。
「ファッキンツーリストをやってやろう」と言って、写真を撮る時もわざとらしく観光客を装った。

舞台で使う音楽も、「ボイーンとかいう音を入れてわざとバカバカしくしてるんだ」と言っていた。
Facebook、なんでやらないの、と訊いたら、髭面のエティエン・ショズィは
「みんなFacebookの中に住んでるけど俺そういうの嫌だからさ…」
と言った。

日本から帰る時に、ディアボロのスティックをくれた。
どんな人だろうと別れるときは名残惜しい。
しかしことエティエンに限っては、執着が無くて、クールなところがあるから、もしかしてジャグリング関係で次に会うことはないんじゃないかと思った。

しかし彼の帰国後、エティエンのお母さんが
「パリにいらっしゃることがあったらいつでもうちに泊まりに来てくださいね」
と書いてくれた。昨日彼の新しい動画を見て、あ、そういえば家に招待されていたな、と思い出した。
彼の帰国後、エティエンのお母さんが
「パリにいらっしゃることがあったらいつでもうちに泊まりに来てくださいね」
とメールで書いてくれた。
新しい動画を見て、あ、そういえば家に招待されていたな、と思い出した。
さて、エティエンはどんなところに住んでいるんだろう。

文=青木直哉


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