第37回「旅と引力」

実際に行くつもりで海外に目を向けてみる。いろいろなジャグリングイベントがある。もちろんあることは知っていたのだが、実際に行く仮定の下で眺めてみると、おおいにワクワクしてくる。インドでもジャグリングコンベンションがあるんだなぁ。

たとえばインドは一度行ってみたい。今どういう状況なのかは知らないが、やはり椎名誠や沢木耕太郎が描いたような乱雑さに一定の興味がある。行ってみればなんてことはなかった、というのも往々にしてケースではあるが。

それでもとにかく、まずはフィリピンのフロウ・フェスティバルが4月末にあるというので、行ってみることにした。ポイのYutaさんもゲストでいらしたことのあるイベントだ。一体どんな様子なのだろう。私はアジアのジャグリング事情をまだまだ知らない。

なんで急にこんなようなことを思い立ったのか考えると、旅をすることが今の自分にとって一番ワクワクすることだからだ、というのが答えである。畢竟、それぐらいしか「追いかけるべきもの」っていうのはないんじゃないかという気がしているのだ。

先日渡邉尚さんとひさびさに話していて、「引力」ということばが出てきた。自分がこの道具をなぜか選ぶ。引力。自分がなぜかあの人に惹かれる。引力。じゃあ今自分に最も美しく映るものはなんだろう。そう考えたら、それは旅をすることだった。

雑誌、つまりその体験を書く場所という格好の動機を既に持っていることも、ますます引力の信仰に拍車をかける。私は全く信心深い方ではないが、引力ということばには何か説得力がある。自分の背中を押す一言として、ちからがある。
しばらく私は、旅への引力に身をゆだねてみようと思う。


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